日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 





自分的に最近著しく興味を引いたニュース =「三菱商事の金属資源部門をシンガポールに移転」だった。

そしてこの本は、その解答をくっきりと与えてくれている。
タイトルの「クオリティ国家」の2つの事例の ひとつとして、シンガポールにまるまる一章を割いているからだ!


その章で得られた「解」のひとつはまず、=法人税の安さ。
(三菱商事は公式には絶対認めないだろうが)税が安く かつ その場所が世界・アジアの「ハブ」的位置状況にあれば、それは全く理にかなっている。

そしてそういうレベルを越えてシンガポールで感じさせ、もう一方の一章を割いているスイス、そしてあとで出てくる韓国、台湾で感じる事。
それは各国が非常に明確に打ち出す「国家戦略」だ。
本に記述されているがそれぞれの国家とも追い込まれた状況があって、あえてここに踏み込んでいる。


じゃ日本はそこまで追い込まれないと、そうした「国家戦略」を組めないのか?!
ここがこの本の最大重要なポイントだろう。

その問題点を一言でずばり!と突いたフレーズが最終章のトップに。
「今の日本の政治家や官僚に改革は実行できない」

その理由も明確。
<規制撤廃すると、最初に起きる現象は失業者の増大である。
<改革によってそれまで保護されていた弱い産業から順に潰れていく。
<結果的には、競争力が高まり、新しい産業が生まれてくるのだが、先に失業者が出て来る。
<新しい産業が出てくる迄には15年ほどかかる。
(中略)
<こうした覚悟は今の日本の政治家や官僚は持っているだろうか?
<持ってないだろう。

こうして持論としてこれまで彼が展開してきた「道州制」に結論がいくが、クオリティ国家の「国家戦略」をみたあとなので説得力が違う。
日本全国 = 均一を良しとしてきた価値観を変えなければな時がきているようだ。

なので、当アップのサブタイトルとなる。
「現状の延長」的発想をバッサリ断ち切らねばならない時は今かも。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



     


 
編集 編集