田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

わたしのPCは「はるうらら」

2007-07-15 21:57:19 | Weblog
7月15日 日曜日 雨
●「八十歳のアダムとイブ」なんとか校正がすんだ。ある文学賞に応募してみるつもりだ。この歳になって初心にもどることは辛い。でも、書きぬくほか仕方がない。
●むかしのことを考えたら小説を書くのはずっと楽しくなった。ペンと原稿用紙だけだった。いまでは、PCがある。飽きが来ない。いろいろな機能をもっと覚えれば、さらに楽しくなるだろう。
●ケニー・ドリューJrの「星に願いを」を聴きながら小説をパソコンで書いているなんて信じられな。長生きするぞ。早くパソコンを速く打てるようになるぞ。駄馬のダメ老人も歳を忘れてがんばるぞ。
●だれも褒めてくれない。駄馬にむち打ち長すぎる助走を走り抜けるのだ。じぶんのことをじぶんで信じて、気合をかけて原稿を書いている毎日です。
●わたしのPCに「はるうらら」というニックネイムをつけることにしました。いくら書いても思うような作品がかけません。いくら投稿しても入賞するあてはありませ。
●でも、ご安心のほど。そんなことで、メゲルGGではありません。
●明日も「うらら」ちゃん、よろしくね。


ローソクの明かり

2007-07-15 00:41:16 | Weblog
7月14日 土曜日 雨
●九州地方を襲っている台風の影響で終日雨だった。外からは物音一つしない。何時もであったら小鳥の鳴き声が聞こえるのに、静かなものだ。田舎住まいということは、simple is best を信条として生きることだと思っている。小鳥の鳴き声くらいしてもいいのだが、こういう雨の日こそ、田舎で暮らす静寂をしみじみとあじわうことができる。電話もない。便りも、メイルもこない。外からはなにも訪れない。静かだ。
●カミサンが部屋の照明を落とした。かわりにランプに火を灯した。千趣会でとりよせた外国製の灯油ランプだ。彼女は照明にこだわりがある。キャンドルの明かり。ランプの明かり。和ろうそくの明かりが好きだ。そして、香炉で香の香りをきくのが好きだ。
●コーヒーを淹れるサイホンにろうそくを立てる。なかなか趣がある。
●仄かに明かりが揺れるのがいい。
●ベルナール・パンゴーの『囚人』を読んだのは何時のころだったろうか。雨が降っていて所在がないので書斎でヌーヴォ・ロマン関係の書棚を探した。
●Georges de La Tour の絵が『囚人』に載っていた。昭和35年の発行だった。蠟燭を手にした女性が盲目の男を照らしている絵だ。その時以来、わたしも蠟燭の揺らぎ、そぼくな明かりにはあこがれていた。
●ラ・トゥール展を二年ほど前に国立西洋美術館で鑑賞した。うれしかった。
●回想にひたるのも雨の夜らしくていいものだ。悔恨の情がしのび込むことのない楽しい思い出でであれば、それはもう年配者だけがあじわえる贅沢であろう。