ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

理想と現実 - 2 ( リアリストの意見 )

2024-10-17 20:01:20 | 徒然の記

  ・保守系は植民地時代の話を過去のものと考えているが、左翼系は過去も現在も区別していない。

  ・保守も左翼も一方的な意見を並べている点では、どっちもどっちだ。

 昨日の続きですが、資本主義国と社会主義国を並べて、双方の国々がどれだけの人間を殺害し、どれだけの富を他国から奪い、どれだけの他国民を酷使したかと事実を比較してみると、どっちもどっちだということが明確になります。

 双方の悪事が似た数になるからと言って、時代の流れを考えず、その復讐を現在も実行するという意見は、正しいのでしょうか。

 江戸時代の武士が、道を歩いていた自分のご先祖を無礼打ちにしたからと言って、令和の時代になって町民の子孫が、歩行者天国を歩いている武士の子孫を包丁で刺し殺して良いのでしょうか。

 社会主義国が自由主義国を批判攻撃し、武力を誇示する主張は、単純化しますとこんな話に似ています。

 復讐については、個人の場合と同様に国家間においても、時代の流れ ( 時効 ) を考えないと永遠に殺し合いが繰り返されることになります。

 この場合の「理想と現実」は、次のようになります。

 理想・・・互いに過去のことは不問にし、未来のために協力し合おう。

 現実・・・相手を殲滅するまで、怒りと憎しみは消えない。

 国民の中には平和を求める中庸の人々が必ずいて、憎しみの連鎖を断ち切ろうと「理想」を語っても、国民の中にいる過激な人々が納得せず行動すると言う「現実」を生じさせます。

 一番分かりやすい例が、イスラエルとパレスチナの紛争です。原因の分析と解明ができても、誰にも解決策が出せません。

 つまり現状を分析し認識しても、問題の解決にはなりません。日本と中国 、日本と韓国・北朝鮮の間にも似たような争いがあります。

  ・日本は中国の領土内で勝手に満州国を作り、武力で植民地化した軍国主義国家である。

  ・日本は南京で、罪もない中国人を30万人以上虐殺した。

 このように悪意の捏造で中国は日本を批判攻撃し、自国民の歴史教育では反日教育をしています。また韓国では、次のように国民に教育しています。

  ・日本は武力で朝鮮を併合し、朝鮮民族の独立を奪い、国の富を奪い国民を苦しめた。

  ・日本は朝鮮の若い女性を20万人以上も軍の性奴隷にして、弄んだ。

  ・日本は朝鮮の男たちを無理やり劣悪な炭鉱で働かせ、賃金も払わず奴隷のように酷使した。

 ほとんど根拠のない嘘ですが、中国や韓国・北朝鮮ではこのような教育が行われていると聞きます。

 憎しみと怒りを燃やし敵対する隣国に対し、日本は珍しい対応をしています。こんな国は、世界で日本以外にあるのかと不思議になります。誰もが知る通り、日本では「反日左翼勢力」と「保守勢力」が下記の通り国論を2分しています。

 〈 反日左翼勢力の意見 〉

  ・何もかも日本が悪い、犠牲になった人々にはちゃんと補償をすべきだ

  ・加害者である日本は、相手が納得するまで、何度でも、永遠に謝り続けなくてならない。

 〈 保守翼勢力の意見 〉

  ・彼らの主張には、捏造と嘘が混じっている。

  ・日本は朝鮮に対しては、戦後賠償を済ませている。中国に対しては、ODAを通じて、十分な償いをしている。

 他の国の中にも自国を敵視する人間がいて、反政府運動をしていますが、日本のように自国を敵視する人間が、国民の半分を占めるほどの勢力を持っている国が他にあるでしょうか。

 日本は敵対する隣国との関係で苦労するだけでなく、国内の反日勢力のために同じ苦労をしています。自由民主党内にいる反日勢力が、今回の「総裁選挙」で反日内閣を作ったのですから、国民がショックを受ける訳です。

 そこで、いよいよ本日のテーマ「リアリストの意見」になります。

  ・保守も左翼も一方的な意見を並べている点では、どっちもどっちだ。

 と現状を正しく認識するだけでは、国を愛する者は安心して暮らしていけません。黙っていると、国内の反日勢力が隣国に協力して「日本弱体化計画」を進めていくからです。

 だから「リアリストの意見」は、単純明快です。

  ・「日本弱体化計画」を進める「反日石破内閣」の動きを止めなくてならない。

  ・今回の衆議院選挙で、石破内閣を誕生させた自由民主党の議員を落選させなくてならない。

 意見は単純明快ですが、生じる結果は複雑で陰鬱なものになります。

  ・自由民主党が過半数割れして、下野するかもしれない。

  ・本物の「反日左翼勢力」、本物の「反日左翼政権」を作ることになるかもしれない。

 優先順位からして、危険を冒してでも、日本を大切にする国民は「リアリストの意見」を実行する必要があるのではないか、と言うのが「ねこ庭」の結論です。

 結論が一つ出たからと言って、「理想と現実シリーズ」は終わりません。このシリーズには「日本の問題」がいくつも含まれていますから、時間の許す限り、一つずつ検討・紹介していきます。

 「石破内閣」と言うより、現在の自由民主党に怒りと疑問を抱いている方は、次回以降も足をお運びくださることを願っています。

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