日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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ついに29日(金)に全米発売! が話題沸騰のiPhoneですが、その便乗本とも思えるタイトルのこの本です。最初無視していたのですが、ついつい読破です。


さてその結論は。
ズバリ、Web 2.0について書いたイマイチ?の論文に、iPhoneについての期待をスパイスした本、と言い切ってしまおう。

Web 2.0について書いた第2章は、全体200pの4分の1を締め、続いてその延長上でユビキタスについて語る第3章のラストにやっとiPhoneにつながる記述が出てくる。ここまでで既に本の60%近く。

次の第4章 クール!iPhoneのインタフェース でやっと本題に入るが、ここでの不満はどうAppleが先駆的にMS-DOSの世界を変えてきたか、その根本のところに全くと言っていいくらい記述がないこと。
現在のジョブスは当然のこと、過去働いてきた方あるいは現在情熱を傾けている人たちをずっと駆り立ててきた源泉、つまり優れたインターフェイスを創造し現実とすることによる一種の革命、という最重要のエートスをきちんと語らないのはなぜだろうか。

だが最も致命的なのは、全くさわったこともないのに、クール!iPhoneのインタフェース というタイトルをつける神経。コレはそうとうヤバい。


ということで、その時点で既にイッてしまった状態!のあとに続く第5章は話題があちこちに拡散し、さらに最後にもろもろの言い訳がついてこの本は終了する。

話題の商品だからこの本も多少は売れるかもしれませんが、作者の方は喜んでいられないのではないかと真剣に思ってしまいます。

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