アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「出発信号、進行現示」の短縮形?!

2021年07月26日 | Weblog
 生きているときに使う人間の脳は、「持っている能力(脳力?)の数%」…これ、よく言われていること。そーゆー途方もない話ではなくても、知らないことってあるものです。
 
 「出発進行」、これ私は車を発車させる際に必ず口ずさんでしまいます。で、よくよく考えると、この四文字熟語はおかしい!(四文字熟語ではないのですがね)
 「出発」は分かる。「進行」も分かる。分からないのは、「出発進行」。どーゆーこと?出発は、当然進行。同じような意味を二つくっつけたもの。言い換えると、「昼食昼飯(ちゅうしょくひるめし)」「夕食晩飯(ゆうしょくばんめし)」みたいなもの。

 「出発進行」は、「出発信号、進行現示」の短縮形なのだと!知りませんでしたよぉ、この年齢になるまで!
 列車の運転士が、「停車中の列車を動かすに当たり、進行方向の線路が開通しているかどうか。つまり、信号機が「緑」になっているかどうかを確認するときに、指をさして、「出発進行」と言う。

 で、「出発進行」で、列車を動かしてはいけないのだそう。「出発合図」があって、はじめて列車を動かす。
 列車の信号も、「緑」は進めで、「赤」は、止まれ。なぜ?
 なんでも、列車が走る自然界は、「青系統」。情報伝達を青系統にしたのでは目立たない。よって、青系統の補色である、「赤」を最も重要な情報として使うようになったのだと。

 出発進行に、仲間がおりまして、「出発減速」、「出発注意」、「出発警戒」。これらの場合、動いても良いが、時速が決められている。「出発注意」を例に取ると、「時速40km~65km以下で通過してよい」という意味なんだと。
 早速、「出発進行」だけでなく、「出発減速」、「出発注意」、「出発警戒」も日常的に使うことにします。おもしろいから。

 いやはや、明日から入院。新型コロナが流行りだして入院シリーズがはじまり…1年半で、7度目の入院です。生きておれば3~4週間で「自宅退院」できそう。しばらく、ブログの更新ができません…。

言葉の本質が分からなくなっちゃうよぉーっ

2021年07月25日 | Weblog
 「『ドラッグで遊ばせませんか』とは、ひどいっ!」
 高速道路のPAに立ち寄ったときに家内が「叫び」ました。
 家内の「言い間違い」を真に受けて、被害を受けていますので、「ドラッグで遊ばせませんは、ひどい」という「叫び」にも用心しました。
 ドラッグで遊ぶ…十両・貴源治(常盤山部屋)が大麻を使用していた事件があったばかりなので、無視することもできず…「ドラッグで遊ばせるって?」と、反応しました。

 PAの看板には、「ドッグランで遊ばせませんか」と書いてありました。「ドッグラン」を「ドラッグ」と読み違えたわけで…さすが、カミサン、間違いチャンピオン!
 間違いを指摘すると、「ンがあるかないかの違いだけでしょ!」と、抵抗してきました。そうゆー問題ではないと思いますがね。
 「ドラッグで遊ばせませんか」と誘われると、「ではちょっとだけ」と、言いたくなりそう。柔らかな表現で言われるとついつい気を許しそうな。

 コロナ禍と関係があるのか、世の中、刺激を抑えた言い方が普通になってきています。 
 刺激を抑える婉曲な言い回し…よく考ええると、コロナ禍で始まったのではなく70数年前からあったね。
 刺激を少なくしたものの代表は、第二次世界大戦の敗戦について、「敗戦記念日」とは言わず、「終戦記念日」としているところでしょうか。日本国民のプライドを守る表現です。「占領軍」を、「進駐軍」といいますが、米軍に刺激を与えないための言い方。

 いつのまにか、「犯人」を「容疑者」と呼ぶようになってきています。「容疑者」となると、「いい人」っぽい。犯人にを、いい人のイメージを持たせちゃダメでしょ。
 「解雇」では刺激が強すぎるので、「リストラ」。動物園かっ!

