田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

スプラッターはダメですよね? 麻屋与志夫

2010-01-24 19:56:48 | Weblog
1月24日 日曜日

●ブログです。
あたたかな日曜日だった。
昨夜はコタツでついに徹夜。
ブログもふくめて20枚分くらい書いた。
いまは原稿の枚数でなく文字数で言うのでしょうかね。
まだまだがんばれば書けるものだとうれしかった。

●カミサンに誘われて黒川の河畔を歩いた。
鴨の親子を眺めた。
白鷺はみあたらなかった。

         

●渇水期なのでテテラポットが現れている。
川底すれすれにしか川水が流れていない個所もある。
何人かの人々が剥き出しのコンクリートの堤防のうえを向こう岸まで歩いてわたっている。

         

●クリーンセンターのchimney から穏やかな煙が春を思わせる青空に上っていた。

         
                         pictured by 「猫と亭主とわたし




●きょうの小説。
死体があった。としか書けなかった。
活字を媒体とした本ではないのだから……と思い、自己規制した。

●ほんとうは、スプラッターでいきたかったのですがね。
残酷シーンは書くぶんには、すごく楽しいのですが小学生の読者には毒ですから。
書くことはやめました。
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パパラッチを探せ  麻屋与志夫

2010-01-24 19:25:13 | Weblog
part2 パパラッチを探せ 栃木芙蓉高校文芸部(小説)

11

奥本敬介は気がついたときは、閉じこめられていた。
プラスチック製の留め具で手足を拘束されていた。
2センチくらいの幅のプラスチックの分厚いテープだった。
ところどこテープには穴が開いていた。
なんのことはない。
ベルトのようなものだ。
きつくしめられていて動きがとれない。
カメラはなくなっていた。LUMIX GH1。
バイトをしてためた金でやっと買ったカメラだ。
樋口可南子のファンである父に薦められたカメラだ。
携帯はもみ合っているときになくしてしまさった。
ここはどこなのだ。打ちっぱなしのコンクリートの部屋だ。
異様な臭いがする。
ものの腐っていく臭いだ。
剥きだしの壁には赤い文字で。
「たすけて」とか。
「死にたくない」
「殺さないで」
と乱雑な文字があちこちに書かれている。
dying messageだ。
そして血で書かれている。
腐臭は部屋の隅から漂ってきた。
死体があった。
何体もあった。
戦慄がふいに敬介におそいかかつてきた。
敬介は恐怖でパニック状態になった。
なにか叫んでいた。
涙をながしていた。
声が枯れ、涙もかれたころに男がはいってきた。
「恐れるな。お前はすぐにはころさない。
ききたいことしがあるからな。
すなおにこたえれば、生きてここからでられるかもしれない」
「きみらはなにものだ」
「なんだ。まだわからないのか。案外ニブイナ。
それとも認めるのが怖いのかな」
「…………???????」
「吸血鬼だ」
「そんなものこの世にいるわけがないだろう。
恐怖小説か、ファンタジィの世界の住人じゃないか」

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