アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

頑張れ台湾 簡体にも艦隊にも負けるな

2024年06月25日 | Weblog
「日本の文化」どれもこれも大切にしなければなりません。
 日本語の話し言葉の乱れは、近年始まったものではありません。鎌倉時代からすでに始まっていた様子。
 根拠としましては、兼好法師(吉田兼好)が、「徒然草」のなかで、「たゞ言ふ言葉も、口をしうこそなりもてゆくなれ」と。 現代語訳→「(近頃は)話し言葉もだんだん残念なものになっている」。
 兼好法師の嘆きには賛同しますが、「若者言葉はわけが解らん。日本文化を愚弄するな」と、目くじらを立てることもないと思います。せいぜい2年もしないうちに、消えますから。

 話し言葉はさておき、「漢字」は、乱してはなりません。日本が世界に誇る文化です。  

 中国の、「繁体字」と「簡体字」についてどのように考えますか?私は、台湾のように、「繁体字」を大切にしてほしかったです。韓国が漢字教育から手を引いてしまいましたから、台湾だけだ頼りです。

 <中国の15歳以上の非識字率>
2006年・・・8%
 2021年・・・2.67%
 ※ 中国における15~24歳の識字率は、100%
 中国の識字率、この15年で、大幅に上がりましたねえ!「素晴らしい」と言うべきかぁ?「嘆かわしい」と言うべきか?!

 何か含むところがあるのかって?
 中国人は、昔から教育を最も重視してきました。どんなに生活が苦しくても、子どもには十分な教育を!です。しかしながら、「非識字者、もしくは、識字数が著しく少ない人」があまりにも多かった。
 中国政府としては、読み書きのできない理由として、「中国が現在より貧しかった点」「女性の地位が低かった時代であった」ことが関係しているとしています。また、「農村部では、用事があれば口頭で伝えていたため、必要性が低かった」とも。

 確かにそれらの理由もあったでしょうが、「繁体字を簡単にして識字率を高くしよう」ということで「簡体字」が生まれたのではなかったのか?
 私が、簡体字を快く思っていないのは、中国を旅行して簡体字の標識や看板を見ても、「意味がわからない」のです。繁体字なら、おおよその意味がわかります。
 簡体字により、漢字が記号になってしまいました。漢字は字に意味が宿っていなけりゃ!
 日本の漢字の、「豊(十三画)」は、繁体字では、「豐(十八画)」。「祭壇に稲穂をお奉(まつ)りしてあること」が、漢字を見ただけで解ります。
 ところが、「豐」の簡体字は、「丰(四画)」です。「丰」この漢字、見ただけで意味がわかりますか?象形も、会意も、形声も、なーんも関係ない。単なる記号になってしまっています。