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< 郷土料理 > 秋田 干し餅

2024-03-20 09:01:05 | 郷土料理

 「干し餅」

 主な伝承地域 県全域

 主な使用食材 餅米、砂糖

 歴史・由来・関連行事
 「干し餅」とは、ついた餅を切って吊るし編みにして、多量の水分を含ませて寒さらしにして作られる米菓子。
 干し餅は秋田県のほか、青森県や長野県などの寒冷地の農村で昔から作られてきた伝統的な保存食。特に米どころ秋田では代表的な米菓子で、冬の寒波を利用して作るため別名凍り餅とも呼ばれる。寒さの厳しい時期に冷凍乾燥させる「寒締め」の時期を見誤ると、餅に亀裂が入って失敗してしまうため、天候と毎日向き合って作業する農家ならではの菓子と言えよう。
 腹持ちがよくエネルギー量が高いため、子どものおやつのほか、田植えの休憩時などでも食されてきた。野菜と砂糖の甘みが米のうま味を引き出し、さくさくとした歯ごたえと素朴な味わいが特徴。中でも北秋田地方の干し餅は、水分をたくさん入れて作るため、できあがりがさくさくとして、柔らかい。

 食習の機会や時季
 腹持ちがよく、夏まで保存がきくため、主に農繁期の軽食として食される。

 飲食方法
 ついた餅を伸ばして切ったあと、吊るし編みにして大量の水に浸して寒さらしにする。そのあと、室内で干してできあがり。そのままで食べるほか、通常の餅と同じように汁物に入れたり焼いて食べたりもする。油で揚げるのもおいしい。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 昨今は便利になり保存食が必要なくなったこともあり、家庭で作る機会は減少しているが、スーパーで販売されているほか、製菓メーカーでは油で揚げたものを製造販売している。また、横手市では干し餅を後世に受け継ごうと「西野の干し餅保存会」が発足され、5軒の農家が今でも製造を続けている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/29_26_akita.html より


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