香川県宇多津町は、江戸時代から昭和47年まで塩田にてとても栄えた町です。わたしの子供のころは、流下式塩田のホウキ状のものが林立していた記憶が残っています。その塩田も、埋め立てられ現在は宇多津新都心として、商業施設等が建ち並ぶ地域となっています。その新都心の北岸部に臨海公園がつくられています。道の駅としても活用されているし、宇多津町産業資料館や、復元塩田もつくられています。
また岸壁からは、瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島や瀬戸大橋を望むことが出来ます。
復元されている塩田は、入浜式塩田です。揚浜式塩田と基本的原理は同じで、砂の上に散布された海水を天日の力で蒸発させるという作業を繰り返し、十分に水分が蒸発した後、砂をかき集め、海水で洗い、濃い塩水を作り出します。入浜式では、最初の海水の散布を潮の干満を利用して行います。
で、濃くなった海水を、写真に写ってる建物へ移動します。
ここで、塩水を火力で煮詰めて、最終的に塩の結晶を造ります。
この方法は、瀬戸内地方にて早くから取り入れられ、長門・周防・安芸・備後・備中・備前・播磨・阿波・讃岐・伊予で生産された塩は品質が高く「十州塩」と称されて、古くからブランドとして評価が高かったようです。
宇多津町産業資料館にて、復元塩田で造られた塩を販売しています。ミネラルタップリの塩はとても美味しいですよ~。
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