アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

風が吹けば、桶屋。犬の健康を考えると、何屋が儲かる?

2011年04月30日 | Weblog
 2011年3月11日に起きた東日本大震災。二次災害、三次災害、四次災害・・・・・。とどまるところを知りません。           …。
 地震にも津波にも影響が少なかった、北海道や九州・四国でも深刻な問題が起こっている。私の近所の大工さんも、「仕事ができない」と。「資材が全く入ってこないから、仕事をしたくてもできない」のだそう。
 日本全国が二次・三次・四次災害…を受けている。と、いうことです。
 これまで追求してきた効率経営の歯車が欠けてしまい、さまざまな負の連鎖が広がっているわけで…

 災害は日本国内にとどまっていない。日本から調達してきた部品が滞り、世界中で生産停止を余儀なくされる企業が相次いている。GMのルイジアナ州にある工場は、東日本大震災発生から10日後に生産ラインを停止しなければならなかった。
 それにしましても、ルイジアナ州、ちょうど1年前に石油掘削基地「ディープウォーター・ホライズン」が爆発して11人の作業員が死亡した。その後、約500万バレルの原油が流出した。海岸線約1000キロメートルが汚染された。つい先日、ようやくきれいになったようですが…GMのライン停止は泣きっ面に蜂ってところでしょうか。

 東日本大震災の影響は、ルイジアナ州のGMの従業員の暮らしにまで影響を与えているわけで…これって、「風が吹けば桶屋がもうかる」…世の中は思いがけないことが原因で思いがけないことが起きる…ですね。「東北が被災すると、GMのラインが動かない」

 <風桶のたぐい>
 「ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が起きる」
「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」
 「アマゾンを舞う 1匹の蝶の羽ばたきが遠く離れたシカゴに大雨を降らせる」
 早い話が、小さな要素の組み合わせでも未来に大きな影響を与える。正確な未来予想は不可能ということ…。

「米国で金融緩和するとイスラム諸国で民主化が進む」と、いうのがある。これは、風が吹いて桶屋が儲かるまでの紆余曲折はない。私達は、チュニジアの民衆が決起した様子をつぶさに見てきたし、エジプトに飛び火してムバラク政権が倒されたのも見てきた。米国は、イスラム諸国の民主化を狙って、金融緩和したわけではないが結果としてそうなっている。民主化の波は今も、リビア、バーレーン、イラン、シリアへ押し寄せている。アサド大統領、アザトイぞ!などというオジンギャグは書かない。シリア?そんな国シリアせん(知りゃあせん)。あれあれ、オジンギャングを書いていました…。ギャングじゃないってか?

 気を取り直して…結局、「お金」。世界中をお金が駆けめぐって波乱を起こしている。「米国の紙幣輪転機が回ると世界が目を回す」という「風桶」もどきのフレーズも出来ている。米国の心配は、中国。インフレ率が、3月に2年8カ月ぶりの高水準に達しました。中国経済が回らなくなると、世界経済はフリーズしてしまいます。

…世の中は思いがけないことが原因で思いがけないことが起きる…
「鳥インフルエンザや口蹄疫が起こると薬屋が儲かる」・・・ウイルスの侵入対策で、消石灰を大量に散布するので、ヤケドする人が増える。よって薬屋が儲かる。これは思いがけないことでもないか?
 「7月のリンゴは医者を儲けさせる」・・・思いがけないでしょう!去年の7月に、リンゴを皮ごと食べたら(皮ごと食べるのは米国スタイル)、口の中が炎症を起こして病院にかかったんです。皮に「保存料のようなもの」が大量に塗ってあったと思われます。
 「犬を守れば、自動車修理工場が儲かる」・・・寒冷地の冬の路面は、圧雪、アイスバーンで大変危険。スパイクタイヤがいいのですが、粉塵を散歩の犬が吸うので(犬の肺から粉塵が大量に見つかったのだそうで)スパイクタイヤ禁止に。よって、交通事故が20%増えた。自動車修理工場が儲かります。

