「わたしいく。翔太さんはらっといて」
「おくってやるよ」
「エンリョスルヨ。バイクで来てるから」
「照子さんも、どうぞ」
翔太が照子に目でサインをおくる。
「ヤダァ。どうしてわかったのよ」
翔太は二人をのせたクリッパーを警察の前でとめた。
社旗を立てた報道陣の車がひしめいてた。
「記者さん」
「翔太さん。お久しぶり」
「わかれたばかりでしょうが」
「あつそうか。動転しているのよ。それにわたしは野村。彼は高橋」
「野村さん。おねがいがある」
4
警察の中でそんなみっともないことできるか。
渋っている署長をまず説得。
彼の彼女がネゴシェイトに協力しようと駆けつけたのだから。
と高橋の口添えもあった。
窓際にクリスマスローズの鉢がポッンと置いてある署長室をでた。
宝木は取り調べ室をのっとり立てこもってしまった。
「バカか。なにやってるんだよ」
キヨミがわめいた。
「それでは説得になりませんよ」
付き添っていた刑事があわてた。
「キョミか」
ドアがほそ目にあいた。
赤く目を光らせた宝木が顔をのぞかせた。
「宝木! おまえきゅうにやせたな」
「そうか。うれしいこといってくれる……」
「あきらめてでてきなよ。
いまだら大麻所持、吸引くらいですむよ」
大麻所持、吸引では罪にはならないはずだ。
と、翔太はおもった。
なかなかうまい説得だ。
宝木はドアをさらに広く開けた。
キヨミをかかえこんだ。
人質にとる気だ。
「バカ」
裂帛の気合い。
キヨミが宝木の腕を逆にねじった。
投げ飛ばした。
「わたしが合気道をやってるのわすれたの」
やさしいことばで宝木をみおろしていた。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
「おくってやるよ」
「エンリョスルヨ。バイクで来てるから」
「照子さんも、どうぞ」
翔太が照子に目でサインをおくる。
「ヤダァ。どうしてわかったのよ」
翔太は二人をのせたクリッパーを警察の前でとめた。
社旗を立てた報道陣の車がひしめいてた。
「記者さん」
「翔太さん。お久しぶり」
「わかれたばかりでしょうが」
「あつそうか。動転しているのよ。それにわたしは野村。彼は高橋」
「野村さん。おねがいがある」
4
警察の中でそんなみっともないことできるか。
渋っている署長をまず説得。
彼の彼女がネゴシェイトに協力しようと駆けつけたのだから。
と高橋の口添えもあった。
窓際にクリスマスローズの鉢がポッンと置いてある署長室をでた。
宝木は取り調べ室をのっとり立てこもってしまった。
「バカか。なにやってるんだよ」
キヨミがわめいた。
「それでは説得になりませんよ」
付き添っていた刑事があわてた。
「キョミか」
ドアがほそ目にあいた。
赤く目を光らせた宝木が顔をのぞかせた。
「宝木! おまえきゅうにやせたな」
「そうか。うれしいこといってくれる……」
「あきらめてでてきなよ。
いまだら大麻所持、吸引くらいですむよ」
大麻所持、吸引では罪にはならないはずだ。
と、翔太はおもった。
なかなかうまい説得だ。
宝木はドアをさらに広く開けた。
キヨミをかかえこんだ。
人質にとる気だ。
「バカ」
裂帛の気合い。
キヨミが宝木の腕を逆にねじった。
投げ飛ばした。
「わたしが合気道をやってるのわすれたの」
やさしいことばで宝木をみおろしていた。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。