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<パリ五輪2024> メダリスト 村尾三四郎

2024-08-28 07:34:15 | パリ五輪2024

 「村尾三四郎」 銀-柔道・男子90キロ級/混合団体

*https://www.sankei.com/paris2024/medalist/?qrkydog_paris2024_page=PROFILE-1896750-------------------- より

 村尾 三四郎(むらお さんしろう、2000年〈平成12年〉8月28日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州出身の日本の柔道家。階級は90kg級。身長180cm。握力は左右58kg。血液型はB型。組み手は左組み。得意技は内股、大外刈。名前になぞらえて「令和の三四郎」と称される。父親は大学講師・著述家の村尾英俊。

*Wikipedia より

 日本人の父親とアメリカ人の母親の間に生まれる。「三四郎」という名前は「生粋の日本人に育つように」との両親による願いから、「典型的な日本人の名前のイメージ」だった三四郎と名付けられた。ニューヨークで生まれるが、2歳の時に神奈川県の横浜へ移ってきた。5歳の時に茨城県へ引っ越すと、姉の影響で世界チャンピオンの岡田弘隆が指導するつくばユナイテッド柔道クラブで柔道を始めた。なお、姉の他に兄が1人いる。

*Wikipedia より

 柔道 村尾三四郎が銀メダル 男子90キロ級 パリ五輪 2024年8月1日 5時41分 NHK NEWS 

 パリオリンピック柔道男子90キロ級で初出場の村尾三四郎選手が銀メダルを獲得しました。

 村尾選手は初戦の2回戦は開始1分足らずで大外刈りで一本勝ちして、準々決勝では相手が3回目の指導を受けて反則負けとなり、準決勝に進みました。

 準決勝は地元のフランスのマキシメ ゴエル・ヌギャップ ハンボウ選手と対戦し、開始2分10秒に小外刈りで技ありを奪い、その後も攻め続け、開始3分33秒に大内刈りで2つめの技ありを取って合わせ技一本で勝ちました。

 決勝は最大のライバルで東京大会の金メダリスト、ジョージアのラシャ・ベカウリ選手と対戦し、開始1分に谷落としで技ありを奪いました。

 このあとも村尾選手は積極的に技を仕掛けますが、開始2分37秒には逆にすくい投げで技ありを奪われ、さらに延長戦に入る直前に小内刈りで2つめの技ありを取られて、合わせ技一本で敗れ銀メダルでした。

 金メダルはベカウリ選手で銅メダルはヌギャップハンボウ選手とギリシャのセオドロス・ツェリディス選手でした。

 村尾“本当にきつい 悔しさが残る” 
 オリンピック初出場で銀メダルを獲得した村尾選手は、決勝直後のインタビューで「本当に悔しいなという思いです」と話すと、繰り返し後ろを向いて涙を拭う様子を見せました。

 そして「どんな状況になっても勝つ準備はしてきたので、自信を持って戦いましたが、目指していた金メダルを取れずに負けてしまったことは、自分にとって本当にきついもので悔しさが残ります」と話していました。

 また、表彰式のあとのインタビューでは「やはり金メダルを取らないと、積み上げてきたものも成果としては出せないと思うので、そこが心残りです」と話しました。

 そのうえで積極的に技を出しながらも敗れた決勝戦を振り返り「一瞬の状況判断など、ああやっておけば勝てたのかなとか、こうしたらよかったのかなというような後悔が、これから生まれるのかなと思います」と話していました。

 勝ちを引き寄せるため「まずは組み手の部分が大事」 
 村尾選手は海外選手の層が厚いこの階級で、初出場ながら銀メダルを獲得しました。

 村尾選手の持ち味はしっかりと組んで投げる日本らしい柔道です。

 高校3年生だった2018年の国際大会、グランドスラム大阪では3位になるなど若い頃から実績を重ねてきました。

 東京オリンピックの代表争いでは敗れましたが「高みを目指して本当に強くなりたいという一心でやっていたので、そこが落選後も頑張れる1つの理由だった」とその悔しさがパリへの原動力となりました。

 パリ大会に向け、去年の世界選手権では銅メダルを獲得するなど、着実に結果を残してきましたが去年の夏には左ひざをけがするアクシデントに見舞われました。

 それでも「今できる100%を突き詰めてやり抜けた。日頃の練習ではすごいストレスを感じることがあったが、そこを乗り越えてステップアップできた」と思うような稽古が積めない時期も成長につなげたと胸を張っていました。

