安倍元首相暗殺と自分の暗殺未遂事件で、「アメリカの意向」の強さを伝えられ岸田首相が変節し、それを知った菅元首相も、アメリカに服従のシグナルを送りました。
3長老の一人である麻生副総理は、アメリカに屈した二人を見てどう動いたのか。元はと言えば氏は、菅、岸田両氏より先輩の首相です。前任の首相はいずれも一年の短期政権だった安倍、福田首相でした。
なぜ短命政権だったのか、今にして思えばこれも「アメリカの意向」と、協力した党内の反日リベラル議員のせいだったのかもしれませんが、検討を始めると森の横道へ入り込みますので止めておきます。
「ねこ庭」を含め多くの人が石破内閣の成立を見て、自由民主党の終わりだと感じ、日本までが終わるような悲観論を述べていますが、麻生内閣のことを思い出すと、嘆いている自分の間違いに気づきます。
ウィキぺディアの説明を読めば、その理由がすぐに分かります。
・麻生内閣は麻生太郎が第92代内閣総理大臣に任命され、平成20年9月24日から平成21年9月16日まで続いた日本の内閣
・平成20年総理大臣福田康夫の辞任に伴う、内閣の総辞職を受けて発足
・平成21年7月21日に衆議院を解散した総選挙にて、鳩山由紀夫率いる民主党に過半数を奪われ、政権を明け渡した
石破氏が解散したら自由民主党は過半数を失い、政権が野党に奪われると、保守系の学者や評論家が心配しています。しかしウィキペディアの情報を読めば分かるように、麻生氏は野党に政権を渡した経験者です。氏もまた1年の短期政権でしたが、国内外で激動の政治に揉まれた大先輩です。
内閣発足直後に日本は、サブプライムローン問題に端を発した世界金融危機の影響を受け、氏は『景気対策』『財政再建』『改革による経済成長』」という経済対策に明け暮れました。
参議院が野党民主党に過半数を握られていたため、何をやっても邪魔され、野党側の攻撃が激しく、便乗したマスコミが内閣を叩きました。
石破内閣成立時の支持率が51%と騒がれていますが、麻生内閣の支持率は40%から始まり、32%、11%、9.7%と下がり続けました。支持率が下がると党内の「麻生下ろし」が激しくなり、一層政権運営が困難になります。
この時「麻生退陣」を迫ったリベラル議員の中に、石破現首相がいましたので、氏への怒りはこの時以来のものだと聞いています。
もしかすると現在の石破内閣の大騒ぎを、麻生氏は冷めた目で見ているのでは無いかと、「ねこ庭」は考えます。
自由民主党へ吹き荒れている風が、アメリカの方から吹いていると知った氏は、政治家の矜持を失った菅氏氏と岸田氏を軽蔑しているのかもしれません。
「麻生派は、これからも高市氏を応援する。」
派閥の議員に語っているのは、菅氏や岸田氏に対してでなく、「日本を属国のままにする」アメリカへの挑戦でないのでしょうか。
「総裁選」の間中口をへの字に曲げ、不機嫌な表情を隠さなかった氏は、石破内閣の役員記念撮影時に、党の名誉顧問でありながら退席しました。アメリカへ向けた危険なメッセージと、そう考えるのは「ねこ庭」だけなのかもしれません。
ネットの情報によりますと、選挙の応援演説で全国を回る高市氏警護のため、例外措置として政府SPのガードが決まったと聞きます。殺害予告があったからだそうです。
すでにSPのついている麻生氏は話題になりませんが、高市氏同様に狙われていると考えるのが自然なのかもしれません。
安倍内閣で8年間副総理を務めてきた氏は、義と情を重んじる政治家です。菅氏や岸田氏のように、たやすく外国勢力の脅しに負けないのではないかと、「ねこ庭」は期待します。
ですから、「もう日本は終わりだ。自由民主党への支援を止める」と言う人に対して、ちょっと待てと言います。
・石破内閣を成立させた自由民主党の議員は、たった半分ですよ。
・高市氏を支持する議員は、党内にまだ半分いますよ。
何を慌てふためいて、自由民主党と日本に失望するというのでしょう。「ねこ庭」自身が忘れていましたので、大きなことを言えませんが、麻生内閣の支持率の低さと、吹き荒れた「麻生下ろし」のことを思い出せば、現在の自由民主党に失望するのは早すぎるというものです。
日本の危機は石破内閣で始まったのでなく、もっと低支持率で、散々酷評された麻生内閣で国民は経験していたのです。民主党に3年間政権を渡しましたが、自由民主党を政権復帰させた経験も既に持っています。
麻生氏だけでなく、青山繁晴、西田昌司、杉田水脈、有村治子氏など、保守の議員が多数いるではありませんか。
日本を思う国民なら、簡単に自由民主党を離れてはいけません。歴史と伝統のある自由民主党が、反日リベラル議員に母屋を取られそうになっているからと、尻尾を巻いてどうするのでしょう。
「総裁選」から石破内閣までの出来事は、国民不在の政争です。衆議院選挙と参議院選挙が国民の出番で、民意の行使が始まるのはこれからです。大事な日本を守るため、私たち国民が覚悟を見せる番です。
「ねこ庭」の過去記事で何度も紹介しましたが、北欧のノルウェーは、失った独立を取り戻すまで、513年かかっています。日本がアメリカの属国にさせられたのは、たかだか敗戦後の79年間です。一度失った国の独立が、簡単に取り戻せると考える方が間違っています。
安倍首相が斃された原因は、「憲法改正」のための「国民投票法」を修正したからでした。「アメリカの属国からの脱却」の第一歩が、「憲法改正」にあることを安倍首相が私たちに教え、「アメリカの意向」が安倍氏の正しさを裏づけました。
「安倍氏暗殺」と「安部派の殲滅」が、「憲法改正」反対のためのアメリカの意向だと知ったのですから、「旧統一教会問題キャンペーン」と「政治資金問題キヤンペーン」について、マスコミの報道とは別の視点から眺める必要があります。
いずれにしても二つの問題は、アメリカの情報戦から離れた場所で検討しなければならない日本の課題です。政争としてでなく、間違いを正すための真摯な議論が別途要ります。
今はGHQが残した反日の組織より圧倒的に多数の国民が、自由民主党内の「獅子身中の虫」を落選させ、民意を示す時です。
「ねこ庭」の推測が当たるか、外れるのかは、一年もすれば結果が出ます。何度も繰り返しますが、大事なのは自由民主党の全体に失望しないことです。
低支持率で批判攻撃される内閣が生まれたからと、嘆く必要がないことは、麻生内閣での経験が教えています。
野党民主党に政権を渡した経験も、私たちはこの時にしています。悪性のインフルエンザの予防注射をして、免疫がついたのと同じ話です。経験者の麻生元首相が先頭に立ち高市氏を応援しているのですから、むしろ私たちは希望を持つべきでしょう。
最後に余計なことを言いましたが、今回でシリーズを終わりといたします。