日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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監督クリストファー・ノーランが、初めて挑戦した本格的 S F インターステラー。
タイトルのように、今年のナンバー1に押さなければいけないと考えている。

その理由を、未だ観賞していない方にネタバレにならないように注意しながら、説明したい!



映画のベースになっている理屈系にリアリティを感じる事が面白かった。
のだが、鑑賞後に調べたら、理論物理学者のキップ・ソーン氏がの発案をベースにノーランがまとめあげたそう。
(そのへんのやり取りの内容は、 WIRED US での2人の対談記事で、詳しく語られている)




さて本題。

この映画を評価しなければならない大きな理由として、21世紀に入り停滞してきたSF映画の世界に活を入れたことだ。

1968年に制作された名作「2001年宇宙の旅」は人類の進化がテーマだったが、これを越えるようなスケールの作品は全くない。
去年「ゼロ・グラビティ」があったではないかという向きもあるだろうが、あの映画はあくまでも地球周回軌道から地球への帰還で、スケールが小さすぎ、SF映画の範疇には入れたくない。



一方、SFの価値とは、そんな壁は取っ払い、現実をふまえつつも、その先をイマジネーションの世界を描くことではないか。
太陽系の先を有人飛行でまじめに描く作品がなくなってしまった理由として、アメリカもソ連も他の国も、現実の壁(予算、時間軸など)でもって縮小していることが上げられる。


どこかのインタビュー記事で読んだのだが、ノーランは次のように語っていた。

「昨今、スマホとか、みんな小さい方、小さい方へといってしまっている。私はそういうのが嫌いだ。だから、広い方、広い方へと拡大する映画を作ったのだ」


そう、久々に2001年宇宙の旅の先のイマジネーションを呼び起こした点で、この映画の価値はそこにあり、だからこそ高く評価されるべきなのだ。

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