 「子供」か「子ども」か?これは、私が昔(今は3年一昔)、「子供と表記すべし」と、書きました。ところが、最近は、「子ども」と書くことも多くなりました。時代に負けたのかって?そ、そーゆーことになるのでしょうか…。公的な文書に、「子ども・・・」と書いてくるのです。「子供」では、「ガキども」みたいで刺激が強いということ。一人で反対していてもしょうがないので…。長いものには巻かれろ、流れに竿さすなってところでしょうか。

 「全然いい」…これ最近ごく普通に使われています。ところが、これは刺激とは関係がない。「全然」は昔から肯定にも使っていました。否定を必ず伴うわけではないのです。つまり、「全然いい」は、「全然いい使い方」なのです。

 消費者金融の取り立て屋との電話で、相手が「ぶっ殺す」を連呼するモノですから、「あんたねえ…その言葉遣い…」と、言ったところ、「あんただとコノヤロウ、ぶっ殺す」と、言われたことがありました。その業界では、「あんた」は、刺激が強い大変に失礼な言い方らしい。では何が良いのか?「きさま」「おまえ」が良いのかも知れません。「きさま」は、「貴様」ですから、敬意を表す2文字の結合。「おまえ」は「お前」ですから、神や天皇の前を指す、「大前(おおまえ)」が語源。
 「金を返さねえとぶっ殺すど、こら!」
 「きさまぁぶっ殺すとは何事だ、こら!」
 「きさまだとぉ、刺激が強い言葉を遣いやがって!2度ぶっ殺す」
 「貴様が気に入らないのかぁ?では、おまえっ!」
 「おまえだとぉ、し、刺激が強い!3度ぶっ殺す」
 うーん!この応酬五分五分の戦いだなあ!感心している場合じゃないね。
 「きさま」「おまえ」は、時代を経るに従い「尊敬・親愛→軽蔑」と、意味が変遷したもの。

「武器輸出」では、刺激が強い。で、「防衛装備移転」という言葉に変わりだした。しまいに、言葉の本質が分からなくなってしまいます…。



涙が涸れたら、また顔を上げよ!

2021年07月24日 | Weblog
    高体連たけなわです。私自身の高体連は…何十年も前のことですから忘れました。本当は、はっきりと覚えていますけどね。忌まわしい思い出です。思い返す度に腹が立って血圧を上げていますよ。

 スポーツで勝敗を決める…これは…いわば残酷。例えば、「百分の一秒差」。これってなんですか?!ハナクソ一個分の差じゃないですか!そんなモノで、勝敗を決める…これは残酷。
 写真判定、これはぁ、まあいいのですが、大相撲の写真判定は「やめていただきたい」。両者死に体なのに、「髷が先に土俵についた」とか、「土俵下に落ちたとき、こちらの肘が早く落ちた」とか。「そんなの相撲じゃないっ!」。そんなことで勝敗をきめるから、大麻を吸ったり、反社とつきあったり、賭博をしたりするのです。なぬ?「関係ないだろう」って?大いに関係がありますが、説明が長くなるのでこの場では言及しませんがね。

 閑話休題。最後まで勝ち残るのは、一個人か一チーム。ほかの全てが敗者。試合によっては、「双方が勝者でもいいじゃないか!」と、言いたくなる試合もあります。

 誤解しないでいただきたい。「みんな一等賞の運動会」がいいとは言っていません。
 みんな一等賞では、「能力の差」「自らの力」を知らない人間になってしまいます。 このところたてつづけに起こっている、「子どもを(結果的に)死なせる事件」、この子どもを死なせる人間は、人の能力差、自身の力を知らないうちに思春期を迎えた人物だと思います。残酷であっても、勝敗を決することは必要なのです。

 ぎりぎりの緊張感の中で、もがき敗けていった若者たち。涙が涸れるまで泣けばよい。この経験は、今後の人生で決してマイナスになることはない。
 自分の非力さを思い知り、そのすべてをしっかり受け止めてほしい。そして、涙が涸れたら、顔を上げてほしい。
 以上、田舎のアンティークなおじさんからのエールです。



「絶望も大切?」…つまり「全てが大切?」

2021年07月23日 | Weblog
  ゲーテ・・・「希望は誰にでもある。何事においても、絶望するよりは希望を持つほうがいい。先のことなど、誰にもわからないのだから」

 カフカ・・・「ああ、希望はたっぷりあります。無限に多くの希望があります。…ただ、ぼくらのためには、ないんです」

 いきなりですが、外国の地名、日本語の音によく似ていることがあります。
 一番有名(?)なのが、オランダの「スケベニンゲン(助平人間)」。バヌアツの「エロマンガ(エロ漫画)」も笑える。ベトナムのメコン川クルーズの発着地は、「ミト(水戸)」だった。ロシアには、「カザン(火山)」があり、フィンランドには、「ハンコ(判子、反故)」がある。
 
