アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

FIFAの汚職で利益があった国

2015年05月30日 | Weblog
 ワールドカップ招致や放映権をめぐる汚職にからみ、副会長ら14人が起訴された。受け取った金額が185億円。185÷14=ぼぼ13。単純計算で、一人あたり13億円かぁ!13億円あれば、畳も新しくできるし、屋根もふきかえられる…。
 そもそも、国際サッカー連盟(FIFA)には、規律委員会がある。「競技場に人種差別を持ち込ませない」「(領土問題のような)政治色を選手やサポーターに禁じる」…日本国憲法の実践組織のような印象を抱いておりましたが…「みんなで賄賂をもらって、うまく取り計らう組織」だったとは。規律委員会は、選手とサポーターにしか目が向いていない?

 私のような端末の庶民は、「FIFAは、きちんとした立派な組織」と思っていたのですが、身内は収賄に気づいていたらしい。なぜなら、広報官が、「これできれいになるのは良いこと」と、言っていましたから。つまり、今まで汚かった事を認めているわけ。規律委員会の責任者出てこ~い!

 びっくりなのは、ブラジル…。最近のブラジルの流行は、「ATMをダイナマイトで爆破して現金を奪う手荒い手法」。爆破するってんだから…紙幣が燃えたり破損したりしないのかなあ?
 昨年は、134件の爆破事件があったという。2~3日に一度は、ATMを爆破しているってことになる。年間の被害額は日本円で約24億円なのだと。まあ、FIFAの収賄と比べたら、カワイイものです。
 爆破はしていないが、ブラジルで昨年あった石油公社(国営)の汚職事件、横領額はおよそ800億円に上るという。ヒエーッ!185億円のおよそ4倍ですかぁ!ブラジル凄ぉい!
 おっと、このことが言いたくてブラジルを引き出したのではありません。FIFAの収賄事件で、ブラジルの連盟前会長が逮捕されました。ブラジルとしましては…大変な不名誉…。ところが、ブラジルの大統領は「わが国の利益につながる」という談話。ド・ユ・コ・ト?やっぱり、悪い奴だったということ。ブラジルの悪い奴が逮捕されたから、ブラジルの利益につながる…。FIFAの汚職事件で、利益を被る国があるって事は…いいことぉ…。

がんばらないけど…1%だけがんばる

2015年05月28日 | Weblog
 長野県茅野市の諏訪中央病院名誉院長、鎌田實さん。「がんばらないけどあきらめない」…これ、素晴らしいなあと思いました。

「がんばる」は、20世紀の日本の文化そのもの。戦争を引き起こしたのもがんばった結果だし、戦後の奇跡の復興を遂げたのも「がんばろう」の合言葉のもと。
 がんばった結果として…(20世紀後半になって)自然を壊し、経済や教育や家族のあり方を壊し、そして自らの健康を壊してきてしまったような気が…。(た、た、確かに…!流石、鎌田實さん!頑張らなければ、何も壊さなかったはず。こういう主張にふれるにつけ、フロイトは凄い人だったんだなあとつくづく思うのですがね。鎌田實さんは、間違いなくフロイトを読んでいますね)

 鎌田さんの主張は続きます…がんばるときは交感神経が刺激されて、リンパ球が減って免疫機能が低下しています。がんばる人のほうが、がんになりやすいのです。
 そ、それを早く言ってよっ!知ってたら頑張らなかったのに。
 だけどぉ…、「頑張らない→働けるのに働かない→無職→凶悪事件を起こす」最近凄く多いですよ。捕まった犯人のほとんどが「無職」。鎌田さんの「(がん治療などを念頭に置いた)頑張らない」とは、違う話だって?いえいえ共通項はありますよ。

「あなたは誰かのために生きていますか?」と、問われたときどう答えるか?私は、「妻のため、子どものため、孫のため」と、答えると思いますが…。
 これについて鎌田さんは、「1%だけでも誰かのために」と提唱している。鎌田さんが昨秋出された、「1%の力(河出書房新社)」に書いてあります。