家が貧しいから進学断念?自分で働いて進学すればよい

2011年04月29日 | Weblog
 地方から、首都圏の大学へ子どもを通わせている保護者は大変なことになっています。
 デフレ不況のため、仕送り額がほぼ30年前の水準に逆戻りしているという。
 全国大学生協連の調査では…
 ○ (昨年の平均月額)7万1310円…これは、4年連続減少。1980年代初頭並みという
 ○ (昨年の月額)5万円未満が4人に1人
 ○ 食費は1日当たり約783円
 ○ 住居費は30年前の2・7倍に高騰
 驚きました。仕送りの平均月額がおよそ7万円。これだけで暮らすのは至難の業。東京23区内では、7万円のアパートを探すのさえ難しい。

 保護者にお金がないので、「進路変更を余儀なく…」「大学をあきらめて…」こんな話をよく聞きます。メディアも、「オラオラ、政府!勉強したくても出来ない子供達がいるんだぞ。この不景気どうするんだ!」という論調。
 そんなに勉強したいのであれば、親に頼らず自分で大学でもどこへでも行けばいい話。
 カネの兄さんは、定時制農業高校→日本大学二部→東京大学→東京大学大学院と進みました。仕送りは一切なし。自分で働いて、学費も生活費も捻出した。その話は、もう聞き飽きたって?…そんな人のために、新しい話を仕入れました!

 小学校で時給750円の、「交流学習の補助員」をしている還暦前後の女性の話…
 子供が3人いるが、「親はお金がないから大学へ行きたいのであれば自分で働きながら行きなさい」と宣言。お子様方3人とも、千葉大学へ進学。頭がいい血統らしい。現在一番下の娘さんが4年生。朝は、6時から8時までアルバイト(キヨスクで。この時間帯は時給が高い)。そのあと大学へ行き、夕方は、ファミレスでアルバイト。夜は学習塾でアルバイト。アルバイト収入の他に奨学金をもらっているので、千葉で十分学生生活をやっていける。この4年生の娘さんは、大学院へ進む予定(就活をしていない)。

 凄いと思います。やる気さえあれば、親のサポートなしで大学でも大学院でも行ける時代です。
 千葉大の例は、頭がいいからであって普通の子では無理でしょうという御意見もあるかも知れません。頭は中ぐらいでも、自力で博士になった男の子の例もあります。(これも何度か書きましたが…)
 男の子の家は失礼ながら貧しかった。高校までは地元で過ごし、そのあと東京へ出た。「高等看護学校の学生、東洋大学二部の学生&深夜のアルバイト」この三足のワラジを履いて四年間。看護師と、学士の資格を取得した。寝る暇?それよりも勉強をする暇(?)などなかったと思いますがね。
 それで終わらずに、男の子は、筑波大学大学院へ進学。ここでは、「看護師、大学院生」の二足のワラジ。大学院の講義は昼間のため、看護師の勤務シフトは夜専門。これは、病院側にも都合が良かった。そして男の子は、医学博士になりました。現在は、大学数校で看護の講義をする傍ら、救急医療の現場にも立つ。本人が必死で頑張れば、傍目には信じられないような結果がついてくるという好例でしょう。

 鳩山前首相など、気にしなくても良い。何か言ってたかって?大学で講演したとき、「(奨学金)年間いくらだか忘れましたが(横から耳打ちされ)、え?150万円、そんな程度なの?」奨学金の額が年間150万円ということを知らなかった。月額1500万円の子供手当てをもらっている人の常識なんてそんなもんです。

風評に惑わされなかったパピヨン

2011年04月28日 | Weblog
 風評被害・・・そ、それはないべ!と思うのは、福島県から避難したり、旅行したりする人々がホテルの宿泊を断られたり、入店を拒まれたりしているという事実。 なかには「放射能がうつる」と、いじめを受けた子供もいたという。嗚呼!風評被害!という感じ。子供を犠牲にしてしまうのは…ダメダァ!

