日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 





アメリカでも公開されたばかり(8/31)のこの映画が日本でもさっそく。

1979年革命真っ最中のイラン。アメリカ大使館が乗っ取られ、52人のアメリカ人外交官が人質に。
その直前に脱出した6人のアメリカ人外交官を救出する秘密作戦。

その方法が奇抜!
「アルゴ」という架空のハリウッド映画(SF)をでっち上げ、6人をそのロケハン・スタッフに身分偽変させるという作戦。

そして一番の驚きなのは、これが「事実」だということ(笑)
映画のラスト・クレジットで某アメリカ合衆国大統領が音声でそれを独白する。


この製作・監督・主演をこなしているのが、「ザ・タウン」で男を上げた ベン・アフレック。
当時の映像をふんだんに集め、リアリティを醸し出しつつ、映像での再現も怠らない。

まず前半、掴まれてしまったのは、以下の対比。
イラン革命で反アメリカで緊迫するイラン国民 vs 能天気ハリウッド


映像はもちろん、音楽でもこの対比を強調していて説得力が。
どういうことかというと、

ドキュメント音響+イスラミックな旋律 vs Van Halenとか「悲しきサルタン』他

エドワード・ヴァン・ヘイレン(g)、デイヴィッド・リー・ロス(vo)のたった数十秒の「音」で、この「能天気」ぶりを演出していて唸った。
その対比に身をまかせているうちに、物語が華僑を迎えクライマックスに至る。


ということで結論:そうとうに楽しめた。
(ラストクレジットでも説明されるが)映画の演出上、事実より強調されていると明らかに感じる部分があり、そこが気にならなくは無いが。


アカデミー賞レースへの当ブログの判断:助演男優賞:アラン・アーキンは確実か。
あと脚色賞 とか編集賞、音響編集賞的な分野でも1つ2つ取るかも(このへんの受賞は全体の中での調整枠っぽいので、競合状況によるけど)

作品賞、監督賞まではちょっときついかな...ノミニーはともかく。
もうちょっとコクが欲しいと思うのは求め過ぎか?
(でもハリウッドをヨイショしている映画だから可能性はある 笑)


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