5
「部屋の外ではなしあいましょう」
セキュリティの。
空手で鍛えているような。
男がささやいている。
「きこえないね。
もっと大きな声でユウたらどうや」
いちばん若そうに見える。
極道がわめいている。
「ご不満があれば、そとでききますから」
「高い会費はらったショーだ。
歌手にお酌くらいさせたらどうや」
因縁をつけている。
何のことはない。
玲菜がらみの因縁だ。
だからマネジャーの高内を楯にとっているのだ。
男はわめきながら。
バンとテーブルを蹴とばした。
高内がつきとばされた。
たおれそうになる。
すばやく翔太が背後にまわりこんでささえた。
それを横目でみながら極道はドアからでていく。
セキュリティが追う。
はじめから無言でやりとりをみていた兄貴分らしい。
ズングリが振りかえった。
翔太と視線が合う。
ああ、なんとしたことだ!!!
両眼がひかった。
それも!!!!
赤くひかった。
「しまった。Vだ」
翔太は後を追った。
廊下には人影がない。
エレベーターの階位表示が上をむいていた。
屋上をめざしている。
階段を翔太はかけあがった。
どうしてVがいることを察知できなかったのか。
玲菜との会話に夢中になっていた。
周囲のひとたちをスキャンするのをわすれていた。
なにがサイキックだ。
なにが能力者だ。
バカ、翔太。
じぶんをののしりながら階段を二段ずつかけあがる。
屋上への扉をでる。
もみあっている。
セキュリティの三人のほうが追いつめられている。
たったひとりのVに。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
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ああ、快感。
「部屋の外ではなしあいましょう」
セキュリティの。
空手で鍛えているような。
男がささやいている。
「きこえないね。
もっと大きな声でユウたらどうや」
いちばん若そうに見える。
極道がわめいている。
「ご不満があれば、そとでききますから」
「高い会費はらったショーだ。
歌手にお酌くらいさせたらどうや」
因縁をつけている。
何のことはない。
玲菜がらみの因縁だ。
だからマネジャーの高内を楯にとっているのだ。
男はわめきながら。
バンとテーブルを蹴とばした。
高内がつきとばされた。
たおれそうになる。
すばやく翔太が背後にまわりこんでささえた。
それを横目でみながら極道はドアからでていく。
セキュリティが追う。
はじめから無言でやりとりをみていた兄貴分らしい。
ズングリが振りかえった。
翔太と視線が合う。
ああ、なんとしたことだ!!!
両眼がひかった。
それも!!!!
赤くひかった。
「しまった。Vだ」
翔太は後を追った。
廊下には人影がない。
エレベーターの階位表示が上をむいていた。
屋上をめざしている。
階段を翔太はかけあがった。
どうしてVがいることを察知できなかったのか。
玲菜との会話に夢中になっていた。
周囲のひとたちをスキャンするのをわすれていた。
なにがサイキックだ。
なにが能力者だ。
バカ、翔太。
じぶんをののしりながら階段を二段ずつかけあがる。
屋上への扉をでる。
もみあっている。
セキュリティの三人のほうが追いつめられている。
たったひとりのVに。
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ああ、快感。