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「だったら――。
なにか吸血鬼除けの。
秘策はないの」
「これは野州麻で編んだ腕輪。
これをいつもつけていてください」
翔太は紅白に染めた大麻繊維を三編にした腕環を。
おずおずと、さしだした。
「ああよかった。
実はこのまえ駅で別れるときにわたそうとしたのですが。
笑われそうではずかしかったから」
「心配してくれていたのね」
翔太には玲菜が姉のようにおもえた。
玲菜のあどけないほほえみをみていると。
姉ではなく。
恋人のようにおもえてきた。
ぼくは玲菜さんがすきになってきている。
いや、はじめて会ったときからトキメイテいた。
「野暮ったい腕輪なのに……。
玲菜さんがするとすてきですね」
白くすんなりとした玲菜のwristで。
大麻の腕輪は。
魔眼石の腕輪のように存在感があった。
魔眼石の腕輪は痺れから身を守る。
この大麻の腕輪は吸血鬼に噛まれても痺れず。
解毒する。
だいいち。
吸血鬼にだけ嗅ぎとることのできる。
麻と似たニオイがする。
吸血鬼は同族のものと錯覚する。
おそわれることそのものを。
防御できる。
こともあるのだ。
「神社の鈴縄も大麻なのです。
魔除けの麻を。
玄関先に置く習慣が。
むかしはこの地方には。
あったのですよ。
ほら麻縄の暖簾をさげるお店があるでしょう。
あれなんか魔除け。
そして幸福をよぶとおもわれているからですよ」
なにを、ぼくはいっいるんだ。
玲菜さんにきにいられようとしている。
「おもしろい。おもしろいわ」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓

ああ、快感。
「だったら――。
なにか吸血鬼除けの。
秘策はないの」
「これは野州麻で編んだ腕輪。
これをいつもつけていてください」
翔太は紅白に染めた大麻繊維を三編にした腕環を。
おずおずと、さしだした。
「ああよかった。
実はこのまえ駅で別れるときにわたそうとしたのですが。
笑われそうではずかしかったから」
「心配してくれていたのね」
翔太には玲菜が姉のようにおもえた。
玲菜のあどけないほほえみをみていると。
姉ではなく。
恋人のようにおもえてきた。
ぼくは玲菜さんがすきになってきている。
いや、はじめて会ったときからトキメイテいた。
「野暮ったい腕輪なのに……。
玲菜さんがするとすてきですね」
白くすんなりとした玲菜のwristで。
大麻の腕輪は。
魔眼石の腕輪のように存在感があった。
魔眼石の腕輪は痺れから身を守る。
この大麻の腕輪は吸血鬼に噛まれても痺れず。
解毒する。
だいいち。
吸血鬼にだけ嗅ぎとることのできる。
麻と似たニオイがする。
吸血鬼は同族のものと錯覚する。
おそわれることそのものを。
防御できる。
こともあるのだ。
「神社の鈴縄も大麻なのです。
魔除けの麻を。
玄関先に置く習慣が。
むかしはこの地方には。
あったのですよ。
ほら麻縄の暖簾をさげるお店があるでしょう。
あれなんか魔除け。
そして幸福をよぶとおもわれているからですよ」
なにを、ぼくはいっいるんだ。
玲菜さんにきにいられようとしている。
「おもしろい。おもしろいわ」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓

ああ、快感。