ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

法務大臣の答弁 ( 山下貴司法相 ?? )

2018-12-15 19:31:34 | 徒然の記

 手元に、12月5日付けの、千葉日報新聞があります。 

 切り抜いた記事は、複数ありますが、注目しているのは、同じページに掲載された、3件です。見出しだけを、並べます

  1. 「水道民営化法成立へ」「参院委可決 事業の在り方転換点に」

  2. 「法相 受け入れ先調査指示」「技能実習生の賃金分析受け」

  3. 「米大統領が5月にも来日 」「国賓、新天皇と会見へ」

  どれも重要な記事ですが、気になるのは1と2の記事です。せっかく昨日、安部総理の弁明をしたのに、水道民営化など、日本の安全を崩壊させる悪法です。まったく、最近の総理は、グローバリズムの手先にでもなったように、日本の国内市場を、外資に解放する危険な政策を、次々と打ち出しています。

 呆れてものが言えなくなりそうですが、それでも私は、一縷の望みを2の記事に託しました。入管難民法 ( 改正出入国管理法 )の参議院での審議で、失踪した技能実習生について、法務大臣が答弁したという内容です。必要な部分を抜粋し、転記いたします。

 「山下貴司法相は、失踪した技能実習生に対する再調査で、67%に当たる1939人が最低賃金を下回っていたとする、野党の分析結果を、重く受け止めるとし、違法性が疑われる受け入れ先の調査を、指示したと述べた。」

 受け入れた外国人が都市に集中し、地方の人手不足が解消されていないとか、外国人が国に残した家族への健康保険の見直しとか、重要な質問には、相変わらず曖昧な回答です。昨日の、安部総理への「ひいきの引き倒し」にそっくりな、一縷の望みの屁理屈を述べます。

 もしかすると山下法相の言葉は、千葉県知事の森田氏と同様、この法律を機に、これまでのいい加減な外国人の受入れを本気で改めようとしているのでないかと、推察しました。もう少し、記事を引用いたします。

 「法務省によると、失踪は今年も相次ぎ、」「上半期で4279人と、過去最多のペース。」「山下氏は、うち400人弱が、受入れ先への監督を強化した、」「技能実習生適正化法の、適用を受ける実習生だったことを、明らかにした。」

 不親切な記事で、読んでいる者には、何のことやら不明ですが、法相の指示で、実態を本気で掴もうとしていることだけは、伺えました。森田氏が総理と連携し、外国人労働者の管理強化に力を入れ始めたとするなら、閣僚である山下氏が、総理と歩調を合わせていないはずが、ありません。・・と、私の好意的推察は、ここ迄です.

 山下法相の国会答弁の拙さといい、その前の金田法相のみっともなさと言い、最近自民党の法務大臣は、能力に疑問符がつく、頼りない人物が続いています。ネットで、「法務大臣」と検索すると、次のような説明がありました。

 「国民生活に直結する職務が少なく、華やかさも乏しいことから、」「やや一線から外れた、議員の任命が多い。」「戦後、法務大臣経験者で、総理大臣に就任した人物は皆無である。」「英米法や大陸法の諸国では、政府の法解釈助言者、という位置づけであり、」「法曹資格者が、就任することが多いのに対し、」「日本では、政府への法解釈助言は、内閣法制局長官が担当する。」

 「そのため日本の法務大臣には、法曹資格者が選ばれるケースが少なく、司法行政の経験が皆無な人物が多い。」「さらに出身大学も、法学部でない者も多い。」

 この説明で納得いたしました。閣僚名簿では上位にランクされますが、実態はこの通りで、三流どころの大臣の椅子だったということです。司法は国の守りと、私は信じ、法務大臣に敬意を払っていましたが、現実は、こんなものでした。そうなりますと、法務大臣は、当選回数の多い「大臣待ち」の議員が座ることもあるわけです。お飾りの大臣は、法務官僚の言うなりに動くだけの、浄瑠璃人形みたいに見えてきました。

 気になって、山下貴司法務大臣の経歴を別途調べてみました。

 「東京大学法学部卒、大学在学中に司法試験に合格し、」「司法研修生修了後、検察官任官。東京地検特捜部、」「法務省での勤務の他、在ワシントン日本大使館一等書記官・法律顧問、」「法務省刑事局、国際課国際刑事企画官を最後に退官した。」

