ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

歴史的な選挙、目的の再確認 - 7 ( 3段階のアメリカ介入 )

2024-10-31 21:17:11 | 徒然の記

 今回より、「ねこ庭」の過去記事から「アメリカとの関係」を整理する作業に取り掛かります。

 事件と出来事を整理する期間は、昭和20年から令和6年までの79年間です。

 つまり、昭和20年8月の玉音放送で日本がアメリカの従属国家となった時から、令和6年9月反日リベラルの「石破内閣」が成立するまでが検討範囲です。

 79年の間にアメリカが日本を属国にした具体的な動きを、大きく3段階に分けて検討しました。

 ・第一段階・・GHQ統治による「日本弱体化政策」の実行
 
 ・第二段階・・プラザ合意による「日本弱体化政策」の実行

  ・第三段階・・安倍内閣への危機感による「日本弱体化政策」の実行

 「第一段階」とは、極東委員会の下部組織「連合国軍最高司令官総司令部」( GHQ  ) の統治下にあった日本のことです。

 「GHQの統治」をウィキぺディアは、次のように説明しています。

  ・名目上はあくまで「占領支配」ではなく、「ポツダム宣言の執行」がGHQ本来の役目であるものの、実質はアメリカ合衆国単独の日本国占領機関であった。

  ・昭和27年4月28日にサンフランシスコ講和条約が発効するまで、占領下の日本は、外交関係を一切遮断され、日本と外国との間の人・物資・資本等の移動はGHQの許可によってのみ行われた

  ・「降伏文書」に基づき、天皇並びに日本国政府の統治権は、最高司令官の支配下におかれた。

  ・占領に要する費用(経費)は日本政府の負担となり、敗戦国の国家予算を圧迫した。

 説明を読めば分かる通り敗戦国日本は、占領国アメリカに言われるまま、なされるがまま、手も足も出ない姿で対応しています。GHQによる占領期間は、昭和20 ( 1945 )年から、昭和27( 1972 ) 年4月サンフランシスコ講和条約の締結までの7年間です。

 天皇と日本国政府が持っていた統治権が、最高司令官の支配下におかれたと言うのですから、GHQはこの7年間で日本の政治体制、経済制度、教育体系を徹底的に作り変えました。

 彼らが作り変えたり制定したりした法律は沢山ありますが、重要な法律を5つだけ紹介します。

   1.  「日本国憲法」・・国民の愛国心と誇りをなくさせ、自分の国を守る気概のないダメな国民を育てた悪法

    ・自国を守る軍を否定し、米軍依存の防衛体制を固定化した悪法

   2.  「( 改正 ) 皇室典範」・・14の宮家のうち、直宮家を除く11宮家を皇籍離脱させた悪法  

    ・皇位継承者の不安定化と、皇室を崩壊につながらせる悪法

   3.  「皇室経済法」・・皇室財産を国有化し、皇室の財力を弱体化させ、11宮家の存続を不可能にさせた悪法

    ・皇室経済を年々の宮廷費支給に変更し、政府の承認下に置いた皇室破壊法

   4.  「財政法」・・国家の財政を、アメリカでさえ採用していない「個人の家計簿」レベルに変形させた悪法

    ・「収支のバランス」「財政均衡」「緊縮財政」という財務省の主張の根拠となる悪法

    ・「赤字国債は子々孫々への借金」という大嘘で、国の国債発行権を縛り、景気回復を30年間も不可能にした悪法

   5.  「 ( 旧 ) 日米安全保障条約」・・軍隊のない日本に代わり、米軍が守るからと軍事基地を130箇所も作らせた悪法

    ・飛行場、弾薬庫等の基地設備、兵士の家族の住宅地、レクレーション施設の無償提供と、維持運営費用等を日本に出させる悪法。( 思いやり予算という名前での、国民へのごまかし )

 5つの法律の作られた時期を、一覧にすると下記の通りです。民政局長・ホイットニー准将が中心となって実行しました。

  ・  「日本国憲法」の施行        昭和22年5月3日 

  ・ 「( 改正 ) 皇室典範」の公布     昭和22年1月6日 

  ・ 「皇室経済法」の施行         昭和22年5月3日  
 
  ・ 「 ( 旧 ) 日米安全保障条約」の調印     昭和26年9月8日     
 
  ・ 「財政法」の施行           昭和22年4月1日  
 
  国の根幹となる重要な法律が、全てHGQの占領下で作られています。「日本国憲法」は保守系学者の一部が、「ハーグ条約」に違反すると問題提起していますが、あとの4つについては誰も問題視しせず、マスコミの報道もありません。
 
 「皇位継承者問題」が生じ「有識者会議」が作られ、女性宮家や女系天皇が議論されるようになったため、「ねこ庭」で取り上げましたが、「皇位継承者問題」の件がなければ、何も知らないまま過ごしていたに違いありません。
 
 ホイットニー准将の名前を書いたのは、一連の悪法を日本に強要した中心人物だったからです。彼がどのように政府要人を脅し、どのような強行策を実行したかは、すでに過去の「ねこ庭」で紹介しました。
 
 息子たちと「ねこ庭」を訪れる方々に「日本をダメにした悪法」を紹介していますと、自由民主党の歴代の政治家への怒りが改めて生じてきます。
 
 ・これほどの重大事を、貴方々は本気で国民に語ったことがあるのでしょうか。
 
 長老の裏工作で「石破内閣」が成立し、岸田、菅両氏の露骨な権勢欲だけが目立ってしまいました。大国アメリカの言いなりになってきた過去の問題点が、ここで一気に噴き出し、国を愛する国民が自民党を苦しみながら突き放しています。
 
 息子たちと訪問される方々の参考情報として、同じ敗戦国のドイツが辿った戦後を紹介したいと思います。日本ではほとんど語られない事実ですが、日本だけが過酷な立場に置かれたのでないことを知るのは、大事だと思います。
 
 少し横道へ逸れますが、検討の幅を広くするのは意見を偏らせないためにも、有意義な仕事ではないでしょうか。
コメント
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