日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 





第1章 パーソナルデータは「新しい石油」というフレーズだけで、タイトル通り、はっ!とする。
続くエピソードがまた驚愕の内容。
アメリカの流通で、女子高校生向けにダイレクト配信されていた「ある広告」にクレームをつけにきた親。
ところが数日後、その親がお詫びに現れた。
なぜか? 

その後、実際に娘が妊娠した!
買った化粧品の香りの嗜好の変化だけで、それを予測したのだ....
それを知ると確かに、「パーソナルデータは新たな資産」なのかもというフレーズが確信に近づく。


そして章が移り、21世紀の名簿屋「データブローカー」の存在 および実態を。
そしてその流れで、ベネッセ個人情報漏えい事件につながる。
このへんは流石、作者が日本人だけあり、リアリティを持って理解させてくれる。

さらに、データで身代金を取る?とか、個人情報のダダ漏れを避けるための方策が紹介される。
パーソナルデータ取引市場ができてしまった中、個人がどうディフェンスするかは重要なのだ。

このへんの手法論が、第3章 第4章 第5章 と続く。
マーケッター向きというよりは、システム開発者向きな傾向があり、このへんは読み飛ばした。


だが、第6章 で再び目を見開く。
タイトルは、常識を覆す究極の個人情報QS(クォンティファイド・セルフ)

クォンティファイド・セルフとは何か。
一言でいうと、それは「ウエアラブル端末」
間もなく発売のApple Watchじゃないが、ナイキプラスとか、スマホ連動が加速させている世界。

損保、妊娠支援アプリ、患者の情報交換ソフト他の議論の末、果ては予想外の「遺伝子検査」に行きつく!
究極のプライバシーとも言えそうな、この領域まで浸食されてしまうのか?
興味が尽き無い...

という点で、タイトルの「衝撃」のみならず、「丸裸」までもが、真に迫ってきた。
結論:タイトルに偽りはなく、示唆に富む、痺れる一冊!


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