日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






まず40p。
ここの文脈で どっす~ん、と大ショック!
<彼らが(中国人が)もはや日欧米の企業のケーススタディにほとんど興味を持っていない、ということです。
<彼らは非常に強い決意を持って、事業をグローバル化しようと目論んでいますが、彼らが本当に知りたいのは、
<インドなどの他の新興国の企業がどのようにグローバル化に取り組んでいるか、ということなのです。


そして日本の状況について、畳み掛ける。
<日本というフィルターが非常に強すぎて、そのフィルターを通じた選択的知覚、選択的認識をしてしまうので、
<地殻変動に気づきにくいのです。
<これは日本の企業も、政府も、個人もが抱える大きな問題なのです。

確かに。
近々でも、そういう現象があった!

<「8月21日発表のルームエアコン『Xシリーズ』ニュースリリースの内容について、一部を次の通り変更させていただきます。
<ご迷惑をお掛けいたしますことを深くお詫(わ)び申し上げます」
<「スマート アプリ機能から『運転オン』に至る可能性のある『どこでもリモコン』機能、『myエアコン設定』機能を削除いたします」
~Panasonic広報より~

その現象を引き起こしたのは、経産省。
その根拠は「家電による火災事故などを防ぐために定められている電気用品安全法」
なんと成立は、1962年!

このようにいささかわかりやすすぎる形(汗)で、現在「政治介入による国際競争力の低下」事例が進行中...
この政府系の問題についてもっと知るべきだと考えたので、次はそこに踏み込んだ「ミッシングリンク」を読むこととしよう。


さて本に戻る。
次の第2章で、このつまづきについて、1~4にまとめている。

 なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか
つまずきの要因1 もはや競争優位ではない「高品質」にこだわり続けた
つまずきの要因2 生態系の構築が肝心なのにモノしか見てこなかった 
つまずきの要因3 地球規模の取り組みが曖昧で、取り組みが遅れた
つまずきの要因4 生産現場以外でのマネジメントがうまくできなかった

どれも芯をついていて、ニクい!(笑)


ただしこの本、少々問題もある。
著者のドミニク・テュルパン & 高津尚志は、スイスの世界的ビジネススクール IMD学長とIMD日本代表。
国際的人材の育成が必要だという主張はその通りなのだが、本全体にIMDというスクールの宣伝色が色濃く出てしまっている。
そういう点で、どうしても後半はややのめり込めない状況に陥る。
もっとそこのバランスをとってくれれば良かったのではないかと思う次第...


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