ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

終戦記念日

2017-08-09 22:56:58 | 徒然の記

 毎年今頃になりますと、テレビも新聞も、「終戦記念日」の特集をします。

 もう何年前だったか、忘れましたが、「終戦記念日」という言葉に我慢がならず、どうして何時までもこんな言葉を使うだと、NHKだったか、朝日新聞だったかに、八つ当たりしたことがありました。

 結婚記念日とか、入学記念日とか、「記念日」という言葉は、昔から日本では目出度い日を心に刻むため、使われてきました。国が焦土と化し、何十万人という国民が、原爆と無差別爆撃で殺され、挙句は連合国軍に占領され、戦争の責任は日本だけにあると言われ、罪人国家として裁かれた、そんな敗戦の日が、どうして「記念日」などという言葉で語られるのかと、ずっと疑問でした。

 ところがなんと、平成29年8月9日のNHKニュースで、「終戦記念日」という言葉が変わりました。アナウンサーの背後に表示された言葉は、「終戦の日」でした。事実を飾らずに伝える「敗戦の日」とすべきと考える私は、これでも不満ですが、「記念日」という愚かしい言葉がなくなったことだけでも、大きな「前進」として喜びます。今日の夕方のニュースで、私以外に何人の人が気づいたのか知りませんが、特記すべき「NHKの変貌」です。

 長年にわたるNHKの偏向報道への、国民の怒りがやっと届いたのでしようか。国民を間違った方向へ誘導する、反日のプロパガンダーばかりするのなら、NHKなど不要だ、解体してしまえと、国民の憤りがやっと届いたのでしょうか。敗戦後、70余年使い続けたバカな言葉を、本日止めました。

 北朝鮮や中国の脅威にさらされているというのに、森友や加計問題など愚にもつかないニュースばかりを報道し、国の安全を置き去りにした腐れマスコミが、これほど国民の怒りをかったのは前代未聞の出来ごとでした。

 国民の声が高まり、解体されてはたまらない、受信料の不払い運動に繋がっては大変と、やっと危機感を持ち始めたのでしょうか。国の危機より、自分たちの組織の危機の方に重点があるとしましても、こうした敗戦以来の歴史的間違い(まやかし)を改めるのは、なんであれ一歩の前進です。

 この際、もう少し言わせて貰えば、戦争の好きな人間はいませんし、戦争の恐ろしさや残虐さを憎むのは、国民の共通認識です。その戦争に反対する方法として、「戦争は繰り返しません。」「みんな仲良くしましょう。」「平和を大切にしましょう。」と、こんな空疎なスローガンを、念仏のように唱えていれば平和が来ると、毎年そんな報道ばかりするのもやめましょう。

 敗戦以来、腐れマスコミの筆頭はNHKだったのですし、しかも受信料のお陰で濡れ手に粟の「大儲け」をしているNHKは、なおさらこれまでの偏向と驕りとマンネリを反省し、国民のための公正な報道機関に脱皮しなければなりません。広島、長崎の原爆追悼の報道についても、本気で反省し、改める必要があります。

 大東亜戦争の責任が日本だけにあり、日本さえ暴走しなければ世界は平和になると、これが東京裁判の判決でした。いまだにその不真面目で、不当な判決を後生大事にし、日本の過去を否定し、ご先祖を憎み、国を蔑んでいますのは、反日・亡国の政党です。多くの日本人が敗戦の痛手に打ちひしがれている時に、あたかも正義の味方のように国民の前に姿を現したのが、反日の左翼政党でした。

 マッカーサーの後押しもあったため、彼らは大手を振って活動を始め、マスコミも後に続き、左翼の宣伝記事を書けば部数が増えると分かり、次第に腐敗したマスコミになっていきました。詳しい話は省略しますが、「戦争反対」「平和」「人権」「自由」など、あたかも、こうした言葉を言えるのは自分たちだけだという顔をして、左翼活動家たちが跋扈してきました。

「原爆追悼式典」も、敗戦の日の各種行事も、左翼活動家たちと、腐れマスコミが主導権を握り、自分たちだけが正義だという顔で、偏向報道を拡散してまいりました。でももう、そんなバカなお芝居は、今年で終わりにせねばなりません。「原爆の惨禍」と「戦争の犠牲者への思い」は、「国民共有の記憶」であり、「国民共有の追悼」です。彼ら左翼活動家たちの占有物ではありません。

 だから原爆反対運動だって、共産党と社会党のなすがままで、一本化すらできていません。すべての原爆に反対という社会党と、ソ連や中国の原爆には反対しないという共産党が対立したからです。ソ連や中国が何をやっても反対せず、欧米の原爆だけを責めるなど、自分勝手なおかしな理屈です。

 広島でも、長崎でも、政府や安倍総理には苦情を述べますが、中国やソ連、米国には、なんの文句も言いません。それどころか、「私たちは過ちを繰り返しません」などと、見当はずれの反省をしています。パチンコ業界の金と、在日研究者の助けも借り、すぐ隣で核開発をしている北朝鮮にだって、何も言いません。テポドンと称するミサイルの頭に、核をつけて発射すれば、明日にでも日本が惨禍に見舞われるというのに、一言も言及しません。

 こんな愚かしいお芝居の行事は、即刻やめなくてなりません。マスコミの報道の仕方にも、問題があります。式典を邪魔する活動家たちの横暴も、マスコミは全く報道しません。違った意見を持っている被爆者や、市民の意見は報道しません。

 私は利害関係者でありませんから、はっきりと言いますが、広島の市長も、長崎の市長も、現在の市長になる前は、反日左翼政党にかかわる人間でした。

 

 しかし、左翼政党やマスコミより、もっと悪いのは、保守自民党です。かくも長期間にわたり、左翼政党の傍若無人を放任し、マスコミの偏向報道を黙認してきたのですから、本当に非難されるべきは、彼らです。

 さらに悪いのは、こんな不甲斐ない自民党の議員を、唯々諾々と当選させてきた私たち国民です。「終戦記念日」から「終戦の日」へと、NHKでさえ軌道修正したのですから、私たちだってやらなくてどうするのでしょう。 

コメント (6)
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