日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



表紙だけみると、PARIS特集でものすごく!ミーハーにみえるが、この中で14ページの特集を組んでいるのが、タイムリーなチベット問題。
特集の個々のタイトルだけで内容の濃さがわかる。


中国がひた隠すチベット騒乱の真実(USA ワシントンポスト記事)

鉄道で押し寄せてきたチベット"中国化"の波(USA アトランティック・マンスリー記事)

数世紀にわたって続く中国とチベットの覇権争い(フランス ル・モンド記事)

チベット騒乱から中国が学ぶべき三つの教訓(インド アウトルック記事)

西側メディアの「捏造」に中国"愛国青年"は決起した(中国 環球時報記事)

実にバランスがとれていてかなり刺激的。
そして!最後を飾るのが、

中国の"ネット検閲"システム「チベット騒乱を遮断するグレート・ファイアウォール」(USA アトランティック・マンスリー記事)

特にこの記事は、ネットをどう管理しているかをくわしく言及している点でオモシロく読めた。
この記事だけ6ページというのも、密かに力が入っている(かも?)


googleが中国政府に迎合したとされてかなり批判されたことは記憶に新しい。
その背景もちらっと語られる。
グレート・ファイアウォールによって、検索でgoogleしようとしても全て中国製のパイ○○にいってしまっていたことや、中国はいったいどのような方法でこの管理を実現しているかを、わかりやすく語っている。


オリンピック前に、喉に突き刺さった小骨のようだったがいまや世界に注目され、中国にとっては逃げ道のなさそうなチベット問題。
このチベット争議は中国が近代国家に変化できるか、今や踏み絵のような状態化している。

オリンピックは政治に左右されてしまってはいけないと思うし、ぜひ成功してほしいと願ってはいる。
ただ一方で中国政府の報道の仕方や内容、そして肝心の中国国民が発している妙なレスポンスも、中国の未成熟性をかいま見せる結果となっていて残念に思う。
それは例えばそれは記事にもある「西側メディアの「捏造」に中国"愛国青年"は決起」のような現象とか、「カルフール不買運動」などである。
最後に偉大なダーウィンのお言葉を借りてこの駄文を締めくくりたい。

最も強いものが生き残るのではない。
最も賢いものが生きのびるのではない。
唯一生き残るのは変化できるものである。

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