おさかな’sぶろぐ

日々感じたことを徒然なるままに。。。

CPDと専攻建築士

2006年03月30日 16時56分53秒 | 仕事
昨年末より話題の建築士についてのお話です。
建築士会では建築士個人の資質を向上し、建築士として自覚を促すために『CPD』と『専攻建築士制度』というものを始めています。
◆CPDとは
 建築士の継続的能力開発制度と表現すればいいのでしょうか。普段建築士が、普段から行っている能力開発を数値化して積み上げていく制度です。実務を14単位、学習等を36単位程度とし、年間50単位を目安としていくものです。どちらか一方のみというものは認めらないと思うのだけど(多分)。実務とは、そのもの普段行ってるプロジェクトへの関わり方を勘案して単位化しています。概ね責任のある立場で行ったプロジェクト1件につき5単位がベースとなります。これが社会的評価のある建物(雑誌掲載、表彰)とか、規模などにより加算ポイントがあります。学習等に関しては、書籍にて勉強、講習会・講演会への参加、建築士として社会活動への参加、セミナー講師、委員会活動など多岐にわたっての活動についてそれぞれ単位化しております。

◆専攻建築士制度
 建築士の資格には3種類あります。1級建築士、2級建築士、木造建築士の3つです。2級と木造に関しては、設計出来る建物の制約があるのですが、1級建築士は日本に建てる建物であれば、どんなものであろうと設計することができます(実際に出来る出来ないは別として)。しかし、現実においてはそれぞれの建築士は専門性をもって業務を行っています。例えば、病院が内科・外科・眼科・小児科。。。。。等、それぞれの専門性を看板に表示していますよね。そういった形で建築士も、それぞれの専門家として社会にアピールするために専攻建築士制度を始めました。大きくは8つの領域に分けられます。領域もそれぞれの分野が存在します。

●まちづくり
  都市・環境デザイン / 都市計画 / 再開発 / 区画整理 / まちづくりコーディネーター
  まちづくりアドバイザー / 街並保存・修景 / まちづくり行政
●設計
  戸建住宅 / 集合住宅 / 医療施設 / 福祉施設 / 教育施設 / 生産施設 / 商業施設
  業務施設 / 文化施設 / 宗教施設 / 鉄道建設 / 宿泊施設 / スポーツ施設
  社寺建築 / 数寄屋造 / 伝統建築保護修復 / ランドスケープ / FM / PM
  CM / リフォーム
●構造
  現在分野分けされておりません
●環境設備
  省エネルギー / 情報システム
●生産
  戸建住宅 / 集合住宅 / CM / 維持管理 / リフォーム / 鉄骨施工図
  鑑定書等作成 / 確認申請代行 / 工事監理委任
●棟梁
  伝統型木造住宅 / 社寺仏閣建築 / 数寄屋造 / 古民家診断・改修・再生等
●法令
  建築確認・検査 / 性能評価 / 保証検査 / 紛争調停等 / 特定行政庁等 / 建築相談
  鑑定書作成
●教育研究
  設計 / 構造 / 環境設備 / 材料・施工 / 福祉工学 / 建築計画 / 都市計画 / 建築史

以上のように、分類されます。
 専攻建築士は、各都道府県の建築士会において認定されるのですが、申請を出せば誰でも認定されるものではありません、建築士の資格を得てからの実務内容・実績及びCPDの取得単位数などを考慮し、審査会を経て認定されます。

 ちなみに、わたしは、
『設計専攻建築士』で、専攻分野は「住宅、医療、福祉、商業、リフォーム」ということで認定されています。

まあ、こういう制度があるってことだけでも、記憶にとどめておいて下さいませ(^^)v

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