「ねじ/小豆ぼうとう」
主な伝承地域 秩父地域、比企郡
主な使用食材 うどん、あずき
歴史・由来・関連行事
秩父郡の小鹿野町がルーツの「ねじ」は、螺旋状にねじった短いうどんに小豆あんを和えた郷土料理だ。お汁粉のようなゆるいあんを使うこともあり、その場合は「小豆ぼうとう」と呼ばれる。小麦栽培が盛んな秩父地域ならではの家庭料理ともいえるが、貧しくて餅が手に入らなかった際の代替食として生まれたという説もある。秩父郡東秩父村では、麺ではなく、生地を農具の「箕」のような形に成形して小豆あんであえた「あずきすくい」が郷土の味となっている。
食習の機会や時季
8月16日の送り盆の日に食べられている。かつて「小豆ぼうとう」は、真冬の冷え込みの厳しい夜に、囲炉裏で作られ、家族で冷えた体を温めた。現在では、おやつとして食されている。
飲食方法
小豆に水を加えてゆでこぼした後、やわらかくなるまで煮る。砂糖と塩少々で好みの味に調整する。螺旋状にねじり、食べやすい長さに切ってやわらかくゆで、小豆とあえる。お汁粉のようなゆるいあんであえることもある。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
家庭で一般的に作られるほか、県内の飲食店でも味わえる。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_10_saitama.html より
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