 頼りない答弁をしていますが、経歴は立派です。年令は53才ですが、当選3回で初入閣し、法務大臣ですから、安部総理に高く買われているのが分かります。しかし遠慮なく言いますと、私は総理の人を見る目を、それほど信用していません。稲田防衛大臣が、良い例でした。国防の要の大臣なのに、その服装たるや、派手なリボンを結んだり、黒い網目のストッキングで現れたり、そこいらのミーちゃんハーちゃんの出で立ちでした。過酷な訓練をし、命がけで任務についている隊員たちは、さぞかし失望したことでありましょう。

  党内基盤が弱いため有力議員に妥協し、国民の信頼を失いつつある総理を、是非とも山下氏には、支えてもらいたいと思います。保守政治家安倍晋三の、本来の姿が取り戻せるように、一段の頑張りと、奮闘を祈る私です。

 本音を言いますと、私は、山下氏にも、かすかな失望を抱いております。なぜなら、氏は、石破氏を支援している議員だからです。あっちにも、こっちにも妥協し、本来の支持者である国民をないがしろにする、安部氏にこそ、ここで私は檄を飛ばすべきなのかもしれません。

 「総理。貴方の主張は、日本を取り戻す、戦後レジームからの脱却ではなかったのか。」「今、この旗は、どこへ行ったのか。」

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韓国の新聞 -3 ( 喧嘩は常に、両成敗 )

2018-12-15 10:09:01 | 徒然の記

 「 2. 在日韓国人の中にいる、良識派 」 ・・と、大きく構えましたが、韓国の新聞から良識派を探すのは、困難であることが分かりました。

 朝鮮日報を時々読み、韓国にも良識派がいると思っていたのですが、「東亜日報」と「ハンギョレ」の記事を読むと、考えが変わりました。東亜日報では、メインの記事は北朝鮮とアメリカで、あとは国内の政治経済の報道で埋まり、日本関係の記事がほとんどありません。もしかすると日本語版では、故意に日本関係の記事が削除されているのでしょうか。

 ハンギョレには、結構日本に関する記事がありますが、韓国政府と同じスタンスで、日本批判に終始しています。ハンギョレを読んでいますと、日本の外務省も、国内で言われるほど弱腰でなく、結構頑張っていると思わされてきます。東亜日報とハンギョレは、明確な反日新聞ですが、朝鮮日報が比較的客観的な意見を述べています。聞くところでは、韓国の保守層によまれている新聞だそうです。

  韓国の保守層は、左翼政権を嫌っていると言いますから、在文寅政権には批判的なのでしょう。12月7日の新聞から、興味を引かされた記事を紹介します。記事を書いているのは、国際部長チョ・ジュンシク氏です。大見出しの表題に、まず目を奪われました。

 赤字の韓国企業に巨額投資、孫正義は狂ったのか

 NTTもAUも、ソフトバンクと似たような会社で、携帯からスマートフォンへと国民に普及させ、詐欺的なやり方で高い利益を出しています。しかし私は、ソフトバンクの孫正義氏に好感を持っていません。氏は戦後の混乱時に、不法入国した在日朝鮮人の子供だと自ら公表していますし、ロッテと同様に反日企業ですから、頭から好きになれません。

 前置きはこのくらいにし、チョ氏の記事を紹介します。

 「ソフトバンクの孫正義社長は、最近、韓国の電子商取引(EC)企業クーパンに、20億ドル(約2,274億円)を投資した。」「クーパンは2013年の設立以来、黒字を計上したことがなく、累積赤字は1兆8818億ウォン( 約1900億円 )に達する。」「孫社長は、なぜそんな企業に巨額の投資を行った。韓国社会は、その答えを知らない。孫正義は狂ったのか。」

 「韓国流通大手の、ロッテショッピング、イーマート、現代百貨店の時価総額は、それぞれ6兆ウォン、5兆4000億ウォン、2兆2000億ウォンだ。」「孫社長が、20億ドルを投資する、クーパンの企業価値は、10兆ウォンだった。孫社長が狂ったのか、我々が世の中の変化を知らないだけなのか。」

