青面金剛とは、「庚申講」と呼ばれる民間信仰の対象です。干支の「庚申」の日に「講」に入っている人たちが集まり、夜が明けるまで祭祀を行ったほか酒飲みなどをしていたそうです。本来の仏教ではなく、中国の道教に始まるようですが、そこは我が日本、神様仏様、何でも御座れの世界のようです。
畑沢の青面金剛は、大分、前のブログで紹介しましたが、今回は細野と古殿地区の青面金剛と仲よく並んでもらいました。三体それぞれが個性に溢れています。畑沢の青面金剛は凝灰岩ですが、他の地区の青面金剛は玄武岩などの別の石質だろうと思います。石質の違いによって、刻みやすさと風化のスピードが違ってきます。
畑沢の青面金剛は、他の地区のそれと大きな違いがあります。畑沢の青面金剛は単体ではなくて、その下に三猿(見猿 聞か猿 言わ猿)があり、さらにその下には台座があります。残念ながら、スーパー農道を造る際の移転時に、三つがばらばらに置かれてしまいました。本来の姿に組み立てたいのですが、私一人では力が足りません。ブログを御覧になっている方に御助勢をお願いします。