 いつも自分だけで楽しんでいるでいる外国人の名前は、「カフカ」。これは、日本語の「可、不可」と同じ音。どこが楽しいかって?私の学生時代は、成績は、「優、良、可、不可」でした。成績表が、「可、不可ばかりで、優も良もない友人もおりまして…」自分のことだろうって?わ、私は、優ばかりでしたけどね。ウソですけど。

 で、冒頭の二つの言葉ですが、希望があるほうが、ゲーテで、希望がないほうがカフカ。「希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話」(頭木弘樹編訳、飛鳥新社)に対比して載っていた言葉。本のタイトルがおもしろいでしょ。編訳者の名字が、「頭木」…私も様々な木を見てきましたが、「頭の木」は、見たことがない。出版社が、飛鳥さんです。覚醒剤…大丈夫かなあ?意味が分からないって?「チャゲ&飛鳥」…古すぎましたか。

 ゲーテには大変お世話になってきました。知り合いじゃないのですが、小論文を書く際の結論に、「ゲーテの言葉に・・・・・がある」と、締めくくると格好がつくのです。ゲーテはポジティヴシンキングです。
 「何でそう深刻に世間のことで思い悩みたがるのだ。陽気さと真っ直ぐな心があれば、最終的にはうまくいく」…こんな具合。

 一方、カフカと来たら、ネガティヴシンキング。「すべてが素晴らしい。ただ、僕にとってだけはそうではない…どの方角に向きを変えようと、真っ黒な波が打ち寄せてくる」…これだもんねぇ。

 ネガティヴシンキングはダメということではありません。気分が落ち込んでいる人に、無理にポジティヴな言葉がけをしてはいけない。これ、心理学では基礎的なこと。ネガティヴへ引きずり込もうとすれば、ポジティヴに生きようとするわけです。人間にはそういう力があるのです。

 ではゲーテはよくないのかって?ゲーテは、そこの所もよく分かっている。
 「無理にやってもだめなことはある。精神力だけでうまくいかないときは、好機の到来を待たねばならない」…これ、ゲーテの言葉です。

 人生も、終末期に近づくと、希望より、希望がないことの割合が多くなってきます。80歳を過ぎた叔父叔母は、10年前は、10名。今は、叔母が2人。この人たちをお葬りしなければなりません。実姉は、77歳の現役OG(木場の材木問屋勤務。東西線で通勤!)。順番から行きますと、姉も私が葬らなければ…。だけど…葬らせていただく前に、ほぼ100%、私が先に葬られるんじゃないか…。
 「希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話」熟読して、「希望と絶望」を持とうーっと!


漱石の個人主義って人権?

2021年07月22日 | Weblog
 今年度に入って、研修会の講師の依頼が多いです。ホント、ホント!入院したり死んじゃったりする前に講義してもらおうということらしい。来週は、今年度4回目の講義です。対象は、人権擁護委員。テーマは、勿論「人権」です。人権の講義など、自分でもつまらないと思います。それで、「おちゃらけ」「法螺」をふんだんに盛り込んで、90分を、笑いのうちに乗り切ろうといつも考えています。前回など、120分間しゃべり続け、「酸欠死」になるんじゃないかと思いましたら、生きていました。しぶといのです。

 参会者には、「大学の講師」「トップ当選の市議さん」「東大法学部出身の弁護士さん」もおられます。「おちゃらけ」「法螺」は、薬味程度にしなければ、「こんな研修なら、もう出席しない」と、言われちゃいます。難しい話もしなければ…。

 花の朝歌よむ人の便り哉
 死にもせで西へ行くなり花曇
 この2句は、最近見つかった漱石の俳句。同僚の教師に宛てた手紙に添えられていたものだという。
 親友が子規だっただけあって、俳句にも真剣に取り組んでいたのですねえ。漱石は、小説では「無駄なことは一行も書かなかった人」と評されていますが…これは、俳句の影響ですね。俳句は17音。ですから、こまごまと説明している余裕などない。「省略の文学」です。その意識で小説を書いたのでしょう。

 漱石といえば、「個人主義」。「全体主義」という言葉が広まっている昨今、全体主義の対義語は個人主義だろうと思うわけで…。なぬ?「漱石の個人主義は利己主義のような個人主義だから、全体主義の対義語とは言えない」って?そーゆー難しいことは解りませんがね。

 漱石が言うところの個人主義は、利己主義そのものではありませんよ。「自己本位に立脚して、自己の個性の発展に努めること」いわば、「道義上の個人主義」です。どうですか、この解釈、格調高いでしょう!