  孫氏が日本で儲けた金を、こんな使い方をしていると教えられ、不愉快になりました。日本人の会社にしても他国で上げた利益を、日本国内で使っているのですから、不都合はないのですが、偏見が先に立ちます

 チョ氏の記事を、続けます。

 「11月22日に、現代自動車の時価総額が、世界的な金融危機以降、初めて20兆ウォンを割り込んだ。」「電気自動車メーカーのテスラはどうか。設立から15年間、一度も黒字を出していない。今年4-6月期には、過去最高の7億1750万ドルの赤字を出した。」

 「モデル3の生産がうまくいかず、最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が上場廃止にも言及し、つぶれるのではないかと疑う人も出始めた。」「それでもテスラの時価総額は、現代自の3倍以上の67兆ウォンある。」「市場が狂っているのか、我々が無知なのか。」

  「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、自動車生産は増えている、水が満ちているときに船を漕ごうと発言したのは、現代自の時価総額が、20兆ウォンを割り込む2日前のことだ。」「多くの人が、突拍子もないと感じた言葉は、どうして発せられたのか。」

 韓国経済について知らないので、読むと参考になります。

 「現政権は、現代自が過去であり、テスラが未来であることを、知らない。」「欧米に、電気自動車の充電スタンドが、どれほど整備されているかを知らない。フランス電力(EDF)は、電気自動車向けの充電スタンドを、7万5000カ所に、設置するという。」

 「一つの産業は、材料、生産、販売、流通とつながる巨大なバリューチェーンに、全方位的に支えられなければ成長できないという点が、現政権には見えていない。」

  「文在寅政権の中枢は、未来のための生産的な議論を提起し、主導したことがない。」「採用不正、司法取引、サムスンバイオの粉飾会計、慰安婦財団、強制徴用など、過去のことばかり騒ぎ立てている。」「世の中の変化を知らないのか。変化に備える能力がないから、無視しているのか。」

 東亜日報やハンギョレが、文在寅政権を持ち上げる記事が多いのに比べますと、朝鮮日報の批判が、目立つということなのでしょうか。慰安婦問題や徴用工問題を、過去の問題として切り捨てる韓国人もいるのだと、こういう発見が新鮮でした。

 韓国の反日新聞を読み発見したのは、これだけではありませんでした。この隣国が国を挙げて日本を憎み、ことあるごとに攻撃してやまない原因は、いったい何なのか。冷静に考えてみますと、戦前の日本人にあったのではないか。どうしても、こんな当たり前の事実にぶつかります。

 「ロスケ」「ちゃんころ」「朝鮮人」、この言葉は、私が物心ついた頃から、小学生に上がる前まで、大人たちから聞いていた差別語です。ロスケはロシア人のことで、ちゃんころは中国人の蔑称でした。なんと朝鮮人は、民族名がそのまま蔑称でした。私なりに想像しますと、日清、日露の戦争に勝利したのち、日本人は有頂天になったのだと思います。

 世界の一等国になり得意の絶頂であったと、当時の本を読みますと書いてあります。もともと日本人を差別したのは、中華思想の中国と朝鮮で、彼らは日本を禽獣の国として扱い、対等の付き合いを拒絶していました。その反動で、「ロスケ」「ちゃんころ」「朝鮮人」という差別語が生まれ、今度は彼らが、日本人から蔑視される番になりました。ロスケもちゃんころも、世間から消えましたが、「朝鮮人」という言葉にこもる、差別的響きだけが残っています。

 考えれば喧嘩両成敗で、日本人だけが非を認める必要はありません。歴史の積み重ねがある「恨日」と「嫌韓」ですから、互いが意地を張る限り解決はないと、覚悟する必要があります。

 お花畑の日本人のように、日本人が間違っていて韓国人が正しいと、不公平な意見を受け入れる気にはなりません。子や孫のためにも我慢しません。地球があり、隣に身勝手な韓国・北朝鮮がある限り、永遠に続く対立なのでしょう。

 事実だけを息子たちに伝え、解決方法については何も知恵がないと、白状するしかありません。

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