 さらに、みずからの勝ちを引き寄せるために必要な要素を「いかに早く釣り手と引き手2つを持てるか、そして持っている時間をできるだけ長くすれば自分の勝つ確率が上がる。まずは組み手の部分が大事だ」と分析して初の舞台に臨みました。

 パリの畳でも強さ見せる 
 パリの畳では初戦から鍛えてきた組み手で相手を圧倒し、開始44秒で大外刈りを決めて一本勝ち。

 続く準々決勝でも終始攻めて相手の反則負けで、勝ち進みました。

 準決勝は開催国フランスの選手で、地元の大きな声援の中でも冷静に攻め、足技で技ありを重ねて合わせ技一本を奪いました。

 そして、決勝では東京大会の金メダリスト、ジョージアのラシャ・ベカウリ選手との対戦。同じ2000年生まれで、ジュニア時代からしのぎを削ってきた選手でもあります。

 今回の勝負のかぎとなったのは「間合い」でした。

 村尾選手は遠い間合いからしっかりと組み合って投げる一方ベカウリ選手は距離を詰めてのトリッキーな攻めを得意としています。

 村尾選手は事前に想定していたとおり、徹底してベカウリ選手を懐に入れないようにしのぎながら、みずからのペースに持ち込み、試合開始1分、谷落としで技ありを奪いました。

 しかし、攻めのスタイルを巧みに変えながらじわじわと間合いを詰めるオリンピックチャンピオンに徐々にペースを乱され、すくい投げで技ありを取り返されました。

 そして、試合時間終了間際、もつれる展開から小内刈りで再び技ありを奪われて、村尾選手が敗れました。

 男子代表で村尾選手の担当コーチを務める小野卓志コーチは「技の打ち合いになることは想定していた。捨て身を多いし、間合いも急接近にしてくることは想定していたが、今までやってこなかった技で想定外な部分もあった」と悔しさをにじませながら試合を分析していました。

 村尾選手は「練習してきたことは最初は出せたかと思うが、相手の流れに乗ってしまったのかなと思う。投げてやるという思いはあったが、甘えというか勝負への妥協が出てしまった。金メダルを達成できなかった自分に失望している」と厳しく自分に向き合いました。

 それでも、「オリンピックの借りはオリンピックでしか返せない。必ず金メダルを取りたい」とすでに4年後を見据えて力強く語りました。

*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240801/k10014532021000.html より

 

 現地で聞いたブーイング…柔道・村尾三四郎の誤審疑惑「僕のポイントなかったですか?」永山竜樹の不可解判定との“決定的な差”「審判団は確認していた」 posted2024/08/01 17:53 Number NEWS text by 雨宮圭吾

 畳の上には歓声とブーイングが交錯していた。

 パリオリンピック柔道男子90kg級決勝、日本の村尾三四郎と五輪連覇を狙うジョージアのラシャ・ベカウリの一戦は、残り4秒で映像判定によって決着がついた。金メダルを手にしたのは、村尾ではなくベカウリだった。

 特に最後の1分間には、即座に判断するのが難しい状況が立て続けに起こった。ブーイングはその微妙な判定に対する観客の不満の表れ。戸惑いを残しつつ畳を下りた村尾も、真っ先に小野卓志コーチにこう尋ねた。

 「僕のポイントはなかったですか? 最後のベカウリの技はポイントありましたか?」

 鈴木監督「我々がぐちぐち言うほどではない」
 男子60kg級の永山竜樹とスペインのフランシスコ・ガリゴスとの試合での誤審騒動をきっかけに審判の判定に関する話題が柔道のみならず他競技でも取り沙汰されている。SNS上では“誤審ピック”という言葉も出てきているという。

 そんな中、またしても審判の判定がクローズアップされる展開になった。ただし、事実を追っていけば、勝敗は審判ではなく、両者の力関係によって定まっていったことが分かる。

 だからだろう。永山に対する危険な絞め技に対しては色をなして批判した鈴木桂治監督が、この日は「ポイントがあったでしょう! と我々がぐちぐち言うほどではない」と語った。