 1 自己の個性の発展を仕遂げようと思うならば、同時に他人の個性も尊重しなければならない。
 2 自己の所有している権力を使用しようと思うならば、それに附随している義務というものを心得なければならない。
 3 自己の金力を示そうと願うなら、それに伴う責任を重おもんじなければならない。

 漱石の個人主義のこの三ヵ条、実は、「人権」と、密接な関係があります。 なぬ?「そんな話聞いたことがない」って?まあ、私以外は言わないでしょうねえ。
 と、いうことは、人権は個人主義に通じるということかって?その通りです。 人権を守るには、まず、「自己を守る」ことが大切。自己があってこそ、他人を尊重できるのです。私が一番あなたは二番。

 漱石は、(個人主義は)倫理的修養を積んだ人でなければならないことを前提としています。「どうしても人格のある立派な人間になっておかなくてはいけないだろう」とも。ねっ!「人権」でしょう! 権力や金力の濫用の危険性も警告しています…間違いなく、人権。


石垣島には「カメの家」があるという

2021年07月21日 | Weblog
 両親と長女(小4)が、スキューバダイビングのライセンスを持っている。次女(小1)は、10歳未満なのでまだ持っていない。そんな、4人家族がおります。この一家、「年に2~3回、石垣島でダイビングを楽しんでおられる。 で、この一家、久しぶりに我が家を訪ねてくれました。2021年、我が家を訪れてくれて、家の中まで入ってくれたお客様は、いまのところ、この一家4人のみ。昨年は、1年間で合計3人でしたから…ありがたいことです。なぬ?「そんな寂しい暮らしをしているのか」って?そ、そうなんです。高齢者世帯は、数年間来客なしは、珍しくないんじゃないかなあ。
 おっと、話が逸れました。なぜ、このたび我が家へ来てくれたかといいますと、次女の雫ちゃん(本名)が、「ぱぴぷぺぽのおじさんの畑へ行きたい」と、ご両親に熱望したからとのこと。「ぱぴぷぺぽのおじさん」とは、私のこと。
 雫ちゃんは、6年前、我が家の畑で収穫したことを、今なお楽しい記憶として保持していたのでした。
 このたびは、「キュウリ、ズッキーニ、トマト、レッドベリー、スナップエンドウ、ブルーベリー、ビーツ、フェンネル、アオジソ、オレガノそしてラベンダー(花)」を収穫し、大満足で50kmほど離れた自宅へ帰っていきました。
 で、本題に入ります。前置き、長っ!
 この一家、「夏休みに入ったら、ずっと石垣島へいってまーす」と。こ、このコロナの中、相変わらず石垣島!半分、呆れましたよ。
 「飛行機は、ガラガラ。ホテルもガラガラ。しかも超格安」だという。
 航空運賃ですが、札幌発石垣行きのフライト…「新千歳空港→南ぬ島石垣空港」距離は、2,580kmで、な、な、なんと「9,000円」なんですと!「もっと安い航空会社があるけど、ちょっと高めにしました」とも・・・!
 そりゃあ、行きますよね!世の中、そんなことになっていたとは!唖然呆然。

 石垣島では、ビーチから200mほど泳いで沖へ出て「カメの家」まで行き、スキューバダイビング、シュノーケリングを楽しむのだという。
 石垣島ともなると「カメ」が家を作っているらしい。ハイハイ、カメは家を作りませんね。ウミガメたちがたくさん集まる場所(海中)があるのだそう。
 
 9,000円で石垣島へ行けるなら、私も行きたい。なぬ?「行ってどーする」って?地上を歩くのは厳しいですが、水中なら大丈夫。海なら、さらに浮力が増すので「カメの家」まで泳ぐ自信があります。


「ウケ」なくて「ひかれ」ちゃった…

2021年07月20日 | Weblog
 札幌市街地にヒグマが人を襲ったり、北海道各地でヒグマの犠牲者が出たり…。ヒグマには会いたくないものです。ハイハイ、「会いたくない」は、間違いですね。動物にあう場合は、「合う」を使う。

