日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






前作「白いリボン」をみた時、ベルイマンを継ぐのは彼しか無い、と悟った(汗)
それまでの「直接的」な暴力描写が消え、「暗喩」に表現が進化していたのだ。
そのハネケの新作。


今回、老夫婦に絞ったストーリーなので、そういう点で引き続き同様の方向。
痺れたのは以下のようなポイント。

実の娘にさえ理解してもらえず、冷たい視線を浴びる 主人公。
ちょっとした一言にさえ、それが表出する様子...

これぞヨーロッパ映画、と唸る「間」の取り方。
「絵画」が静かに描写されるシーンなど。

無知・無垢なゆえに存在感を示す、ある「動物」
ブニュエルにおける「ヤギ」同様の影響力が(笑)

映画ならではのマジック!が発揮されるシーンがいくつも。
特にラスト近く、それまでに形成された「鬱気分」に喝が入る(笑)
久々だなあ~ こういう感覚...



これ以上、言葉では語りたくないので、これで終わりにする。
が、これだけは言おう、今年2013年 必見の1本であることに疑いはない!


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