ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

拉致問題・青山繁晴氏の意見 - 11 ( 青木宏之氏 )

2024-04-09 15:57:50 | 徒然の記

 3月26日の「ねこ庭」で、北朝鮮問題専門家の意見の一つとして、元拉致担当大臣松原仁氏の意見を紹介いたしました。

 ・私は国内では強硬派としてやってきましたが、今回は北朝鮮が了解し、納得できる「出口論」をどう作るかです。私が拉致担当大臣の時野田総理に提言し、安倍さんにも話をしてきたが・・・

 ・全ての日本人側のステークホルダー、つまり「家族会」「救う会」「調査会」「有識者」、そして「日朝議連」。これが集まって一定の解決案というものを合意し、もし7割8割合格の答えが出てきたならば、北への人道支援も、万景峰号を含め解禁をしましょうと、私は大臣時代に言っているんですよ。

 一連の関係情報を探して読むにつれ、松原氏の意見の非現実面が見えてきます。氏の言うステークホルダー・・・「家族会」「救う会」「調査会」「有識者」、そして「日朝議連」を集めて会議をしたら、解決案が出るとはとても言えなくなりました。

 氏が言っている「日朝議連」は、「日朝国交正常化推進議員連盟」のことですが、中山輝明事件を知っていれば、、ステークホルダーの会議という発想自体が浮かばなくなります。それとも松原氏も中山氏と同じ、北の攻勢に負けた政治家の仲間だったのでしょうか。

 拉致被害者とその家族の双方が高齢化する中で、時間だけが過ぎていきます。事態は蓮池教授の言葉通り、「残された時間がありません」と言うことです。青山氏の強硬論と岸田首相の曖昧な姿勢と、いずれがこの難題を解決する適切な手段なのか。「ねこ庭」では、まだ結論が出せません。

 為すすべもなく待つのでなく、拉致問題の解決に役に立つのなら、良い話も悪い話も調べて「ねこ庭」で紹介しようと決心しました。

 手がかりの一つとして、ウィキペディアの記事に出てきた聞き慣れない2人の人物の名前・・・青木宏之氏と佐藤勝巳氏について調べましたので報告します。

 〈 青木宏之 ( ひろゆき ) 氏について 〉・・ウィキペディア情報

  ・昭和20年愛知県生まれ、平成21年没 ( 64才  ) 大阪大法学部卒

  ・衆議院議員 愛知2区   当選2回 元春日一幸秘書

  ・所属政党  民社党→新生党→新進党→自由党→保守党

  ・平成12年の衆議院議員選挙で落選し、これを機に政界を引退

  ・青木は平成11年11月の「村山訪朝団」に加わり、北朝鮮を訪問

  ・帰国後の12月、NNN24の番組「ディリー・プラネット〜金曜発言中〜」に出演し、日朝交渉の内容、拉致問題と今後の見通しなどについて語った。

  ・この中で青木は次のように言った。

    「(食糧支援は)するのが当たり前なんです」「その時に助けるのが人道問題、食糧問題」

    「拉致ではないですよ、行方不明」「(拉致は)日本が勝手に言っていることであってね。じゃあ、証拠知ってるの?」

    「じゃあ、拉致したという証拠知ってんの」「(拉致の)疑いですよ」

  ・これらの発言は、司会者とのやり取りの中で青木が激高し、暴言を繰り返したもので、全体としてはやや支離滅裂な内容であった。

  ・いずれも北朝鮮側に立ち、拉致疑惑を全面否定する北朝鮮側の主張を代弁するかの如きものであった。

  ・青木は旧「拉致議連」の主要メンバーであり、拉致被害者家族とも直接接していたことから、青木が態度を一変させこのような発言を行ったことは、「家族会」「救う会」に大きな衝撃を与え厳しい批判に晒された。

  ・後日青木は、「TV番組に於ける発言について」と題された一文を発表した。内容は次のとおり。

 [ 拉致問題は、「容疑濃厚」として政府が発表しているが完全に「事実」とされている訳ではない、ということを指摘しただけである。もし「事実」として国際的にも認知されているとするならば、日本の主権にかかわる問題であり、日本政府としては、国連機関や米国などに対し、徹底的に北朝鮮を糾弾すべく強く働きかけるべきである。]

