「なぜ、今の時点で、朝日デジタルが記事を公にしたのか。」前のブログで言いましたが、どうやら私の思い違いだったようです。
朝日デジタルは、今の時点で記事を公にしたのでなく、私がブログを拝見したある方が、偶然目にした記事を引用されていた・・と言うのが、正しいような気がいたします。
しかし、ここでまた新たな疑問が生じました。私のブログを読まれた方のコメントに、こう書かれていました。
1. この問題をスクープした『朝日』を、少しだけ見直しました。
(あくまでも、この問題だけに関してですが、、、、)
2.『朝日』も、正式の紙面の新聞に、この問題を提起すれば良い。
そうしたら、みんな多少は朝日新聞を見直しますよ(苦笑)
この方が言われる通り、入管業務の民間委託については、多くの人が知りません。まして委託先が人材派遣会社で、書類の不正行為に関わっていたとなれば、大スクープです。
政府攻撃の格好の材料ですから、朝日新聞のトップ記事にしても、おかしくありません。そうなれば、いつものように反日野党が、記事を根拠に早速国会で政府を追及するはずです。
しかし朝日は、それをしませんでした。ネットの朝日デジタルが問題提起をしても、本体の新聞では取り上げません。国会で野党が、厳しく政府を追及したと言う話も、耳にしませんし、むしろこちらの方に、問題が隠れているような気がしてまいりました。ますますメインテーマを外れますが、いずれ話はつながるはずですから、横道へ進みます。
まず朝日デジタルが掲載している、関連記事を調べてみました。下段は、記事のタイトルです。
1. 令和元年 8月19日 記者名 ( 織田一、岩田誠司 )
「技能実習 違法謝礼横行か」「監理団体に及び腰の派遣機関」
2. 令和2年 2月17日 記者名 ( 織田一、藤崎麻里 )
「地方に広がる 外国人技能実習生」「急増の背景に あの法改正」
3. 令和2年 5月20日 記者名 ( なし )
「人材派遣会社に不正手続き疑惑」「署名、派遣先も偽造か」
4. 令和2年 5月20日 記者名 ( 織田一、板橋洋佳、藤崎麻里、末崎毅 )
「外国人入国で虚偽の契約書提出か」「入管業務担う派遣会社」
5. 令和2年 5月20日 記者名 ( 藤崎麻里 )
「驚くほど真っ黒だった " ノリ弁 " 」「入管民営化に漂う不信」
6. 令和2年 5月22日 記者名 ( 板橋洋佳、織田一 )
「入管庁 不適切行為あれば委託排除 」「不正疑惑受け 新基準」
前回私がブログに転記したのは、5. 番目の藤崎記者の記事でした。関連記事を探してみましたが、5月22日以降は見当たりませんでした。5月末といえば、「武漢コロナ」が世界中に蔓延し、トランプ 大統領が中国とWTOを激しく批判していた頃です。
あるいはまた、安倍総理が「緊急事態条項」を憲法に盛り込むと言ったため、大反対の記事が踊りました。香港では中国の介入が始まり、と言う具合に大問題ばかりでしたから、入管民営化問題は、脇に置かれたままになったのでしょうか・・。私はそう考えません。朝日デジタルの記者たちは、「入管民営化」の問題が、どこから生じているのか知らないような気がします。小泉内閣以来の、「観光立国政策」で始まり、米中の二大国が関与しているなど、知るはずもないから、遠慮なく追及しています。
本体の朝日が、藤崎記者と同じスタンスで、この問題を追及するのなら、それこそ大スクープです。二階氏や竹中氏が炙り出され、日本の置かれた立場の危うさが、国民に伝わったはずです。なぜ、朝日はこの問題を本体の新聞で取り上げなかったか・・・。答えは簡単です。彼らは、朝日デジタルの記者たちと違い、入管問題が、「観光立国政策」と不可分のものであり、アメリカと中国が深く関与していることを知っていたからです。
彼らは政府や総理大臣に対し、めっぽうに強くても、米国や中国は、正面切って批判しません。あるいは私のように、国を思う国民には、「右翼」とか「軍国主義者」とレッテルを貼り、石ころのように無視しますが、米国と中国には、「遠慮」と「忖度」の塊です。朝日新聞だけではありません。他のマスコミも皆似たようなものです。朝日デジタルの記者たちのように、「入管問題」を取り上げたところは一社もありません。野党も同じです。「モリカケ」や「お花見」と言った些事については、大騒ぎしても、「観光立国政策」への批判は、一切しません。
腰抜け、へっぴり腰の、マスコミと野党政治家を、笑いたくなります。そしてもう一つ、忘れてならないのは、自民党の議員諸氏です。「観光立国政策」の見直しや修正を、誰一人口にしません。国民の負託を受け、国民に期待され、国会で多数を占めながら、この体たらくです。
「自民党は、本当に保守政党なのか 」、「新総理は、果たして保守党総裁なのか」と、私が疑問を呈する理由がここにあります。そして、ここで朝日デジタルの記事と、ブログのテーマが繋がりました。無理やりそうしたのでなく、当然の帰結です。
情けない結論なので、予測が当たったからと、得意になる気にはなれません。次回は、「新総理は、果たして保守党総裁なのか」の、最終回とします。この予定は変更しません。