 1%は誰かのために生きなさい。個人も社会も幸福にする、小さいけれど、とてつもない力…。(中略)1%は誰かのために生きてみてください。

 例の90歳の老女。胃ろうをして、(胃ろうの手術をした総合病院から)元の療養型の病院へ戻りました…意識は、あるんじゃないかと思いますが言葉を発することが出来なくなってしまっております。胃へ直接栄養を送り込まれて、「ただ、生きている」。その様子を見ていて、「あなたは誰かのために生きていますか?」と、考えたとき、鎌田さんの1%を思い出しました。
 生きていてくださるだけでも…1%を遙かに超えている。もっとも、1%なら、がんばらなくてもOKかなぁ…。

食べ物に…

2015年05月26日 | Weblog
 「家族以外の人が握ったおにぎり、食べられますか」という調査(ベネッセ 小学生対象)。25%が、「抵抗がある」だった。

 これは意外でした。コンビニのおにぎりは、紛れもなく家族以外の人が握ったモノ。種類も多く、子どもたちにも大人気と思っていたものですから。
 抵抗がある…その理由は、「不潔(F)」「ばい菌(B)や毒(D)が入っているかも」…。そうだったんだぁ!食中毒や食品偽装など食の安全が問われることが増えているので、子どもの警戒心も高まっているということだった。


 ベネッセが調査して出てきた25%、これは、おにぎりに限らず、「外食全般」に通じるモノ。
 寿司屋の寿司は…家族以外の人が握る寿司。これも抵抗がある子が25%いる計算になる。回転寿司は、手袋をはめて握っているので、FBDの疑念を持たれずに済むかも。
 ラーメン屋のラーメン、オープンキッチンなら様子がわかるがそうでなければ、FBDの天国?
 飲食店は、保健所の許可を得て営業している訳で、FBDの心配は無用な(はず)なのですがね。…実際は、FBDに近い状態の店もあります。断言していいのかって?はい。実例を挙げられますが、気分が悪くなりますので自重します。大人なら、みなさん感づいていることでしょう。

 25%とはいえ、子どもたちにFBDの心配をかけているのは、日本の食の安全に問題があるということ。えっ?人間不信も入っているって?こっそり異物を入れる人もいるって事ですね。
 人間不信のほうは、大人たちのほうが強いんじゃないか。そもそも、ベネッセが子どもたちに調査することにしたきっかけは、「家族以外の人が握ったおにぎり、食べるのに抵抗がある」と、いう大人が増えているから子どもについて調査したってこと。
 25%から、心の闇と病みが見えてきます…。

マナーもヘチマもあったもんじゃない

2015年05月25日 | Weblog
 国の地方創生交付金…これを活用した「プレミアム商品券」が販売されました。私の住む市は、購入金額の20%を上乗せしてくれる…つまり、1万円で、1万2千円の買い物が出来る。これは大きいですよ。10万円で、12万円の買い物が出来るんですから!

 で、家内は仕事が入ったため、私がプレミアム商品券を買う役に…。15時から17時までの2時間で、1億6千万円分の商品券を売るという。人口4万4千人の田舎の市ですよ!2時間で、1億6千万円分が売れるはずがない。

 販売会場の体育館に入ったのは、15時15分。な、な、なんだこりゃ?体育館には、ぎっしりの人。体育館の床が抜けるだろうがっ!引き返したかったのですが、商品券を買って帰らなければ家内にコブラツイストをかけられてしまいます。横10列が「牛歩」で行列。係員が私のところへ来て、「このあたりの方は…買えるかどうかぎりぎりです」と。私は、「販売開始から20分そこそこ。1億6千万円分が完売されるはずないっ!」と、高を括っておりました。

 日本人のマナーのよさは世界でも有名になっているのですが…10列横隊、私を追い抜いて行く人たちが…。順番など無関係。知り合いの顔を見つけると、「こっちこっち」と、呼ぶ。知り合いは何人も追い抜いて合流する。「割り込むな!」とか、「マナーをまもれ!」とか言うほがいいのでしょうが…「買えるだろうから、割り込み、追い抜きには目をつぶろう」と、思っておりました。それにしても、某国人ならいざ知らず、日本人が割り込み追い抜きが平気で出来る人たちだった…。私の前には、当初は居なかった50人ほどが、素知らぬ顔で並んでいまして…。お金に関わると、日本人とてここまで悪くなれる…。

