7
勝道上人の結界がほころんでいる。
翔太はその思いつきを一刻も早く織部にはなしたかった。
(なにを翔太。焦っているのだ)
さきほど。
サイキックパワーを全開させた。
愛する玲菜のショーの会場で暴れたヤクザにVがいた。
深紅色の眼光をみたとき、われを忘れて攻撃した。
両手の平をそと向きにかまえた。
つきだした掌の底辺に念をこめた。
そして一気に念パワーを投げつけた。
放射したのだ。
超能力を始動させないようにしてきた。
それが今夜おもいっきり解き放つことになった。
(翔太。あせるな。
おもいつきで、現実を解釈しようとするのは、危険だ)
それでも織部にきいてもらいたかった。
勝道上人が天平時代の二荒、日光の地の諸悪を封印した。
二荒山、男体山を開山したということは、山岳ルートを確保した。
ただそれだけのことではなかった。
あらぶる者たちを治めたのだ。
その封印がほろびかけているようにおもえる。
瀧尾古道の荒れ方が異常だ。
巌に安置されていた十二神将が地震でいためつつけられている。
(翔太。あせるな。あせるな)
翔太は玲菜にメールを打った。
ごめん。もどれない。
Vの飛び去った方角が日光だった。
ただそれだけでひらめいた憶測だ。
まちがっていたら。
織部先生にわらわれてしまう。
それでもいい。
この宇都宮の街の未来をスキャンしたときに。
暗闇しかかんじられなかった。
Vが大勢でわるさを始めた。
かれらはどこからくるのか。
どこからわいてきたのか。
逃げた先が日光だとすれば。
なにか見えてくるような気がする。
千三百年にわたる封印がやぶられたのだ。
織部は翔太のはなしをきいた。
わらわれなかった。
あんがいそんなとこかもしれないな。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
勝道上人の結界がほころんでいる。
翔太はその思いつきを一刻も早く織部にはなしたかった。
(なにを翔太。焦っているのだ)
さきほど。
サイキックパワーを全開させた。
愛する玲菜のショーの会場で暴れたヤクザにVがいた。
深紅色の眼光をみたとき、われを忘れて攻撃した。
両手の平をそと向きにかまえた。
つきだした掌の底辺に念をこめた。
そして一気に念パワーを投げつけた。
放射したのだ。
超能力を始動させないようにしてきた。
それが今夜おもいっきり解き放つことになった。
(翔太。あせるな。
おもいつきで、現実を解釈しようとするのは、危険だ)
それでも織部にきいてもらいたかった。
勝道上人が天平時代の二荒、日光の地の諸悪を封印した。
二荒山、男体山を開山したということは、山岳ルートを確保した。
ただそれだけのことではなかった。
あらぶる者たちを治めたのだ。
その封印がほろびかけているようにおもえる。
瀧尾古道の荒れ方が異常だ。
巌に安置されていた十二神将が地震でいためつつけられている。
(翔太。あせるな。あせるな)
翔太は玲菜にメールを打った。
ごめん。もどれない。
Vの飛び去った方角が日光だった。
ただそれだけでひらめいた憶測だ。
まちがっていたら。
織部先生にわらわれてしまう。
それでもいい。
この宇都宮の街の未来をスキャンしたときに。
暗闇しかかんじられなかった。
Vが大勢でわるさを始めた。
かれらはどこからくるのか。
どこからわいてきたのか。
逃げた先が日光だとすれば。
なにか見えてくるような気がする。
千三百年にわたる封印がやぶられたのだ。
織部は翔太のはなしをきいた。
わらわれなかった。
あんがいそんなとこかもしれないな。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。