 「漱石の文体に引かれる」
 「故障車をレッカー車で引く」
 「網を引く」
 「攻撃されて引くしかなかった」
 「クジを引く」
 さあ、「引く」という漢字が充てられていますが、正しい漢字はどれでしょう?・・・実は、全て正しい。

 私としましては…
 「漱石の文体に惹かれる」
 「故障車をレッカー車で牽く」
 「網を曳く」
 「攻撃されて退くしかなかった」
 「クジを抽く」
 「ひく」は、このような漢字を使いたいところ。ところが、「引く」を使うのが、推奨というより、「原則」だという。
 何がどうなっているか?「新聞の原稿」については漢字事情が異なるのですがぁ…共同通信社が発行している、「記者ハンドブック 新聞用字用語集」では・・・
 「曳く、牽く、惹く、退く、抽く」の表記は「引く」に統一するのが原則と。「挽く、轢く」などは、平仮名の「ひく」にするように…!あれあれ、日本の漢字も「簡体字化」か?

 ピアノも引くのかって?あ、あのね!ピアノは重いんです。引いてたまるかっ!弾いてください!
 なぬ?「酔っぱらいはどうなんだ」って?そ、それは、「ヒック」でしょ!


楽しみ無きところもまた楽しむ

2021年07月19日 | Weblog
 「今日は、ビーツを収穫したから、ビール」
 「今日は、ワイワイ賑やかだったから、ワイン」
 「今日は、しょっちゅう電話がきたので、焼酎」
 「今日は、マツコを観たから、マッコリ」
 晩酌の口実、どの口実も、「だからって、どうして飲まなければならないの?」という状態ですね。何もしないのに晩酌するのが、後ろめたいものでつい口実を。

 「JKでは、ウエスト100までは、デブじゃない。ぽっちゃりというんですー」と、かなり体重がある女子高生が主張しておりました。「JK」は、女子高生のことなのだそう。JR、JT、JA、JJは知っていたが、JKは知らなかった。すぐに廃れるだろうと思っていましたが、案の定すでにだーれも女子高校生を「JK」という人などいないんじゃないかな?
 「肥満体」ではなく「ぽっちゃり」・・・酒のみの口実と共通したものを感じます。
 「何を食べても太るんです」(そんなわけないだろう!)
 「痩せようと思えば痩せられるんですけどね」(だったら痩せてみろ!)
 「分かってるんですけど、食べちゃうんですよ」(私の飲酒に関する内心と同じだワ。自制心が効かない、つまり病気です)
 「カロリーオフって、損した気がしませんかぁ」(カロリーの量で、価格を決めろってかぁ?分かるような気がするが…)

 落ち着いて周囲を見回すと、「口実だらけ!」。酒のみや肥満、JKばかりじゃなかった。総理大臣も、仕分けされる側も、葉しか出ない桜の枝(花が咲くと思って買ったのに…)を売りつけたオヤジも、自転車の老人に車で接触しそうになり転倒させ途方に暮れている男も(「触ってません」の前に、救急車よんでやれって!老人は道路に座り込んだままでした。口実も言えない)…国民皆、日々これ口実ですね!
 日々これ口実は、日々是好日(にちにちこれこうじつ)の「もじり(捩り)」。

 日々是好日の意味は、「人生は雨の日もあり、風の日もあり、晴れの日もあります。しかし、雨の日は雨の日を楽しみ、風の日には風の日を楽しみ、晴れの日は晴れの日を楽しむ。すなわち楽しむべきところはそれを楽しみ、楽しみ無きところもまた無きところを楽しむ」だから、人生、好日しかない。
 解説の文章は、「白馬蘆花に入る(細川景一)」より。パクリだなって?出典を明確にしていますから、パクリじゃなくて引用だと思うが…あ!これこそ口実…。


我が家の食事に文句つけないでよ

2021年07月18日 | Weblog
  コロナ禍で、社会の仕組みがずいぶん変わりました。マグロを食べるたびに、連想で、「太地町はどうしているのかなあ?」と、思っています。なぬ?「太地町なら、マグロではなくイルカとか鯨だろう」って?マグロとイルカって…似てませんか?私には、そっくりに見えますがね。魚類も、哺乳類も関係ありませんで、形状がそっくり!
 和歌山県太地町、「日本の古式捕鯨発祥の地」といわれており、捕鯨で全国的に知られた町です。
 太地町は、1981年に、オーストラリアのブルーム市と姉妹都市締結。どんな縁なんだって?アラフラ海の真珠ですよ。19世紀以降、太地町出身者が真珠採取の潜水士として活躍し、ブルーム市の発展に尽くした。その縁です。

 10年前、な、なんとブルーム市議会は、イルカ漁問題で姉妹都市関係停止を議決。恩を仇で返すという暴挙に出た。それまで28年間続いた姉妹都市関係に終止符が打たれたわけですが…どうしてそうなったか?