 牛歩30分。「はいここまで!」と、私の前で、「紅白のバー」が下ろされました。「コブラツイストだ…」信じられませんでした。発売から、45分で、1億6千万円完売。事実だからしょうがない。

 係が叫んでいる。「あと、3セット(3万円分)残ってます!」
 私の横隊は10人のはずが、15人となっておりまして…ね、とにかく割り込むんだから!「15人を3つに分けて、じゃんけんで勝った人が1セット買える」ということになりました。私は、10セット買おうと、10万円を懐に入れてきたのですが…まあ、1万円でもいいや…と、じゃんけんに臨みましたよ。

 「最初はグー。じゃんけんポン!」…一発で、敗退…。
 国の地方創生交付金!不公平に行き渡っているじゃないかっ!
 30分並んで、なんの収穫もない。近年希に見る、情けない、いや超情けない事態。誰かを悪者にして非難したいが…悪者が見当たらない。強いて言えば、列への割り込みが平気な一部の日本人が悪者かなぁ。

頼りになりそうなのは中国人だけぇ…

2015年05月23日 | Weblog
 牛・馬・豚・鯨・カタツムリ・カエル…全て食べた経験があります。自慢にならんだろうって?自慢のつもりはありません。話の枕です。

 よく使われる話のネタに・・・カタツムリやカエルを食べるフランス人に、日本人が言った。「そんなもの食べないで、鯨や馬を食べればいいんじゃない?」。それを聞いたイギリス人が気色ばんだ!「鯨や馬を食べるとはなんと野蛮な!頭がいい動物なんだよっ!頭が悪い牛や豚を食べろよなぁ!」
 それを聞いたヒンズー教徒が、「聖なる牛を食べるなんて信じらんない…!」。
 おなじくイスラム教徒は、「豚を食べる?あんなもんを食べるとはぁ…人間の所業じゃない!」。
 この様子を聞いていた中国人は、「四本足のものは、机以外はみな食べるあるよ!飛ぶものは飛行機以外なら何でも食べるあるよ」。

 中国人にお願いしますよ!「イルカ」について、日本の味方になってください!あなた方なら、イルカを食べたり、太地町のイルカの追い込み漁を残酷だなんて言わない。机以外の四つ足を食い、飛行機以外の飛ぶモノを食べるのですから。

 伝統・習慣・宗教などに根差した嗜好や価値観は、さまざまです。みんな違ってみんないいのです。一方的に否定したり、押し付けたりするものではありません。
 そんなこと十二分に承知していると思われる人たちでも、「イルカ」のこととなるととりつく島がない。頼りになるのは中国人だけ…えっ!抗日教育だからそうはならない?!イルカに足もないしねぇ…

昆虫大好き人間に育てなければ!

2015年05月22日 | Weblog
 小学校の教室…妖怪ウオッチの、ノート、妖怪ウオッチの下敷き、妖怪ウオッチの筆箱、えんぴつも消しゴムも…妖怪ウオッチ!そのほか持ち物のほとんどが妖怪ウオッチブラント!もちろんTシャツも…。

 数年前、「ショウワノートのジャポニカ学習帳」の「昆虫の写真の表紙バージョン」がなくなりました。理由は…保護者や教師からの苦情。どんな苦情か?
 「娘が昆虫写真が嫌でノートを持てないと言っている」
 「授業で使うとき、表紙だと閉じることもできないので困る」

 だっ、だったら、妖怪ウオッチならいいのかーっ!「昆虫は気持ちが悪い」…だったら、昆虫に対して偏見を持たないように仕向けるのが、保護者・教員の責務じゃないのか?
 ショーワノートのまわし者かって?確かに、ノートの会社ではない、「ショーワ(東証1部 輸送用機器)」の社員だったことはありますが、ショーワノートからは1円もいただいておりません。

 なぜ昆虫の肩を持つかって?近い将来、地球は食糧難に見舞われるのです。昆虫を食べなければ、人類滅亡の危機になるとの予想も。
 ノートの表紙の昆虫が気持ち悪い?!そんなことで昆虫が食えるかっ!
 ホント、まじめな話、昆虫が好きか嫌いかは、「生きるか死ぬか」の重大問題なのです。

雑草は野菜ではない…?

