ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

アメリカ大統領選挙と日本

2020-11-07 21:13:11 | 徒然の記

 アメリカの大統領選挙を見ていますと、この国が今では、世界の後進国になったのでないかと思わされます。まともな選挙さえできないような国に、日本は属国になったままなのかと、情けなくもなります。

 現大統領のトランプ氏が、投票の不正を叫んで、開票作業をストップさせようとしていますし、一方のバイデン氏は、反トランプのメディアに守られ、不利なスキャンダルを報道されません。

 先ほどNHKのニュースを見ていましたら、NHKはすでにバイデン氏寄りの報道に切り替えていました。差別主義を助長したのがトランプ氏で、世界の協調を訴えるのがバイデン氏だと、そんな説明をする解説者を登場させていました。

 もともと私は、東京裁判を行ったアメリカに批判的です。大事なのは、一日も早く「日本のことを日本で決められる政治」のできる日本にしたいと、それだけを願っています。民主党でも共和党でも、日本はアメリカに対し、過度な期待をしないことが肝心です。

 どちらがマシかと比較すれば、民主党のバイデン氏より、共和党のトランプ氏の方が良いと私は思います。安倍総理の「靖国参拝」に反対したのは、バイデン氏でしたし、捏造の慰安問題に異を唱える安倍氏を、「歴史修正主義者」と呼んだのは、オバマ氏でした。米国の民主党は、日本より中国と韓国を重視し、日本に譲歩を迫ります。

 しかしどうやら、現在の状況を見ていますと、トランプ氏の敗北は、余程のハプニングがない限り決定しているように見えます。さてそこで私が思い出すのは、10月28日の共同通信社の、記事です。

 「バイデン氏当選なら、就任まで訪米見送り、」という見出しで、決断できない政府の対応を、伝えていました。

 「バイデン氏が勝利しても、トランプ氏が現職大統領でいる間は、」「慣例にしたがって、他国の要人との会談には、応じないだろうとみる。」「一方、トランプ氏が再選された場合は、」「お祝いと、首相就任挨拶のため、」「早期の訪米を模索する。」

 目立たない、小さな記事でしたが、菅総理の逡巡と日本の置かれた立場を、正直に伝える記事でした。菅氏だけでなく、誰が総理になっても、今の日本である限り、「日本のことを日本で決められる政治」は、期待できません。

 もしそれができる政治家の名前を挙げるとしたら、私は、3人の人物を言います。賀屋興宣、平沼赳夫、三宅博の3氏です。この方たちは、保守政治家として、一本筋が通っていましたが、残念ながら、「事なかれ主義」の支配する政界では、常に少数派でした。3氏の信念の高さに比較すれば、安倍総理も、菅総理も、提灯に釣鐘だろうと、自分では考えています。

 私と同じ保守なのに、安倍氏を否定し、菅氏を評価しない人がいますが、その理由はここにあるのではないかと、そんな気がします。忖度をし、信念を抑え、妥協するのが政治だと、多くの自民党政治家が考えています。

 せめて、賀屋興宣、平沼赳夫、三宅博の3氏に近い政治家が現れてくれないかと、願っていますが、願っていても、いないのですから、「不毛の選択」をします。一途な保守の人から見れば、私もまた、妥協するいい加減な人間と見られるのでしょう。しかし政治には、空白が許されませんから、私は私なりに生きていくしかありません。

 大統領を決めるという、国の一番大切な選挙なのに、それさえ実行できない低レベルの、後進国のアメリカに、日本は従属しているのだと、この際私たちは、しっかり認識すべきです。そして、もう一つ、あります。

 息子たちは、アメリカのデレビの報道を見たでしょうか。民主党のバイデン氏と、共和党のトランプ氏が、罵りあっていますが、どちらの陣営を応援する国民も、アメリカという国には、誇りを持っていました。自分の国を否定する国民は、一人もいませんでした。

 本日私が言いたいのは、残念ながら、自分を含めた、日本への怒りです。

 「日本は、レベルの低いアメリカより、もっと低いレベルの国になっています。」「自分の国を否定する人間が、今もわんさといるではありませんか。」「こんな分断の日本が、どうして国際社会で、まともな意見が言えるのでしょう。」

コメント (8)
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