 過去に重大な風評被害を受けたのは、ハンセン病の患者さんでしょう。伝染力は非常に弱いにもかかわらず、見た目から、歴史的に差別・偏見の対象となってきました。
 どんな差別・偏見かって?
 まず、外見です。「前世の罪業の因果を受けた者のかかる病」と、思われてきました。らい菌保有者との濃厚な接触が原因とされ、「性的虐待を受けた」などの偏見が助長された。
感染症なのに、遺伝するとも思われていた。鼻が欠ける場合があるため、梅毒と混同されてもいた。これら風評では、怖い病気ですよ。「ハンセン病患者が触れたモノに触ると移ってしまう」…実は、私自身幼少時はそう思っておりました。当時は、「らい病」と呼ばれておりました。(今は、らい病は、差別用語になっている)

 「パピヨン」を観て、衝撃を受け、感心させられました。
「パピヨン」40年近くも前の映画です。今では、パピヨンといえば、「耳のでかい小型犬」。当時はパピヨン(フランス語で蝶の意味)は映画の題名でした。
 アンリ・シャリエールの伝記小説を映画化したもの。胸に蝶の刺青をしていることで「パピヨン」と呼ばれた男が、無実の罪で終身刑となったものの、脱獄に成功。後にベネズエラ市民権を取得した。

 パピヨンは、終身刑の判決を受け、南米ギアナのデビルズ島で過酷な強制労働をさせられていた。逃げる、捕まる。逃げる、捕まる。…これらのいきさつもおもしろいが、いちいち書いていたら1日かかってしまう。
 あるときの脱獄…逃亡には、ボートが必要だった。ボートをもっていたのは、ハンセン病患者の集落。集落の長が、自分が口をつけた飲み物をパピヨンへ渡した。
 ここですよ、私が凍りついて観ていたシーンは!ハンセン病患者が口をつけたものに口をつけたら、移る。しかし、逃亡のためにはボートがほしい。自分ならどうする?「自由の身ながら、ハンセン病患者となる道」を選ぶか、「吸血コウモリとムカデが住む独房で、ムカデ、ゴキブリを食べながら餓死していくか」。この選択は、微分積分より難しい。

 パピヨンは、器を受け取り飲み干した!私は凍りついたままでした。息さえしていなかったはず。ハンセン病患者の長は、それを見てパピヨンにボートを与えた。
 パピヨンは、風評など気にしなかったのです。パピヨン凄い!と、いうわけで、「風評」と聞くと、パピヨンを思い出すんです。

 今、日本どころか世界中を覆っている風評。被害は甚大です。世界のみなさん、風評に惑わされないように宜しくお願いしまーす。

泥棒跋扈…「希釈効果」で、日本人は素晴らしいという評価

2011年04月27日 | Weblog
 「希釈効果」…これって、ずるいというかぁ、あまり感心しません。
 何のことかって?放射性物質を海に流すと、「希釈効果」がある。大気へ放出すると、「希釈効果」がある。つまり、「薄まるから人体への影響が少なくなるよ」という。

 被災地での犯罪、および災害がらみの犯罪があとを絶たない。
 ガソリンが不足していたころ(およそ1か月前)は、ガソリンスタンドの従業員が、暴行されたり、罵声を浴びせられたりした。給油の順番待ちで、客同士が殴り合いのケンカをしたり、刃物で脅す怖い人が登場したり…。窃盗事件は相変わらず。
 「新潟県中越沖地震支援」のステッカーをつけた軽トラックの運転手、つまりボランティア?このボランティア男は、路上に横転した白いワゴン車の燃料タンクに穴を開け、灯油ポンプを差し込んで、中身を携行缶に移していた。通りかかったパトカーに職質されたんですけど…。警察は、壊れた車からのガソリン窃盗であることと、軽トラのボランティア男の態度が神妙だったため厳重注意にとどめた。こんなんまで捕まえていたら、拘置所が足りない…?だけど、津波被害の車から、ガソリンを抜き取るなんて・・・そういうヤツの日本国籍を剥奪してやりたい。