2015年05月21日 | Weblog
 世界一のタネ屋さん(私はそう思っているのですがね)のタネを蒔いても、発芽率は100%とはいかない。数年前、3種類のトマトのタネを買いました。それまで、トマトで失敗したことがないのに、その年は…発芽率0%!それ以来、トマトは、「苗」を買うようにしています。
 先日、苗屋さんへ行ったら、「サントリーのトマトの苗」がありました。果物並の糖度なのだそうで、少々高価でしたが、4種類買いました。それにしても、サントリーといえば、ウイスキー、ビールでしょう!野菜の苗まで売り出しているとは!ニッカでは、トマトの苗は育てていない様子。スモーキーフレバーのトマト…マッサンなら開発しそう…。
 今年の(私が植えた)カボチャの発芽率は、30%。家内にこの事実を知らせると、ひとこと言われること必定なので教えませんでしたが、ちゃっかり私の温床をのぞき見していた!
 「カボチャの芽が出てきませんねえ!」
 「そ、そ、そうですねえ…」
 「カボチャなど、生ゴミで捨てたタネから、どっさり発芽するのにねぇ」(イヤミかよぉ!ほっといてくれ!)

 晩秋には、マツヨイグサのタネが入った固い殻を、ドーナツ状に切り抜いた発泡スチロールに植え付けて、クリスマス用のリースをつくります。臭いが強い植物とは思っていましたが、この臭いに秘密があった!
 マツヨイグサ…賢いですよ!「ハムシ」に食べられると独特のにおいを放つ。このにおいに誘われたカメムシがハムシを食べに寄ってくる。どうして、「この臭いを出せば、我々は助かる!」と、気づいたのでしょう?知能?頭脳?植物が?

 マツヨイグサに限らず、植物が持つ力には唖然とさせられます。目がないのに、見えてるとしか思えない植物もある。栽培者の心を察知できるのでは!と、さえ思えるものも。挙げ始めたらきりが無い。
 強さとなると、タネが売られている植物より、「勝手に生えてくる植物」が強い。悔しいけど、ウラナリのカボチャは、強いです。病気、気象、外圧に強い。コンクリートやアスファルトまで突き破って生えてくるものも。雑草が強いって事でしょうか。

 野菜も、元を正せば、「雑草」じゃないのか?広辞苑の「雑草」は…「自然に生えているいろいろな草」…そうだったのか!人が植えるモノは雑草とは言わないって事だったんだ!
 と、いうことは…生ゴミで捨てたタネから、どっさり発芽するカボチャ…アレはすでにカボチャではなく、雑草だったんだ!今度家内にカボチャの発芽率でからかわれたら、「アレは雑草!」と、反撃に転じますよ。

核戦争はぁ…ないっ!

2015年05月20日 | Weblog
 てっきり、宗教色の強い物で、いいふりこきの若者が好んでいるモノと思い込んでおりました。初めてそのマークを見たときの印象が、そうだったのです。たぶん何日も風呂に入っていない若者たち、髪の毛は小汚い長髪の金髪…。発する言葉に品のかけらもない。その若者たちが一様に首からぶら下げていたモノが、「ピースシンボル」。

