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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤惇夫氏

2018-12-19 13:56:31 | 徒然の記

 昨夜、ネットをあれこれ見ていたら、DNT CHという会社の、12月14日付の動画に行き当たりました。

  「憲法改正本気か ?」「 政権延命カード ?」・・安部総理の顔と、評論家伊藤氏の顔が並んでいました。どんな人物なのか、よく知りませんが、氏の名前は、時々聞きます。総理の最近の変心が、気にかかっている折なので、早速見ました。

 「今度の国会で、政府は14件の法案を全部通しました。」「相変わらず、数の力で押し通し、総理の思い通りの、」「国会運営でした。」

「この間、国会では、憲法問題はまったく議論になりませんでした。」「総理は、秋の臨時国会で、4項目の提案をしました。」「憲法審査会は、衆・参両院にありますが、開かれたのは、」「衆議院が2回、参議院で1回です。」「しかも、中身は、人事のみ。」「悔しがるかと思っていましたが、記者会見で、」「総理は、これについて、熱が入っていませんでした。」

 マスコミに沢山いる反安倍の批評家らしく、最初から、悪意の語口です。それでも、うなづきたくなる部分があり、そのまま見ました。画面が動かず、音声だけの動画なので、見たというより、聞いたという方が正確なのかもしれません。

 「憲法改正のキーは、公明党なんです。」「三分の二以上をクリアーするためには、公明党の賛成がなければ、」「改正の発議ができません。」「衆議院は、公明党の賛成がなくても、」「維新など、野党の協力があれば、クリアーしますが、」「参議院は絶対無理です。」「だから、総理はなんとかして公明党を、説得したいと気を使っています。」

 伊藤氏のような人物は、「日本のために、何が大切なのか。」という、考え方はせず、「政局を動かすには、どうすればいいのか。」という、政治のハウツウに重点を置きます。志の低い、こうした意見が、現実の世界では重宝され、どうしても有力になります。氏はここで、二人の公明党の議員の意見を紹介しました。仮に名前をA、B氏とし、要点のみを引用します。

 A 氏 

「年が明けると、統一地方選挙がある。」「その後には、参議院選挙がある。」「憲法を争点にしたら、選挙に勝てなくなる。」「まして、九条となれば、勝てないどころか、大惨敗する。」「婦人部の反発が大きい。」「発議は、とても無理。」

 B 氏

「中谷元、船田元両氏を、復帰させるべし。」「彼らは、バランス感覚を持っている。」「野党の話をよく聞いた。」「丁寧な議論をした。」「総理が本気なら、この二人以外は、無理。」「新藤・下村体制は、野党に喧嘩を売る布陣だ。」

 公明党の議員二人の話を紹介した後、氏は、説明します。

 「こうした人事からは、総理の本気度がみえません。」「改憲へのポーズを見せているだけで、」「この人事で、ある意味やりづらくなった。」「憲法改正と、北方領土は、」「総理が党内で求心力を得るための、武器なんです。」「後3年の任期があるのですから、」「早くやっては意味がなくなります。」

 「憲法改正の発議をしたら、60日以内に国民投票をしなくてなりません。」「マスコミ各社の、世論調査のデータを見ても、」「改憲には、明らかに反対が多いのです。」「特に九条となれば、国民の抵抗が強い。」「国民投票で、ノーと出れば、」「内閣は、即時解散です。」

 「総理は、あと3年は、政治をやりたいと思っています。」「仮に国民投票で賛成を得て、」「改憲しますと、どうなりますか。」「やるべきことをやったのだから、総理を辞めたらどうですかと、」「周りから言われますと、辞めざるをえません。」

 「だから、安倍さんは、本気でやらない。」「やるとしたら、3年のギリギリの段階で、やるのではないでしょうか。」「私だったら、そうします。」「それまでは改憲を言い続けていないと、求心力が低下します。」「つまり、総理は、これを延命の武器にしていると、私は思います。」

 「憲法改正という、こんな大事な問題を、自分の政権の延命に使うのは、褒められた話ではありません。」「党内での議論も、十分せず、こんな総理のやり方はおかしいと、」「石破氏も言っています。」

 これが氏の意見でした。聞き終わって、不快感と憤りを感じました。こんな視点からしか、総理の意見が聞けないという評論家の存在に、失望しました。安部総理のことは別に置くとしても、「憲法改正」に、ここまで批判的ですから、氏は間違いなく「駆除すべき害虫」の一人です。日本の独立の大切さも考えず、日本の歴史を否定し、ご先祖を否定する、現行憲法を、氏はなんと考えているのでしょうか。

 政治手法として、そんな一面があるとしても、それがすべてであるかのように語り、国民に、憲法問題を考えさせなくする評論家が、今の日本に必要なのでしょうか。ましてこの意見が、石破氏と同じだというのでは、笑止千万です。

 いつものように、ネットで氏の略歴を調べてみました。

 「学習院大学卒業後、出版社へ就職した後、」「昭和48年、当時の田中総理に誘われ、」「自民党本部事務局に勤務。自民党では広報を担当し、」「平成元年からは、自民党政治改革事務局主査補として、」「政治改革大綱を取りまとめる。」

 「その後、自民党を退職し、」「平成6年末から、新進党総務局、平成8年12月から太陽党、平成10年1月に民政党、」「4月から、民主党の事務局に勤務。」「太陽党以後は、いずれも事務局長を務めた。」

 「新党の結成に、次々と立ち会ったことから、」「新党請負人の異名を持つ。」「平成13年、民主党を退職し、」「政治アナリストとして独立。」「執筆業の他、ニュース番組や、ワイドショーなどで、」「コメンテーターとして活動。」

 信念が何もなく、高給で雇ってくれるのなら、どこででも働く、「外国人労働者」みたいな、経歴です。こういう人間が、日本人の心を汚し、歴史を貶め、若者の思考を歪めます。息子たちに、言います。まさに「獅子身中の虫」ですが、これが日本の現状です。このような害虫が、金を稼ぐ格好の場所が、腐れマスコミの世界です。

 氏の説明で、総理が、創価学会に邪魔されている実情も、よく分かりました。総理が「一強」でなく、党内の親中派、親韓派、親米派、親露派など、様々な抵抗勢力に囲まれていることも、知っています。「求心力」を維持する苦労もあるでしょう。そんなことは、伊藤氏に言われるまでもなく、誰でも知っています。

 日本を愛する心もなく、信念のかけらもない、ハウツウ中心の評論家も、そのうち目覚めた国民から嫌悪され、消えていくはずです。氏のことは、ここで綺麗さっぱりと無視し、私ばかりでなく、日本を大切にする、保守の言葉を、もう一度最後に述べましょう。

 

 「しっかりしろ、総理。」「貴方の主張は、日本を取り戻す、」「戦後レジュームからの脱却、ではなかったのか。」「今、この旗は、どこへ行ったのか。」 

コメント (8)
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