ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

理想と現実 - 3 ( 荒木和博氏の意見 )

2024-10-18 17:19:49 | 徒然の記

 今日は10月18日金曜日、衆議院が解散して9日目になります。千葉日報の紙面のトップは、連日選挙戦の記事です。

 「野党は批判、裏金隠し解散」 「裏金議員当落 注目集まる」

 「野田氏 裏金隠しに審判を」 「自民低調 裏金響く」

 「裏金争点 論戦はじまる」  「裏金争点 腐敗一層へ」

 机の上に積んでいる未読の新聞を見ると、裏金に関する見出しが大きな活字で毎日書かれています。裏金問題については、説明するまでもないと思いますが、簡単な確認をしておきます。

 〈 政治資金規正法 〉

  ・政治団体の会計責任者は、毎年12月31日現在で、当該政治団体に係るすべての収入、支出及び資産等の状況を記載した収支報告書を

  ・翌年3月末日までに、都道府県の選挙管理委員会又は総務大臣に提出しなければならない

 〈 政治資金収支報告書 〉

  ・当報告書は、日本の政治団体の収入、支出及び保有する資産等について記載した報告書であり、

  ・政治資金規正法により、政治団体の会計責任者等に作成・提出が義務付けられている。

 今日のテーマは「裏金問題」に関する「理想と現実」の話ですが、マスコミが「裏金」と呼んでいるのは、上記「政治資金収支報告書」に記載されずに使われた金銭のことです。

 だから自由民主党は「裏金」と言わず、「政治資金収支報告書に」記載漏れとなった金銭だとして、「不記載の金」と言っています。どういう言い方をしても、法律に違反した不明朗な金銭であることに変わりはありません。

 これに関し、昨日ユーチューブで興味深い動画を見て共感を覚えましたので、紹介しようと思います。

  ・10月14日 荒木和博 『裏金が第一の争点って、おかしくないか ? 』

 動画の内容に入る前に、荒木氏のプロフィールを簡単に紹介しておきます。

  ・昭和31年8月8日生まれ、68才

  ・日本の軍事学者・政治学者・政治評論家・政治活動家・人権活動家

  ・拓殖大学海外事情研究所教授

  ・特定失踪者問題調査会代表

  ・元陸上自衛隊予備陸曹長

 拉致事件に関する「特定失踪者問題調査会」の代表 として、長年活動していることしか知りませんでしたので、こんなに沢山の肩書きを持つ人物とは思ってもいませんでした。

 北朝鮮による拉致事件に関心のある人なら、誰でも知っている有名人です。6分という短い動画ですが、紹介するのは初めの3、40秒の部分です。

  ・裏金は確かに問題であることは、間違いありません。

  ・しかしあえて言うならば、政治に裏金は必要です。絶対に。

  ・それがなければ、物事が進まないと言う部分があるからです。

  ・情報を得るためとか、何かを動かしたい時に、使わなければならないお金があります。

  ・拉致問題の解決のため、やむなくそう言うお金を使ったことがあります。

  ・いわんや政治の世界では、我々のやっていることとは桁が違います。

  ・それを全て公開しろと言ったら、政治自体ができない。

 今の時期にこうした意見を動画で公表する氏の勇気に、敬意を表しました。

 スマコミの報道と野党の「裏金問題」批判は、いわば正論ですから、国民の多くが支持する意見になっているような気がします。マスコミの報道がいつも通りの影響力があるのだとすれば、今回の選挙は自由民主党が圧倒的に不利で、野党が有利になります。

 テーマに従い、「理想と現実」を構図化すると次のようになります。

 〈 理想を語る勢力 〉

   反日左翼マスコミ  反日左翼政党  自由民主党内の反日リベラル勢力

 〈 現実を語る庶民 〉

   荒木和博氏   「ねこ庭」

 吹き出される方もいると思いますが、構図のバランス上からこんな書き方になりました。別の言葉で言いますと、「建前と本音」でしょうか。理想を語る勢力が主張しているのが「建前」で、荒木氏と「ねこ庭」が述べているのが「本音」です。もしかすると息子たちには、この方が分かりやすい例えになるのかもしれません。

 「理想と現実」「建前と本音」と説明しても、「政治資金収支報告書に」記載漏れとなった金銭が違法であり、国民の不信感を高めることに違いはありません。自由民主党の「裏金問題 ( 不記載金銭 ) 」は、お天道様の照らす世界では通用しません。 

 だから今回の選挙で自由民主党は大敗して良いのだと、「ねこ庭」の結論はそのようになりません。「理想と現実」「建前と本音」の話は、いわば「二元論」です。「右か左か」「敵か味方か」「賛成か反対か」という、子供の世界の議論です。

 大人の世界で真剣な議論をする時、「二元論」は役に立ちません。現実の世界には、「右でもなく左でもない」「敵でもなく味方でもない」「賛成でもなく反対でもない」という、曖昧なことが多く存在します。

 むしろどちらとも決められないことの方が多いのかもしれませんが、それでは物事が進まないので、知恵を絞って工夫されたのが「二元論」でないかと、「ねこ庭」は考えています。

 次回はこの考えの上に立ち、マスコミの大合唱の正論より、荒木氏と「ねこ庭」の本音の意見の方に妥当性があると言う証明をしてみたいと思います。反日左翼の親玉のような共同通信社の記事が、証明の資料になります。

 子供の議論に飽き飽きして、大人の議論を聞きたいと思われる方だけ、次回の「ねこ庭」へ足をお運びください。

コメント (3)
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