 ピースシンボルの起源から知っている人は、「そんなことも知らなかったのか!」と、呆れるのでしょうが…。出会いがいかにもチープだったので、いい加減なモノだと思い込んでおりましたよ。と、いうかぁ…ベンツのマークを間違えたか、パクッタかと…。
 私と同様、ピースシンボルについて、ベンツのマーク(エンブレム)の間違いと思っておられた方に若干説明いたしますと…マークを考案したのは、英国のデザイナー(ジェラルド・ホルトムさん)で、30年前にすでにお亡くなりになっておられる。ピースシンボルは、あの、ベンツのマーク(エンブレム)の中央下部に一本の垂線を引いたアレ。「核」を意味する英語の頭文字のNと「軍縮」のD。NとDを手旗信号で示す人の形を組み合わせたのだそうで…。核廃絶にとどまらず、その意味は戦争反対、平和にも拡大し、世界中で使われている。手旗信号…確かにそうも見えるが、平和を象徴するハトの足跡とも見える。

5年に一度の核拡散防止条約(NPT)の会議。核保有国と非保有国の対立が続いたまま…。で、「戦争が始まったら、数分で決着がつく」と、よく言われておりました。なぜかって?「核戦争」となると思われたからです。
 あの頃から、すでに30年ほど経過。核保有国…確かにあります。北朝鮮まで核を持っていますから。だけど、核に関係なく局地的に戦争状態になっているところがありますよね!
 そもそも、なぜ北朝鮮が核を持ったか?「脅しに使えるから」と目論んだからでしょ!その目算は外れました。「核を使ってしまえば、最期」これが世界の常識になっているからです。これからも、戦争は続きます。しかし、BUT!「核」は使われません。断言しておきます。

 ピースシンボルのおかげかって?ゼロとは言えませんが、関係ないんじゃないかな。ヤンキーのシンボルと思っていた人もいたわけで…。

ダジャレを言える政治家…いいと思うなあ!

2015年05月19日 | Weblog
 「文芸春秋」6月号で、戦後日本の首相の発言を集めた「政治家の名言」を特集しています。個人的には、名言もいいが、政治家は「ユーモア」が肝心。次回は、「政治家のユーモア名言集」を、お願いしたいもの。

 私的に政治家のユーモアを並べてみると・・・
 まず、全然おもしろくないというか、腹立たしいのは…
 鳩山由紀夫元総理大臣:「私は、愛のあふれる、凛とした国家をつくりたい」…腹案はどうした!腹案は!

 当たり前のやつとしては、菅直人元総理大臣:「(座右の銘)人生、ただ一度」…何なんだ?

 岸信介元総理大臣:「私の政治方針は…(中略)…外交ではとくにアメリカとの恒久的な協力関係を深めたい…」…あれれ?どこかで聞いたような?岸信介さんは、安倍晋三さんのおじいちゃんなんですよね。

 池田勇人元総理大臣:吉田内閣の蔵相時の発言、「貧乏人は麦を食え」…これは、「金のない貧乏人は、米を食わずに麦を食べればよい」ということですが、素晴らしいと思いました。米より麦のほうが栄養として上。「貧乏人は、いい物を食って、金持ちより健康になって!」という願い。私は麦飯を食い、池田元総理の願いどおりに元気でおります。金持ちにはなりませんでしたが、それでいいのです。

 で、いよいよユーモアのほうに入ります。
 吉田茂元総理大臣:寒い日にオーバーを着ての演説中、「選挙の票を頼むのに、オーバーを着たままとは何事だ。オーバーを脱げ」と野次がとんだときの応答。
 「黙って聞け、『外套(がいとう)』を着てやるから『街頭(がいとう)』演説なんだ」…聴衆は大爆笑、拍手喝采。これって、ダジャレに該当(がいとう)するんじゃないか!