 倒壊した信用金庫支店から4千万円窃盗という事件もあった。
 「震災に便乗すれば売れる」と、わいせつDVDを被災地へ持ち込んだ男も。この男は、あえなく御用となった。何を考えているのか?避難所の人たちがわいせつDVDで元気を出すとでも考えたのか?腹が立つというより、情けなくなります。 義捐金の募金を盗む輩も…。「募金箱を盗まないで」と、いう新聞広告まで…!
 募金活動中の高校生を、「誰に断って商売してるんだ!」と殴って募金箱のお金(2万円)を奪った男も。高齢者福祉施設の募金箱もなくなった!
被災地では、「空き巣」が横行している。これには、自由民主党が乗りだした。谷垣さんを自警団団長にすると、空き巣にナメられるので、石破さんを団長にという話は…ない。

 悪徳業者のナンバーワンは、「屋根の修理」なのだそう。二番目が、「浄水器売り」。水道水の放射線物質を取り除ける浄水器で、「今だけ特別30万円で!」。そんな浄水器があるなら、原子炉を冷やした水を海中に流す前に取り付けたらいいのに。人の弱みにつけ込む。悪い野郎どもです。

 そして、ゴミ捨てのトラック。決められた場所に投棄するとお金がかかるので、被災地まで運んで、撤去するガレキ集積場へ不法投棄する。唖然ですよ!高速道路を利用して、列を成して被災地へゴミの不法投棄にやって来るという。

 日本人、すっかり悪くなってしまいました。仁も義も、どこかへ葬り去られましたね。
 それでも、外国メディアは、「日本人は素晴らしい」と。どうして?
 「希釈効果」ですね。悪い日本人は確かに増えた。しかし、日本全体から見ると、まだ日本人らしい日本人の方が多い。つまり希釈されるので外国メディアに影響を与えるほど悪い印象になっているわけではないということか…。
 「希釈」は放射線物質だけにして、日本人の良さの評価は、「希釈」に頼らないようにしませんか。

発電原価  最安は原子力発電なのか?

2011年04月26日 | Weblog
 原発関係のニュース…日に日に新たに文化の華の新語が登場する。シーベルトの時は、長崎に鳴滝塾をつくった「シーボルト」が何かやらかしたのかと思いました。 はたまた、作曲家の「シューベルト」と放射線に、どんな関係が…とか。
 しかも、今日、「マイクロシーベルト」…すぐには影響ありません。翌日は、「ミリシーベルト」…1日で、何万倍にも増える。う~ん…!
 代表的な3つの放射線、「アルファ線、ベータ線とガンマ線」これらは赤ちゃん以外は誰でも知っている。
 しかし、BUT!「ヨウ素」「セシウム」「ヘリウム原子核」「電子線」「ベクレル」…分からないものばかり。昆布のヨウ素なら知っていたが、昆布に含まれている物質と放射性物質が同じなのか?
 かと思うと、「おがくず」「新聞紙」という非常に分かりやすいものが登場する。入浴剤まで投入!「おがくず、新聞紙、入浴剤」VS「ベクレル」。ズッコケトリオ側に勝ち目がないような気がしますが…。

 もう原子力発電は放棄しましょう。原子力発電をやめて、水力、風力、太陽光、波力などの発電へシフトすべきです。
 と、ところが、発電原価を突きつけられ、少々たじろぎました。
 水力、風力、太陽光など、原価がタダ(水も風も太陽光もタダ…ですよね?)だから、当然発電原価が安いと思ったら…

 <発電原価 ランキング 安い順>
 1 原子力・・・・・・・・4.8~6.2円
 2 石炭火力・・・・・・・5~6.5円
 3 液化天然ガス火力・・・5.8~7.1円
 4 水力・・・・・・・・・8.2~13.3円
 5 風力・・・・・・・・・10~14円
 6 石油火力・・・・・・・10~17.3円
 7 太陽光・・・・・・・・46円
※ 発電原価は、1キロワット・アワーの電力を発電するのにいくらかかるか。数字は、2008年版のエネルギー白書から。

 原子力は、「安全で安くて安定供給できる」とは聞いていたが、原子力発電推進のための都合の良いコピーと決めつけていた。しかし、この発電原価を見せられると、びっくりです。太陽光発電は、原子力発電の7倍以上のコストがかかる。これは大きいかも…。

