本日は、「東京大学社会科学研究所」と「日本学術会議」が、GHQとのつながりの中で作られた、反日・左翼学者の集まりであることを、証明したいと思います。
長くなりましても、今回で最終にしたいと考えております。長すぎて退屈と思われる方々のため、結論を先に述べておきます。政府にたいする提案と、反日・左翼学者に対する提案と、二つに分かれます。
《 1. 政府に対する提案 》
・ 学問は国の根幹であり、国民教育の大元となるものです。
・ どんな時代が来ても、国は惜しまず教育に投資し、自由な研究が出来る場所づくりに、努めなくてなりません。
・ 敗戦後の特殊事情の中で、今の学界の組織が作られ、「獅子身中の虫」により、過度な侵食がされましたので、リセットすべきです。
・ その後、本来の学問研究組織を、再構築します。保守系の学者で固めるのでなく、今回整理した反日・左翼学者も、参加させることが大切です。
・ 現在の組織が、虫に食い荒らされた原因は、GHQの中にいた、共産党員スタッフの影響下で作られたところにあります。
・ 政府が、過去の失敗を認識した上で再建する組織なら、反日・左翼の学者が参加しても、心配はありません。八百万の神の住む日本では、昔から異質の神様を受け入れ、共存してきました。
《 2. 反日・左翼の学者に対する提案 》
・ 政府の作った組織の中にいるから、政府の干渉を受けるのです。
・ 自由な学問や研究が続けたければ、組織から出てやれば良いのです。
・ 福沢諭吉が公言実行し、手本を示しています。
少し長くなりましたが、以上の二つが私の結論です。次は、「東京大学社会科学研究所」と「日本学術会議」が、GHQとのつながりの中で作られた組織であることの証明です。
この根拠を、私は二つの組織の、「設立目的」の言葉の中に見ています。説明をする前に、文言を、それぞれのホームページから、転記いたします。
《 1. 東大社会科学研究所 所長 佐藤岩夫氏の挨拶文 》
・ 東京大学社会科学研究所(社研)は、第二次世界大戦の敗戦後に、東京大学を再生するための最初の改革として、当時の南原繁総長のイニシアティブよって、昭和21年8月に設置されました。
・ 昭和21年3 月起草の「社会科学研究所設置事由」によれば、戦時中の苦い経験の反省のうえにたって、「平和民主国家及び文化日本建設のための、真に科学的な調査研究を目指す機関」が構想され、日本における社会科学研究の面目を一新させることが、社会科学研究所を設置する目的とされました。
・ 以来、本研究所は、このミッションに従い、日本の社会科学研究の発展に貢献する活動を行い、2016年度には創立70周年を迎えました。
《 2. 日本学術会議初代会長 亀山直人氏の挨拶 》( 昭和24年1月 創立総会)
・ 誠に科学は有力である。然しこの力を搾取と破滅に使ってはならぬ。平和と繁栄に役立てねばならぬ。
・ 日本の科学者は科学の力を信じ、その善用を企画して日本学術会議を作り、互いに選んだ会員をこの会に送った。
・ 選ばれ た210人は、科学こそ真に日本を再建し、世界人類の福祉に貢献すると固く信じ、 世界の学界と提携して、今日のこの日から活発に活動しようと思う
牽強付会、我田引水と、受け取られる方もいると思いますが、赤字で示した言葉が、私の指摘する証拠です。大きく二つに分類します。
1. 東京裁判史観に基づく、戦争認識
・ 戦時中の苦い経験の反省のうえにたって、・・「東京大学社会科学研究所」
・ この力を搾取と破滅に使ってはならぬ。平和と繁栄に役立てねばならぬ。・・「日本学術会議」
2. マルクス主義思想に立った、学問認識
・ 双方ともに、学問全般を、科学という言葉で語っている
江戸時代には、学問の種類が3つありました。「国学」「儒学 ( 漢学 ) 」「蘭学」です。その後欧米の学問が入りだすと、「蘭学」では用をなさなくなり、「洋学」「西洋学」という言葉が生まれました。「哲学」という言葉を考案したのは、明治時代の学者・西周 ( にしあまね ) でした。
何時からそうなっているのか知りませんが、学問の体系を表す言葉として、次のような分類がされています。
1. 形式科学・・数学 統計学
2. 自然科学・・物理学 宇宙科学 化学 生物学等
3. 社会科学・・政治学 法学 経済学 経営学 社会学 教育学等
4. 人文学 ・・哲学 宗教学 言語学 人類学 歴史学 地理学 文学等
5. 応用科学・・工学 建築学 農学 医学 薬学 デザイン学等
つまり「科学」という言葉は、学問全体を表す用語でなく、学問体系を分類する場合に、その一部として使われているものです。しかし現在では、「科学」「社会科学」という言葉が、反日・左翼学者に使われる場合は、「マルクス主義」「社会主義」の意味になっています。
「東京大学社会科学研究所」と「日本学術会議」の設立目的の中の、赤字で示した「科学」という言葉を、「マルクス主義」、「社会主義」と読み替えてください。この挨拶文が、反日・左翼学者の集まりの宣言文であることが、理解できます。
反政府、反権力の主張や論文は、いくら学者が発表しても、それは自由です。しかし、自分の国の歴史や文化を否定し、国そのものを否定する意見に偏るとすれば、その行き過ぎは要警戒です。マスコミの記事に、偏向記事が多いと、国民が変な方向へ煽動されるため、「両論併記」が求められるように、学者の団体にも、一方向に偏らない「自由な議論」が必要です。
今回の騒動は、菅総理が手をつけたというより、前内閣から検討されていたもので、安倍政権を継承する菅内閣が、これを実行するについて、何の違和感もありません。
今回を最終とする予定でしたが、GHQスタッフについて、当時の吉田元総理の言葉がありますので、次回に、それだけを紹介したいと思います。南原繁氏が、なぜ逆らえなかったかにつき、ヒントがあるような気もします。