日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






「ビッグデータ」については興味もあったので、既に2冊以上読み、当ブログでアップもしている。

読後評:データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」 Sexy Little Numbers これほど既視感漂う理由は?!
2013年05月14日
読後評:ビッグデータがビジネスを変える NHKスペ、KOMATSU社長コメントでタイトルの意味を実感。
2013年03月28日



で今回のビッグデータの正体。

冒頭に紹介される事例×2でまず引き込まれる。
その説明がひとつひとつ精緻で、無駄な記述がない。
これは著者(ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエの頭脳が極めて精密 かつ、翻訳(斎藤栄一郎)が手練れだという証だろうか。

なので、まずは立ち読みで、この第一章をお読みいただくのがいいと思う。
そこまでで気に入ったら、購入いただくのが正しい手順なのでは?


そこで示される、ビッグデータの「3つの大変化」

1.「ビッグデータは限りなく全てのデータを扱う」(第2章)
  「N=全部」 標本、と言う言葉は死後になる(笑)

2.「量さえあれば精度は重要ではない」(第3章)
  これも驚き!だが読んでいるうちに説得されてしまう。

3.「因果関係ではなく相関関係が重要になる」(第4章)
  例:ハリケーンとポップターツの関係。早産児を感染症から救う意外な相関。
  データが答えを「出す」
  KOMATSUじゃないが、UPSは保有車両にセンサーを張り巡らせ事故防止に向け早期発見。


その後も面白い事例が次々と登場する。
NYのマンホール破裂を防ぐビッグデータ活用
スペルミス!がGoogleのスペルチェッカーを飛躍的に改善
上場にあたり、意図的に「無視」されるビッグデータ
カード会社のビッグデータが産む知見とは何か
自動車メーカーが発見した思わぬビッグデータ活用法
一見はゲーム会社だが、実はその皮をかぶった分析会社(汗)
2種のアルゴリズミスト、の誕生

という具合で、冒頭で舌を巻いた事例×2の繰り出し方の高いテンションががっつり維持される読書となった。
という点をもって、当ブログではこの本を「ビッグデータ本の決定版」(ver 2013.09.02)と認定(笑)

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