 しかし、本当に原子力は安いのか?確かに、2008年版のエネルギー白書に載っている発電原価は安い。しかし、ここに大きな落とし穴がある。
 この度の福島第一原発のようなリスク…これを、発電原価に加えると、とてつもなく高いものになります。よって、高価で危険な原子力発電は…「徐々に」という修飾語をつけなければなりませんが、撤廃の方向で行きましょう。

お母さんに会いたい…

2011年04月25日 | Weblog
 小学校1年生の教室。「先生!」と、手を挙げた子がいた。その場になんと私がいた!(私は、小学校の先生ではありません。念のため)
 担任の先生は、「腹減った!」と主張する餓鬼…じゃなくて児童の指導をしていたので、手を挙げた子のところへは、私がしゃしゃり出た。他にも参観者がいたが、皆さんお客さんを決め込んでいた。
 手を挙げた子は、「このオジサン誰?」と、一瞬たじろいだが…
 「お母さんに会いたい」と、かぼそい声で言った。
 しゃしゃり出たからには、「完結」させてあげなければならない。担任は、まだ「腹減った」の児童と話している…というか、口論になっていた。餓鬼の児童は口が達者。ベテランと思われるメタボの担任が、「イラッ」と、なっていた。

 さて、私は、とっさに考えた…
 考えたこと1 保育園を卒園してまだ3週間。小学校へ入学して、心細くなり悲しくなった。よって、家で待っているお母さんに会いたいと…。
 考えたこと2 母親は、その子を置いて家を出た。その子には母親が家を出た理由など知るべくもなかった。母の面影が脳裏から消えることはない…。
 考えたこと3 口から出任せで言った。

 それで私が、その子にどう言ったかですが…
 「今日は、あと給食を食べて帰るだけでしょう?だから、もう少しの我慢ですよ。我慢できるよね?!」
 子どもは、「うん」と、頷いた。ちょっと泣きべそっぽかったけど。

 家で待っているお母さんに早く会いたかった…。
 母と5~6歳ぐらいまでの子って、そんな感じだったことを思い出しました。懐かしく、うれしかったです。

 保育園の降園時間帯に、隠れて様子を観察することがあります。(怪しすぎるって?)親子の絆を観る絶好の機会ですから…誘拐するわけでもないし。
 親と再会し、手を引かれて園から出てくる園児たちは、鬼の首を獲ったようにはしゃぎ、生き生きとしています。全員「ドヤ顔」です。親が迎えに来る!子供にとってこれほど嬉しいことはないのです。

 実の子を虐待する…絆も愛もヘチマも…ない!そういう親がクローズアップされますが、殆どの親子は固い絆で結ばれている。保育園に張り込んで確認したので間違いないです。

 別の女の子が、しくしく泣いていた。担任は、「かかり活動の説明」を始めていた。「腹減った」の子とは和解したらしい。出しゃばりついでに、女の子に声をかけた。
 「どこか痛いの?」
 女の子はかぶりを振った。そして、言った。
 「朝、学校へ来るとき、知らないオジサンに名前を聞かれた…」
 「そ、そう…。知らないオジサンに名前を教えない方がいいかもね」
 「でも、優しそうだったよ」
 「(勝手にしろ!)・・・・」

 女の子は、小学校の校区外の保育園出身で、1年生になって同じクラスに知っている子が皆無だった。そんなわけで、急に寂しくなって泣き出した。これ、間違いなし。泣いていたのは、知らないオヤジに名前を聞かれたこととは関係なかった。なお、この女の子の出身保育園は、私が降園時間帯に張り込んで様子を見た保育園でした。怪しいかなあ?

 担任が私をにらんだ…ちょっと、出しゃばりすぎたかなあ…。

免許取得時の脳波検査の義務づけを!

