日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 





なぜサッカーが好きかと問われれば、ざっと3の理由に集約される。

それは、
1.純粋にサッカーのスリルに惹かれる
2.サッカーの世界観が、ワールドワイド標準とは何かを教えてくれる

そして、
3.サッカーの育成が、自分の「別スポーツ」でのコーチングに大変参考になる、こと。


という3.の視点で、この本はツボに入りまくる!

日本代表 Uー17で実施されたある方針から発生した選手起用の急激な変化。
それは、ボランチ × 8人 プラス センター × 2、という特集極まるチーム作り。
その結果、起用されなくなる個性豊かな選手が大量に発生したのだ!

そして、彼らの選んだコースはどっちで、何が正しいか。
答えは正直ない、が、もがき続けるしか、ない。

高校 → Jリーグ? そして生ずる「雇用のミスマッチ」

大学 → Jリーグ? 彼らは高卒5年目?
年収の縛り480万上限のルールが、パラドックスを生む?
480万円のバックアッパー化?
そしてその隙をついたのは...

育成年代に精通した著者ならではの現状把握、そして問題提起が刺激的。


その凄みは、選手それぞれの紹介に、くっきり現れる。
紹介されている選手たちは(登場チーム順、基本)、

【J1】
杉本 太郎、赤崎 秀平(鹿島アントラーズ)
杉森 考起、青木 亮太、小屋松 和哉、松田 力(名古屋グランパス)
宮原 和也、高橋 壮也、川辺 駿、皆川 祐介、茶島 雄介(サンフレッチェ広島)
平岡 翼、松田 陸、圍 謙太朗、武藤 嘉紀(FC東京)
酒井 高聖、小泉 慶(アルビレックス新潟)
中谷 進之介(柏レイソル)
吉丸 絢梓(ヴィッセル神戸)
内田 裕斗(ガンバ大阪)
関根 貴大(浦和レッズ)
金子 翔太、高木 和徹(清水エスパルス)
谷口 彰悟、可児 壮隆(川崎フロンターレ)
二見 宏志(ベガルタ仙台)
泉沢 仁(大宮アルティージャ)
藤島 栄介(サガン鳥栖)
下田 北斗、稲垣 祥(ヴァンフォーレ甲府)
奈良輪 雄太、天野 純(横浜fマリノス)

【J2】
オナイウ 阿道(ジェフユナイテッド千葉)
石田 雅俊(京都サンガ)
永井 建成(ロアッソ熊本)
内山 裕貴、工藤 光輝(コンサドーレ札幌)
高木 大輔(東京ヴェルディ)
宮市 剛(湘南ベルマーレ)
小川 大貴(ジュビロ磐田)
広瀬 陸斗(水戸ホーリーホック)
表原 玄太(愛媛FC)

【J3】
安藤 輝(福島ユナイテッドFC)


そして日本だけでなく、やってきた黒船。
ここにもフォーカスがあてられ、

【ドイツ】
丸岡 満(ドルトムント)←昨日のFoot!に出演!
長澤 和輝(ケルン)

という具合で、アンダーの代表や、新設J3で見かける名前も多い。
とは言うものの、半分も解らない... が。


さらに面白さに輪をかけるのが、
個々の選手にかけられる愛情たっぷりの「一言コメント」
これらが、あまりに面白いのだ!

「ゴリラみたいな奴ですよ」
「変人ドリブラー」
「鮭の希少種」
「不思議な主将」
「出雲の機関車」
「伝説の遅咲きレフティ」
などなど...

恐らく、担当コーチからヒアリングし聞き出す能力が抜群、なのだと類推する。
コーチが選手にかけている愛情を、適切に文章化しているのだろう。


他に自分のコーチングに役立つかもなフレーズも、以下メモ。
「身長が止まってから本当の実力が出る」
「使わない選手は、放流する」=「戦略的放流」
「Jユースの高校サッカー化」...
「可愛い子には、旅を勧める」
痺れるフレーズばかり!

結論:
これからJを観る時、上記の選手たちを探し、彼らの状況を知り、そして物思うだろう。
2014年の新加入選手をベースに、日本あるべき「世代強化」は何かを考えさせる一冊!
今年の読書本ベスト5入りは、固い。

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