ジブリの新作は、何とオランダ人監督が撮るフランス映画!
そしてそれは、今年のカンヌのある視点部門で入賞し、特別賞を受賞。
ストーリーはシンプルだが深みのあるもの。
主人公は無人島に流れ着き、苦闘するうちにタイトルのレッドタートルに出会う。
ただしそれは決して嬉しい出会いではないところが面白いところ!
また気づくのは、この映画、セリフが全くない。
美しい熱帯の自然をシンプルに描いたアニメーションの世界に取り込まれる。
こうしているうちに、すっかり無人島に漂流する主人公と意識がシンクロし始める…
親子連れが、ジブリの新作という理由で鑑賞すると、どんな感想を持つのだろうか。
この不思議な物語を、ピュアな子供の感性で受け取れた場合、親は親で想像力を最大に働かせないといけないような映画。
この世界は一言で言うと ファンタジーなのだが、一生 心のどこかで残るようなインパクト・粘着性を持っている。
見る子供の年齢も大事かも。
静かな物語の進行に耐えられるだけの感性を持ち、物語に入っていける器量が必要。
このため小学生の3年以上 ~ 中学生までがリミットか?
チャレンジャブルだが、これが心にグサリ刺さった場合、親は思わずガッツポーズできる(笑)
この夏、アニメ映画といえば「ソング・オブ・ザ・シー」一押しだった当ブログだった。
だがいかにも日本アニメの影響を受けたそれもいいが、このようにピュアな今作に 脱帽。
普通のアニメ映画で受ける感動の質とは、明らかに違う粘着性なので。
誤解を恐れず言ってしまうのなら、静かな「ナウシカ」?
(う~ん それは言い過ぎだとわかりつつ、言ってみる)
結論:こんなアニメもあるんだなと感心させられる、ジブリ新作。
この夏の終わりに、この一本に魂を揺さぶられたことをずっと忘れられないだろうと思う!