全く予備知識なしで観賞。
元はミュージカルだし、どうせ架空のグループのストーリーなんだろうと高をくくっていた。
ので、まず驚き!
あのグループの話だったとは...
ところがキネ旬のインタビューによると、監督のイーストウッド自体、そんな状態だったよう!(笑)
話がきて初めて、まず映画台本、次にミュージカルの台本、そしてNY、カルフォルニア、サンフランシスコへ。
ミュージカル×3か所の出来がどれも良く、監督を引き受けることになったとな!
そして、映画キックオフにあたり、まずは主演陣のキャスティングに、相当時間をかけたそう。
そりゃミュージカル版だけで同時に3チーム以上、それに加え映画俳優陣もオーディションに加わるわけだから!
それだけ時間をかけただけのことはあって、どの役もズバリど真ん中にはまっている、流石。
ミスキャストは皆無。
そしてクライマックス、まさかあの名曲の誕生秘話まであるとは...
きっちり泣けました(笑)
ひとつだけ気になったのは、ミュージカルが元のせいか、時々主演陣の1人が狂言回し的に画面に向い客に話し出すこと。
劇場では全く問題ないんだけど、映画ではちょっとドギマギしちゃうのだ(笑)
いま観倒している、ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン2でも同様に、ケヴィン・スペイシーが同じことを、する。
だがこちらでは主人公だけの特権で、しかもドラマのテーマが「狡猾」だから、彼が「ド本音」を披露するのは、すこぶる正しい。
だがこの映画に関しては、こう思う。
限定された環境で伝えきらねばならないミュージカルならともかく、映画では違う勝負の仕方をしても良かったのでは?
とはいえ、そんなことは些細なことだと片付けてしまおう。
今年一押しの音楽映画であることは間違いないからだ!