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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

韓国の新聞 ( 貴重な情報源の一つ )

2018-12-13 21:36:31 | 徒然の記

 朝鮮日報、東亜日報、ハンギョレなど、日本語版がありますから、その気になればネットで見ることができます。

 あまり関心がなかったのですが、真面目に読めば参考になるということが分かりました。日本の新聞が報道しないことを、思いがけない視点で伝えたり、大きく取り上げたりしています。昨夜は久しぶりに、これらの新聞を読みました。息子たちや、訪問される方々に、知って頂きたいことも発見しました。ブレジンスキー氏の著作も貴重な知識でしたが、韓国紙の記事も劣らず貴重な情報でした。これからは時々、紹介しょうと思います。

  今日は12月12日付の、朝鮮日報の記事です。大きな見出しの活字が、韓国が重要視していることを示しています。( ハンギョレも、ほとんど同じ文面で扱っています。 )

  安倍首相、韓日議連総会に祝辞送らず

    額賀会長通じた親書もなし

 

 共同通信社が関連記事を千葉日報へ配信していないので、おそらく日本では、朝日新聞の読者以外は、知られていないのでないかと思います。長くなりますが、記事をそのまま引用します。李河遠(イ・ハウォン)特派員が書いた記事です。 

 「日本の安倍晋三首相が、14日にソウルで開かれる、韓日議員連盟の合同総会に祝辞を出さないことにした。」「朝日新聞が11日、報道した。」

  「韓日議員連盟は、毎年ソウルと東京で交互に合同総会を開催している。今年は41回目の開催で、日本の議員約30人が訪韓する。両国首脳は、合同総会が開催されるたびに祝辞を送り、両国関係の発展を願ってきた。」

 「朝日新聞は安倍首相が、この合同総会に祝辞を出さないことについて、日本の首相が祝辞を出さないのは異例のことで、日韓関係の悪化が影響していると報じている。」

  「同紙はまた安倍首相が、訪韓する同連盟の額賀福志郎会長を通じ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に、親書を送る計画もないと報じた。」「額賀議員は14日、文大統領を表敬訪問する。日本政府関係者は、安倍首相が同議員連盟の合同総会に祝辞や親書を送らないことについて、(両国)関係が冷え切っており、何も言うべき言葉がないと言った。」

  昨夜読んだ別の韓国紙の、特派員懇談会の記事には、彼らがどのようにして記事を書いているかが載っていました。

 「私たちの一日は、日本の新聞を読むことから始まる。」「沢山の全国紙を丹念に読んでいくと、ほとんど時間がなくなる。自分で取材して記事を書こうと思っても、なかなか時間が取れない。」

 日本の外国特派員も、似たような状況だと思いますが、新聞記事が偏向する理由がここで推察できます。全国紙を複数読んでも、彼らが重要視しているのは反日左翼紙の朝日や毎日です。彼らの記事の中には、朝日新聞の名前がちゃんと出てきます。

 この記事の後に、在日韓国人団体の在日本大韓民国民団(民団)の、呂健二(ヨ・ゴンイ)団長へのインタビュー記事があります。氏は韓国紙の記者たちに対し、次のように述べています。

 「最近、在日同胞などに対する、インターネット上のヘイトスピーチ(憎悪表現)が、増えている。」「強制徴用被害者に関する、大法院(最高裁判所)判決後、仙台の韓国総領事館に脅迫電話がかかって来ており、民団本部にも、日本のパトカーが毎週来ると述べた。」

 韓国記者により、団長の言葉はそのまま韓国へ伝えられます。日本の新聞は、こういう記事を掲載しませんが、もし団長の言葉通り、ヘイトスピーチが頻発しているのなら、朝日に限らず、反日の新聞は記事を書き、国内に警鐘を鳴らすべきではないのでしょうか。針小棒大の話が、こうして韓国へ伝えられ、反日感情が大きくなっている面が無きにしもあらずです。

 さらに、記事が続きます。

  「呂健二団長は、歴史問題をめぐる韓日の確執に関して、冷静にアプローチする必要がある。」「強制徴用被害者個人には申し訳ないが、1965年の韓日請求権協定が、悪い条約だとしても、交渉を続けて前進しなければならない。」

 「『条約はない』と言ってしまうと、『韓国は外交を無視する国なのか』と、日本は考えるようになると主張した。」

  なんでも、日本政府が悪いと韓国政府は報道しますが、民団の呂団長は違うようです。氏は日本に住み、日本人の声を知っているだけに、韓国政府の言い分にそのまま同調していません。訴えを起こした韓国人原告に対しても、曖昧な言い方をしています。

 つまりこれが、在日韓国人の苦しい立場なのです。この記事が国内で配信されれば、私のような人間は呂氏の置かれた立場を理解します。インタビューした若い特派員たちには、その機微は分からないはずです。彼らの記事は、裁判以来民団へのヘイトスピーチが増えた、民団本部がパトカーで守られているとか、そんな内容にしかならないはずです。

 ここで二つのことを、息子たちに伝えたいと思います。

   1. 安部総理の奮闘

   2. 在日韓国人の中にいる良識派

 安部総理の党内での力の源泉は、有力派閥の二階氏の支持にあります。眉中派の氏が安部反対の旗を立てれば、様子見の他派閥が反安部でまとまり、第一次安部内閣の時のように、総理の座から引きずり降ろされます。二階氏に支えられている限り、総理の党内基盤は磐石ではありません。

 その中で、日韓議員連盟の合同総会に、祝辞と親書を出さないという異例の決断記事が、「総理の奮闘」を伝えました。在米の中国団体と連携し、捏造の慰安婦問題を世界中にまき散らす韓国に対する決断です。日本のマスコミは、このような総理の奮闘については、決して伝えません。

 「カジノ法」を通し、「改正出入国管理法」を可決させた総理に、私だけでなく、多くの保守が失望しました。「安部が、安部が、」と、左翼の人間と同様に、悪しざまに言う保守の人々もいます。しかし私は本日、総理の弁護をする気になりました。

 事実も嘘も混じるネット情報なので、控えてきましたが、朝鮮日報の記事を見て、「総理の弁明」をしてみようと思いました。スペースがなくなりましたので、前記 1.と 2. につきましては、次回とします。

コメント (2)
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