 [ 食糧支援の問題は、人道問題として国際的通念たることを言った。愛国心に於いては、人後に落ちぬと自負している。拉致疑惑の解決も、誰よりも願っている者です。私の「発言」について、全くデタラメなデマが流され、大変に迷惑している。]

 [ 一部取り様によっては、と思われる箇所があることは認めるが、真意を確認して欲しいものである。真の愛国者と自負する私に対して、売国奴呼ばわりすることは許せない、真実と真意を確認されたい。」

  ・などと青木は釈明したが、「家族会」「救う会」他の「拉致議連」参加議員の信用を失った。さらに青木が「救う会」などからの抗議に対し、頑なな態度を取り続けたことから、その後の活動への参加を拒否された。

  ・青木は最終的には謝罪したものの、以後この問題に関わることができなくなった。

  ・なお青木と共に訪朝した中山正輝も、同様に拉致を否定する発言を行い、世間から激しく非難された。

 青木氏もまた「北の攻勢」に取り込まれた仲間だったこと、反日左翼系の議員だったことを改めて知りました。これでは拉致問題が解決しないはずです。次回の佐藤勝巳氏はさらに酷い人物で、参考にする価値はありませんが一つの情報として紹介します。

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拉致問題・青山繁晴氏の意見 - 10 ( 事件解決への妨害 )

2024-04-09 08:37:56 | 徒然の記

  〈 2 . ウィキペディアより、中山正輝氏の解説記事 〉

 解説記事は長文なので、中から二つだけを紹介し後を省略します。二つの記事のタイトルは次のようになっていますが、読むだけで気分が悪くなります。

   1.「拉致議連会長 拉致解決への妨害疑惑」 

     2.「有本恵子拉致事件解決への妨害」

 北朝鮮だけでなく、中国、韓国にも取り込まれた議員がいるのでしょうから、彼らを含め、青山氏の言う「自由民主党の腐った部分」なのかもしれません。

 以下、解説記事をコメントなしで順番に紹介します。

  1.「拉致議連会長 拉致解決への妨害疑惑」 

  ・上述のように中山は、「北朝鮮拉致疑惑日本人救援議員連盟(旧拉致議連)」の設立メンバーで、会長を務めていたにもかかわらず、平壌訪問以降は、拉致事件否定説を発表した。

  ・「拉致議連」会長のまま、「日朝友好議員連盟」の会長に就任するなど矛盾する言動を取り、各方面から大きな非難を受けた。

  ・この言動について、かつての盟友の石原慎太郎から問い質された際には、「拉致問題は、あんたが考えているほど簡単なものではないんだよ」とにべもなく答えている。

     2.「有本恵子拉致事件解決への妨害」

  ・平成14 ( 2002 ) 年3月には、拉致被害者の有本恵子の母・嘉代子に電話をかけ、「救う会」の佐藤勝巳らを「共産党北京派で、拉致問題解決を妨害している」と事実無根の誹謗をした。

  ・有本恵子の母・嘉代子に、「救う会」の運動から手を引けば平壌に連れて行って、恵子さんと会わせてやると語った。

  ・それに対し嘉代子は、「救う会」を取りますと回答した。

  ・また中山は、有本の拉致によど号ハイジャック犯の妻・八尾恵が関与したことを受けて、「これは日本人が日本人を拉致したのであって北朝鮮政府とは関わりないことだ」とも語った。