 太地町のイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリー映画が、米国や豪州で上映されました。この映画に敏感に反応したのが、武器を使用しての捕鯨妨害で有名な「シー・シェパード!」。さすがの、シー・シェパードも、コロナの影に隠れてしまい、生きているものやら、消滅したものやら…。
 シー・シェパードは、ブルーム市に対し、「太地町との姉妹都市提携の破棄」を迫ったのです。ブルーム市の市長の話では、「ブルーム市在住の日系人に危害が及ぶ危険性があった。太地町の人々は、市の発展に尽くしてくれただけに苦渋の決断だった」と。

 シー・シェパードが、「イルカたちを無惨に殺した太地町との姉妹都市提携を破棄しなければ、日系人がどうなるかわからんど!」と、強迫したことは間違いないでしょう。
 シー・シェパードの旗を御存知ですか?「どくろマーク」ですよ!早い話が「海賊旗」。目的の達成のためなら、手段を選ばず何でもやる。船への発砲?そんなことは普通にやります。爆薬を仕掛けたり、衝突して撃沈させる…海洋生物保護団体の仮面をつけてはいますが、中味は犯罪軍隊です。米国ワシントン州に本部があります。マリナーズの日本人選手達、危ないですよ。我々も、ワシントン州へは近づかないようにしなければなりません。「あ、日系人だ、くじらを食うし、イルカを殺す。やつらを撃ち殺せ!」…怖いですよ。

 国連世界自然憲章を振りかざされ、捕鯨国の肩身がせまいです。
 個人的には…「鯨の資源は減っていない(根拠としては、例えばミンク鯨についての棲息数調査報告)。鯨を食って何が悪い。油だけ採ってあとは棄ててしまう国に、『食鯨』について言われたくないです。
 「動物愛護団体」だあ?だったら問題は違うぞぉ。動物愛護なら、牛も豚も食うなよ!野菜だけを食うって?それなら私は、植物愛護団体を結成して野菜を食べる国を攻撃するぞ!銃も爆弾もないので、口撃だけだけどね。
 特に、鯨を食べたいわけではありません。「他人の食卓にいちゃもんつけないでよ」と、言っているんです。
 
 日本の家は、竹と紙で出来ています。欧米の家は、石で出来ています。日本の家は、大声を出せば、家中に伝わります。そこで「世間体(せけんてい)」が生まれた。相互干渉というか、町内で干渉し合う。御近所さんから、晩飯のおかずにまで批判が出る。それが日本。ところが、日本に「世間体」がなくなり、「人間関係の希薄化」が言われている(私は、世間体が大切だと思っています)。
 欧米の家は、特にヨーロッパでは、中世の建物が残っています。というより、地球滅亡の日まで残っているでしょう。石壁の厚さが50cmですから。そこまで、「個」を守る欧米が、日本人の食卓にいちゃもんをつける。納得できません。

 鯨、イルカ、マグロ、うなぎ…とにかく、日本人から食べ物を取り上げようとする…。イルカが可哀想だからだって?カンガルーを食べてるでしょ!カンガルーは可哀想じゃないんですか?「他人の食卓にいちゃもんつけないでよ!」、まっ、コロナのうちは、このようなことは言わなくてもいいのかな。
 コロナが収束したら、またぞろシー・シェパードが出てきますよ。予言しておきます。


「東洋人=日本人」がいいなあ…

2021年07月17日 | Weblog
 コロナの前は、夏場など田舎にも「外国人が現れる」ということがありました。東洋人と見られる皆さん…どこの国の人なのかなど分かりません。日本人と、「な~んも変わらない」からです。皮膚が白い皆さんも、「何国人」なのかまったく分かりません。皮膚の色が濃い皆さんは、さらに分かりません…。

