田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ミイマ目覚める/さすらいの塾講師 麻屋与志夫

2010-10-31 23:26:25 | Weblog
4

「ミイマ!!」
 翔子と純がかけつけた。
 そのあとから百子。
「ぶじでしたか」
 GGが百子にうなずく。
「ミイマ、どうやってコウモリをおいはらつたの」
 と、翔子。それはGGもきこうとしていたところだ。
「なにか呪文をとなえていたみたい? ……だったわ」
 という玲加に「あら、隣にいたのにきこえなかったの」
 ミイマはみんなにふりかえった。
「アンタラの嫌いな匂い。忌避スプレーを吹きかけるわよ」
「それだけ?」
美少女戦士たちがあきれる異口同音。
「スーパーコウモリジェット。イカリ消毒株式会社の忌避剤はよくきくわよ……」
「それだけ??」
「はい。それだけよ」
「なんだ、ウモリ避けのオマジナイでもあるとおもったのに??? つまんないの」
 隣にいたので玲加だけは、そんな簡単な撃退法ではなかつたことを知っていた。
 エネルギーを使い果たしたのか、ミイマがグラッと揺れた。めだたないように支えた。
 そのまま玲加はミイマを隣の部屋に連れ込んだ。ソファにミイマを横たえた。
「しつかり。しつかりして、ミイマ。無茶したからです。オバサマ、しっかりして」




今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。

にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へにほんブログ村