  ・その後5月7日昼に、中山は赤坂プリンスホテルの中華料理店で「救う会」の役員に、「有本恵子さんは生きている」と語る。

  ・9月21日12時頃に、「救う会」の西岡力が秘書を通じて、中山にこの発言の根拠を確認したが無回答であった。

  ・東京都知事の石原慎太郎は、同年4月8日に『産経新聞』の連載コラム「日本よ」で、「この政治家たちの体たらく」と題して中山発言を取り上げた。

  ・石原は、「被害者の家族への恫喝か、加害者たるテロ国家への気配りなのか、何ゆえのへつらいなのか」と批判した。

  ・それに対して中山は激怒し、石原を提訴したが敗訴した。

  ・同年9月に『週刊文春』が直撃インタビューした際、よど号ハイジャック犯の妻の拉致関与の告白を否定した。

  ・「北朝鮮でよど号のメンバーと結婚し、子供まで生んでおいて自分一人だけ日本に帰り・・・そんな女の言うこと、どこまで信じられるのかなあ」と誹謗し、有本嘉代子に説明していた彼女の言葉を今度は否定した。

  ・中山は一連の言動の理由として、次のように主張している。

   「よど号ハイジャック犯の妻が、日本国内で逮捕されないことと、拉致問題が平成7 ( 1995 ) 年になってようやく『警察白書』に取り上げられたことなどに疑問を持ち、拉致問題を政治的に利用する勢力がいると考えるようになったためだ。」

  ・なお、中山と共に訪朝した青木宏之も同様の発言を行った。

 以上で予定していた情報の紹介が、全て終わりました。しかし拉致問題は終わらないままで、現在は岸田首相が内閣の支持率回復と政権延命のため、北朝鮮訪問の実現に頑張っています。青山氏と違って、岸田氏は「憲法改正」と切り離して拉致問題を考えています。青山氏が政権の崩壊を覚悟して拉致問題を捉えているのに対し、岸田首相は政権の維持を第一目的としています。

 中山氏は引退していますが、 自由民主党の腐った部分は「日朝国交正常化推進議員連盟」に引き継がれているのではないかと、「ねこ庭」は推察しています。当連盟には岸田首相も名前を連ねており、どこまでリーダーシップが取れるのか、国民が監視しないと歯止めがなくなる気がします。警鐘乱打の意味を込めて、議員名簿を再度掲載します。

  〈 日朝国交正常化推進議員連盟 〉

    会  長  衛藤征士郎(自民党)

    会長代行  額賀福志郎(自民党)

    幹事長   中谷 元 (自民党)

    幹事長代理 平沢勝栄 (自民党)

    顧 問   二階俊博 (自民党)   岸田文雄(自民党)

          菅 直人 (立憲民主党) 福島瑞穂(社会民主党)

    副会長   塩谷 立 (自民党)   増子輝彦(自民党会派)

                          北側一雄 (公明党)   中川正春(立憲民主党)

          笠井 亮 (日本共産党)

   事務局長次長 務台俊介 (自民党)

    役  員  石田真敏 (自民党)

    委  員  石破 茂 (自民党)   坂本哲志 (自民党)  武田良太(自民党)

          林 幹雄 (自民党)   船田 元 (自民党)  茂木敏充(自民党)

          中村裕之 (自民党)   森山 裕 (自民党)  石井正弘(自民党)

          藤末健三(自民党会派)  浜田昌良 (公明党)  鉢呂吉雄(立憲民主党)

          近藤和也(立憲民主党)  井上哲士(日本共産党) 赤嶺政賢(日本共産党)

    〈 以前所属していた議員 〉

      自民党  石原伸晃  岩國哲人  大野功統  川上義博  加藤紘一 河村建夫

           佐藤章   木村義雄  小杉隆   平将明   田野瀬良太郎

           竹下亘   富岡勉   保岡興治  安次富修  山崎拓 

           渡辺具能  馳浩   野田毅

      公明党  遠藤乙彦  東順治   山下栄一

    立憲民主党  生方幸夫  神本美恵子  平岡秀夫  山下八洲夫

    社会民主党  重野安正  菅野哲雄   日森文尋  又市征治  山内徳信

      民主党  加賀谷健  谷博之  藤谷光信  松岡徹  峰崎直樹

      共産党  山下芳生

      民進党  城島光力

    日本維新の会 谷畑孝

      無所属  大前繁雄  亀井静香 自見庄三郎  下地幹郎  遠山清彦 

           土肥隆一  並木正芳 吉村剛太郎         

                                   以上

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