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< 郷土料理 > 埼玉 煮ぼうとう/ひもかわ

2024-08-28 08:47:02 | 郷土料理

 「煮ぼうとう/ひもかわ」

 主な伝承地域 深谷市、入間郡、比企郡、秩父地域

 主な使用食材 うどん

 歴史・由来・関連行事
 稲作の裏作として小麦が多く生産されていた埼玉県では、さまざまな地域で多種多様なうどんが生まれている。深谷市を中心に食べられている「煮ぼうとう」もそのひとつで、入間郡や比企郡では「ひもかわ」や「打ち入れ」、秩父地域では「おっきりこみ」とそれぞれ呼ばれ、食されてきた。いずれも季節の野菜を入れて煮た汁に、幅広の麺をゆでずに入れ、汁にとろみをつけることが特徴で、山梨県のカボチャを入れた味噌仕立ての「ほうとう」とは異なるものだ。かつてはいろり端や鍋を家族で囲み、夕食に食べられていたケの日の郷土料理で、現在も冬に体を温める食事として家庭で作られている。また、深谷市では、地元出身で明治から昭和にかけて活躍した実業家の渋沢栄一氏も愛した料理として知られており、深谷市内の学校給食で提供されるほか、毎年、11月11日の渋沢氏の命日には、地元の公民館では「にぼうと会」が催されている。

 食習の機会や時季
 どの地域でも、主に家庭で作られる日常食で、温かくとろみのついた煮込み料理であることから、基本的には秋から冬にかけて食されてきた。また、深谷市では地元の偉人・渋沢栄一氏とゆかりある料理として知られ、その功績を知り、遺徳をたたえるために11月11日の渋沢氏の命日に食べることがある。

 飲食方法
 小麦粉に水と塩を加えて練り、寝かせてからめん棒で薄く延ばし、平たく太いうどんを作る。ダイコンやニンジン、白菜、サトイモなど地場の旬の野菜を切ってから油で軽く炒める。だし汁、または水を加えて野菜がやわらかくなるまで煮たらうどんを加え、醤油ベースで味をつける。深谷では名産の深谷ねぎをたっぷりと入れる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 家庭で一般的に作られるほか、学校給食で提供される。深谷市や秩父地域の多くの飲食店でも味わえる。煮ぼうとう麺の製造販売が行われており、お土産としても親しまれている。また、地域の有志で結成された「武州煮ぼうとう研究会」がある。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_7_saitama.html より


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