 野田佳彦元総理大臣:「駅前留学はNOVA、駅前演説は野田」…お顔に似合わないユーモアのセンス。「なでしこに負けないよう、よしひこも頑張ります」…ダジャレじゃないかって?政治家はダジャレの一つも言わなきゃ。

 小渕恵三元総理大臣:「多数決はいかんというが、選挙で得票の低い人から当選するとなったら、私を含めここにいる先生は全員落選してしまう」…「多数決はいかん」と、言っている人たちも多数決で当選したんですよね。

 「気配り・目配り・金配りで総理になった」といわれる、竹下登元総理大臣:「汗は自分でかきましょう、手柄は人にあげましょう」…これ、けだし名言ですよ。流石クリスチャン。「参議院を笑う者は参議院に泣く」…「1円を笑う者は、1円に泣く」をもじったものでしょう。「言語明瞭、意味不明」…ホント、竹下さんは言語明瞭でしたから、意味を深く考えずに納得してしまうんですよ。そのことを、自覚し自嘲気味に四文字熟語調にまとめた。なお、竹下さんの孫、タレントのDAIGOさんがネタで使っている祖父の思い出として、総理大臣に就任することが決まった夜、帰宅して家族に言った言葉が、「アイアムソーリイ、僕、総理」なのだそうで…。脚韻を踏むのがお得意のよう。

生活上困らないからいいってもんじゃない

2015年05月18日 | Weblog
日本には約320万人いる。男性の20人に1人、女性の500人に1人がこれに該当する・・・これは何でしょう?
 答えは、「先天的な色弱の人の数」。男性の場合、100人中5人が色弱という事になる。早い話が5%。そんなに多いのか!と少々驚きました。

 60年前は、健康診断として、「色神の検査」が学校で行われていました。石原式色覚検査表と書かれた厚紙の表紙の本。丸い点の中に浮き出る数字を読み取る…「異常」がある人には読めるが正常な人には読めなかったり…。

 「色神に異常あり」の判定を受けた子は、「色盲」と呼ばれ、いじめの対象となっておりました。そういう時代でした。誰かを責めて溜飲を下げる…。
 「色覚異常」で多いのは、「赤緑色弱」。そのため、日本の学校では、「赤チョークを使わないようにしよう」という運動が起こった事がありました。ところが、今は、赤チョークが平気で使われている。先生が、色覚に異常がある子の身になれないからでしょう。男子の5%の子が色覚に異常があるのですから、クラスに1人はいる計算になります。配慮してあげなければなりません。

 今は健康診断で色覚検査はしないのかって?…しませんねえ。12年前(2003年度)から廃止されています。廃止となった理由ですか?いじめですよ。差別されること。それと、色覚に問題があっても生活上困らない…。

 つまり、色覚に異常がある子でも、「自分が色覚に異常がある」ということを知らない。親も知らない…一体いつ知るのでしょうか?普通の暮らしでは困らないとしても…。では、このようなケースをどう見ますかねえ…
 全国の模試でも、常に上位の成績の高校生がいたとします。「東大の理三合格間違いなし」でした。ところが…身体検査で、「色覚に異常あり」の判定。医学部は色覚異常者は受験資格がないというか…合格点をとっても、身体検査で落とされる。泣く泣く志望変更。どうですか?普通の暮らしでは困らないかも知れませんが、手が届くところにあった目標の実現を放棄しなければならなかった。早い時期に、色神検査をしておく必要ってあるんじゃないか?早い時期って何歳頃かと言われても困るのですが…。

 「違いを多様性と考える柔らかな心があれば、もっと生きやすい」この言葉には大賛成です。しかし、その陰に、「違い」で、生き方に大転換を迫られる人もいる。

 13年前、船舶操縦の免許を取るとき、身体検査がありました。項目に、「色覚検査」がありました。船舶を操縦していて、色が解らなければ大変ですから、色覚検査は当然でしょう。
 石原式の検査かなと思ったら、小1が算数で使うタイルのようなものに色が塗ってあって、「色見本と同じに、色タイルを並べる…」という一見簡単な検査でした。ところが、微妙に色を変化させてある…いわば高度な検査。タイルの数はぁ…24枚だったと思いますが…。結果は、合格でしたけどね。
 49年前に、自動車の運転免許を取得したときも色覚の検査がありました。「赤黄青」が判別できるかどうかの簡単な検査でしたけどね。

 結論ですが、学校の先生は、「赤チョーク」「緑チョーク」の使用は控えましょう。そして、色神の検査は、義務教育のどの時点かで行うようにしたほうがいいよーってことで…。