 村尾が言う「僕のポイント」は、残り31秒の場面だった。互いに技ありのポイントを持った状況で、村尾の内股にベカウリの身体が一瞬浮く。ベカウリは畳に尻もちをつき、右手で体を支えてなんとか耐えた。もしこれが技ありとなっていれば、合わせ技による一本で村尾の金メダルだった。

 「片手だけだった」「審判団が確認している」
 鈴木監督は冷静に言った。

 「あのポイントは、今回のオリンピックに関しては取ってないなという印象です。この大会の今日までの流れを見たら、ポイントはないというところで納得はしています」

 2022年12月に改正された国際柔道連盟の試合審判規定には、技ありの基準の一つとしてこう書いてある。

〈「受」が同時に両手、両肘をついた場合、「取」に技有を与えると共に「受」にも指導を与える〉(和訳は全日本柔道連盟審判委員会)

 「片手しかついてないのを映像で審判団がしっかり確認しています。主審の瞬時の判断ではできないことを映像で見ている。両手ついたらポイントなんですよね。ですけど、尻もちをついて片手のみなんですよ。尻もちをついて両手だったらポイントだった。ルール上はそう書いてありますので。非常に惜しかった」

 実際に開始1分の谷落での村尾の技ありは、ベカウリが尻もちに近い状態で落ちているが、このときは両肘がついた。そのため、ポイントだけでなく指導も与えられている。

 なぜ「最後のベカウリの技」は認められた?
 もうひとつ村尾が言った「最後のベカウリの技」はどうか。

 残り4秒、村尾が仕掛けた小外刈りに対し、ベカウリは右足を村尾の膝裏にひっかけるようにし、左足一本でぴょんっと体の向きを入れ替えてカウンターの小内刈りを放った。村尾の身体は横倒しに近い形で畳に落ちた。これに対して主審がビデオ判定のジェスチャー。しばらく確認作業が行われたのち、ベカウリの技あり、合わせ技での一本勝ちが宣告された。

 技ありの判断基準も国際柔道連盟に規定がある。

〈技ありの基準は、肩の軸に対して体側上部が90度かそれ以上後ろ側に倒れている場合、もしくは片方の肩と背部上部が接地した場合とする。

 体側上部は、肩のポジションのみをみること〉

 なかなか難しい物言いだが、垂直よりもうつ伏せになっていればノーポイント、あおむけになっていればポイントと考えることができる。

 今回の村尾の場合は……審判の判断に間違いはなかったように思える。少なくとも、示されている基準との間に齟齬はなかった。

 ついでに言うならば、残り2分でベカウリの外巻込を受けた場面もひやりとする場面だった。

 ただし、<一度動きが止まってから押し込むような技はポイントにならない>というルールもある。主審はノーポイントと判断し、映像による確認も行われた。村尾の体が回ってはいるもののベカウリの投げが中断しているとみなされ、ポイントにはならなかった。

 村尾が語った“敗因”
 「金メダルだけを目指してたので本当に悔しい。自分にがっかりしてます」

 5歳で柔道を始めた時からの夢だったオリンピック金メダルにあと一歩届かなかった。肩を落とした村尾は、残り1分の攻防についてこう振り返った。

 「投げたという手応えはもちろんあったんですけど、あそこはもう余裕がないというか、ほんとギリギリのところでやっていて最後は少し投げ急いだ。勝ち急いだというのが敗因かなと思います。相手の土俵でやらずに、もう少し丁寧にやってもよかった。ただ、丁寧に戦うだけの余裕もなくなっていた」

 しっかり二本組んで投げる正統派の村尾に対して密着パワータイプのベカウリ。離れたい村尾と近づきたいベカウリ、だったはずの構図が最後は崩れてしまっていた。

 「できるだけ自分の間合いにするのが勝負の鍵だとは思っていた。その部分で僕が自分からその掟を破ってしまった。そこを徹底できなかったのが敗因かなと思います」

 技ありを奪うまではそれがうまくできていたが、土壇場で接近戦から村尾の方が仕掛けている時点で最終的には相手のペースにはまっていたということだろう。

 技ありを先行しながらの逆転負けは昨年の世界選手権での対戦と同じ展開。これでベカウリには4連敗となった。

「僕は金メダルを取らないといけないと思っているので、銀メダルでは終われない。4年後にこの借りを返したい」

 世界のトップが集うオリンピックの舞台。その勝者と敗者をわけたものは、まぎれもなく力そのものだった。

*https://number.bunshun.jp/articles/-/862468 より


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