 アメリカでは、外国語テレビ放送が、およそ60チャンネルあります。一番多いのが、スペイン語での番組。次は…日本語かなって?残念でした。中国語(北京語や広東語)のニュース番組やドラマです。あとですねえ…アメリカの経済専門チャンネルでは、日経平均より、上海指数に重点を置いています。ナスダックが中国上海指数に連動しているのです。この現象は…日本より、中国ということに他なりません。

 コロナ前ですが、ギリシャ旅行をした方(国籍も、人種的にも日本人。御家族での旅行)の話…
 「タベルナへ入ると、店員の9割は私たちを見て『ニーハオ』と声をかけてくれました。二度と会わないであろうギリシャの方々に、中国人と思われてもしょうがないし、それほど悪い気はしませんでした。日本人であることを伝えると、店員たちはあわてて『こんにちわ』と笑顔で言いなおしてくれるのでした」

 う~ん、タベルナの店員のレベルが高いですよ。東洋人であることは分かっても、国籍の区別など出来ないのは当然といえば当然。レベルが高いと思えるのはその次で、中国人なら、「ニーハオ」。ネパール人なら、「ナマステ」。チベット人なら、「カレシュ」。日本人なら、「こんにちは」。韓国なら、「アンヨンハショムニカ」と、使い分けが出来るということ。

 日本の、レストランなり、食堂なりの店員さんにこれが出来るか?
 この人は、オランダ人だな「フーテ ミッタ-」。アイルランド人だな、「ジェアグゥィチトロノーナ」。ポーランド人だな、「ジェン ドーブリィ」。フィンランド人だな、「ヒューヴェーパィヴェ」…言わない、言わない。言うはずがない。

 「中国の人口は世界一。下手な鉄砲数打ちゃ当たるで、とりあえず、東洋人と見ればニーハオと言っておく。タベルナの店員は確率にも強い。それにしても、中国恐るべし。『東洋人=中国人』という等式が成立していると、強く感じる旅だった」と、ギリシャ旅行一家は述懐する。つまり、後進国である中国人のほうが、先進国である日本人よりギリシャに浸透しているということ。もっとも、華僑はイスラム圏以外ではどこにでも根を張っていますからねぇ。

 コロナ前の私の経験談ですが、台北で「写真の撮りあいっこ」をした台湾人のカップルとの出来事なんですがね・・・さすが台湾人、日本人に対して嫌なイメージがないので非常にフレンドリー。
 カメラを戻してもらい、笑顔で「サンキュー」と、言った直後に事件は起こった。カップルが、「あーゆーこりあん?(Are you Korean? オマエは韓国人か?)」これには正直ずっこけました。「あれぇ~~!」って感じでした。私は韓国人に対して特別な感情を持っていませんが、苦笑の瞬間でしたよ。日本人と分かっての、フレンドリーだと信じきっておりましたので。

 台湾人だから、中国人は判別できるはず。「韓国人か日本人か」と、なったとき、韓国人としたほうが無難と考えたのでしょう…?

 で、キリシャ旅行をした彼らは、締めくくります…
 「ギリシャ旅行では、中国人か韓国人に間違われた。日本人とみられたケースは、1割にも満たなかった」
 さて、この御一家のギリシャ体験から、私たち日本人は何を学び何をしなければならないか。…「そんな大げさな問題か」って?
 まず、「東洋人=中国人」という等式を壊さなければなりません。そんなこと、どうでもいいだろうって?イエイエ、大変大事なことです。アジアのリーダーは、日本です。誇りを持ちましょう。「東洋人だな、どこの国の人かな?」となったとき、真っ先に、「日本人ですか?」と、ならなければ、島国根性の権化である私の気が済みません。
 では、どうしたら、「東洋人=日本人」になるか。海外旅行をする日本人には、「I'm a Japanese.」のハチマキを義務づける。これって、アイディアだと思いませんか!

 あと、どうしても日本人だろう!と言わせたい人は、…セロテープで、目尻を上げる(いわゆる、キツネ目にする)。鼻も、思い切って、ダンゴ鼻にする。

 また、私の経験談ですが、仲間とソウルへ行ったとき、イミグレーションで、外国人専用の列に並んでいたら、係員に、「オマエは、この列だ」と、現地(韓国)人用の列に並ばされた同僚(日本人)がおりました。韓国人に、韓国人と確信された日本人…名誉か不名誉かは分かりません。ただ、私は笑わせていただきました。彼は、しばし、素直に韓国人の列に並んでいたのですが、全く違和感がなかったです。