日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 





約4年ぶりのジャームッシュ。

前作は「リミッツ・オブ・コントロール」(2009年09月08日当ブログで記事アップ)
<舞台がスペインのマドリッドで、各シーンで工夫はみられたものの、マジック度数が薄く、
<過去の作品に比べて「オーラ」を明らかに発していない。次に期待します。
ざっと上記のような感想だった。


さて今回。
相変わらずのノイジーなサウンドにのって登場するは、ティルダ・スウィントンとトム・ヒドルストン。
彼らはなんと吸血鬼!
ただし21世紀を生きる、「現代」の吸血鬼。
そしてこの2人が、この設定に凄~くハマっているのだ!

ティルダ・スウィントン(写真)も美しいが、特にいいのがトム・ヒドルストン。
彼はアメコミ映画化の「マイティソー」の兄役の印象しかなかったが、今後一気にブレイクしそう。
彼の醸し出す上品さが、何世紀も生きてきたインテリ吸血鬼の気品を説得力を持って表現している。


この吸血鬼たちがどう現代を生き延びているかは、観てのお楽しみだが、ひとつだけ。
彼らは、一般の世界に住む人間達を「ゾンビ」と呼んでいるのだ!

過去「高いレベルのインテリジェンスを、大衆が葬り去ったか」が彼らのトラウマになっている。
日々、この憐憫の気持ちを抱えて生き伸びているのだ。
元々、アウトサイダーを表現し続けているジャームッシュだけに、ズバリとハマっている!


年明け一発めとしては、おおいに満足した。
お勧め!


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