田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「U字工事」にあやかりたい!! 麻屋与志夫

2010-01-29 05:08:54 | Weblog
1月29日 金曜日

●プログです。
『U字工事』の人気すごいですね。
司会なんかもシチャッテ。
がんばってますよね。
初めは、わざとらしい栃木弁がいやでした。
でもききなれてみるとガッ石松とは、またすこしちがった栃木弁でおもしろいです。
東京ボンタと共演させたかつたなぁ。
石松さんは北半田の出身ときいています。
粟野町てしたが合併になりました。
いまは、わたしの故郷、鹿沼市です。
U字工事さんたちは大田原のほうらしいですね。
県北です。
同じ栃木弁でもどちらかというと、茨城など東関東の言葉。
東北弁によりちかいようですね。
これで、栃木弁も全国区になりそうです。もうなってるんけ。

●わたしもみなさんの人気にあやかろうと。
栃木弁を多発する小説を発信中です。
どうぞ、ご笑読ください。
栃木弁の吸血鬼の登場なんて世界初のお目見えと自負しています。

●栃木弁解説コーナー。
今日の小説から。
おどけるな→ふざけるな
でれすけやろう→バカやろう
津久井→机 イとエの区別がつきません。わたしも東京はながいのにいまだにダメです。

●おもしろいですよ。
このブログや小説を書いていると、青の波線、赤の波線がでます。
よく読み返してみると全部わたしの栃木弁のためなのです。

●おもしろいですね。
じぶんの出自とは縁が切れないものなのですね。





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吸血鬼との遭遇  麻屋与志夫

2010-01-29 04:07:05 | Weblog
part 3 吸血鬼との遭遇  栃木芙蓉高校文芸部

13

「なぁにおどけてるんだっぺ。このでれすけやろう」
 と、大沢はまだゆとりある動きだ。
 パパラッチこと。
 奥本敬介のカメラをプロジェクターからとりはずす。
「ぼくのカメラかえしてください」と敬介。
「ぼくのカメラかえしてくれっけ」と大沢。
 ケタケタと大沢はせせら笑っている。
 そこで龍之介は気づいた。
 コイツラはルーマニア出身だといっていた。
 初めに覚えたのは正調栃木弁なのかもしれない。
 栃木訛りではなすほうがらくなのかもしれない。
「ぼくのカメラかえせ!!」
 龍之介がいる。
 敬介は大胆になった。
 大沢に武者ぶりつく。
「じゃまだ」
 大沢が乱杭歯の間から激しい叱咤をあびせる。
 サッと手を振る。
 指先から鉤爪があらわれた。
 猫の爪のように平時は隠している。
 非常時には一振りすると、ニョキッと現れるのだ。
 文子がサッと腕をのばして敬介をひきもどす。
 危ういところで吸血鬼の一噛みならぬ。
 鉤爪の一振りから身をかわすことができた。
 大沢の鉤爪はプロジェクターもろとも机を切断した。
 信じられないその鋭利な切り口に敬介は戦慄した。
 文子も龍之介も余裕だが、ぼくは芙蓉高校新聞部のカメラマン。
 ふつうの高校生だ。
 身をつつしまないと危険だ。
 それでも、ストラップに指先がかかっていた。
 カメラが敬介の手にさがって、ゆれている。
 龍之介も腕を一振りした。
 特殊警棒があらわれた。
 さっと爪を薙いだ。
 パット長く鋭利なナイフのような爪が消える。
 龍之介のポケットで携帯がなった。
「わあっ、津久井くんにつながった」
 また繭からだった。
「ツクイでなく、ツクエなの」
「ねえ、津久井くん。敬介みつかったの」
「ぼくはとりこみちゅう。敬介とかわる」
 敬介が文子にかかえられたまま、手をのばした。
「繭ちゃん。いますごいことになってるんだ」
「ほんと、ぞくぞくするわ」
 すぐそばで、声がした。
 繭が。
 由果が。
 そして番長の植木が部屋にはいってくる。

「すまん。どうしてもこいつらがきたいとせがむので」
 黒田もいる。
「警察に連絡したから」
 と黒田がつづける。





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