2011年04月24日 | Weblog
 てんかんの子がクラスにおりまして、朝、薬を飲み忘れたときに学校で泡を吹いて倒れました。教卓の横に封筒がテープでとめてあり、中には割り箸をガーゼで巻いたものが入っていました。てんかん発作を起こしたとき、舌を噛みきらないように口にくわえさせるためのモノでした。ある日、そのこと(割り箸のガーゼ巻)の存在を知らない先生の前で、発作を起こしました。その先生はあわてて、アルミの筒のマジックインクをくわえさせました。発作時の歯を食いしばる力はすさまじく、アルミ筒のマジックインクは噛みきられ、鮮やかな青いインクが口から溢れ出しました。
 それから6~7年後、その子、つまり口から青いインクを吹き出させた子が、車の運転をしていました。…私は、固まってしまいました。運転中に、あの発作を起こしたら…!ガタガタ震え、白目をむいて口からは泡を吹くのです。車など、どこへぶつかっていくか分かりません。事実、何度か路外転落の自損事故を起こしているということでした。そういうドライバーが公然と公道を走っている!危ないですよー!

 学生時代、心理学の「脳波実験」で、学生を被験者にして脳波検査をしました。現在はかなり簡便になっていますが、当時の電極つけはなかなか面倒でした。さて、脳波がロール紙に記録されて出てきました。それを見ていた私を含めた学生たちが一様に呼吸を停止しました!波形が教科書通りにくっきりと、「スパイク&ウエーブ」だったのです。とんがり山の次に、マンジュウの山がくる、これの繰り返し。このスパイク&ウエーブは、小発作てんかん(欠神発作、アブサンス発作ともいわれる)であることを示すものです。子どもによく見られる発作で、脳に突如電気的異常が発生することが原因。けいれん大発作(大発作てんかん)のように、白目をむいて泡を吹いて、けいれんすることはないのですが、発作中の数秒間は意識を失っています。治まってしまうと、(本人は何が起こったか分かっていないので)すぐに発作前の活動を再開することが出来ます。周囲の人も、小発作てんかんの人に気づかない方が多いのです。

 栃木県鹿沼市で、国道脇の歩道を集団登校していた小学生の列に、クレーン車が突っ込み、児童6人の命が奪われました。クレーン車を運転していた柴田将人容疑者は、てんかんの持病をもっていた。朝、薬を飲み忘れたのだという。12トンのクレーン車を時速40kmで走らせているうちにてんかんの発作を起こした。私は、小発作てんかんだと思います。なぜなら、事故直後、「すみません、すみません」と繰り返していたということなので(発作前の活動を再開)。12トンの鉄の塊は、20~30人で並んで登校中の小学生の列へブレーキなしで突っ込んだ…。

 そもそも、てんかんをもっている人が、自動車運転免許を取得できるのか?私が免許を取得した頃は、はっきりと、「てんかんの人はダメ」となっていた。しかし、口から青い泡を吹いた例のように、「黙っていたら、てんかんかどうかなど分からない」つまり、運転免許試験場で、脳波の検査をするわけではなかった。とんでもないザル法でした。そして、道交法改正で、「てんかんの人も一定の条件を満たせば運転免許証を取得することが出来る」ようになっている。どんな条件かというと…
 (ごく簡単にいうと)過去5年間に発作がなく、これからもその恐れがない…などの医師の診断書があれはよい。
 この改正された法律も、「黙っていたら、バレない」…大ザル法です。事実、柴田容疑者は、大型特殊車両を運転していた…。

 今やらなければ、またこのような悲惨な事故が起こりますよ。運転免許取得時の脳波検査の義務づけです。それがいやな人には、免許証を交付しなければよい。簡単なことです。バスに乗った楽しい旅、運転手が発作!乗客の運命は!現状の道交法では起こりますよ。すでに免許を持っている人は、更新時に「脳波検査」をする。え?もっと早いほうがいい?で、では、2年以内に警察等へ行って脳波検査を受けることとする。やらなければなりません。

自衛隊さんと米軍さんには助けられています

2011年04月23日 | Weblog
 日本人で、国旗国歌反対の人は、日本から出て行ってくださればありがたい。デビ夫人も、「もう日本には住まない」とブログで公表。もっとも彼女の場合は、国旗国歌とは関係なく、「税金の滞納」が原因。インドネシア国籍のままですから、税金のトラブルが起こるのです。
 国旗国歌は賛成も反対も、「法律」があるわけですから、法を守るのが当たり前。折に触れ誤解のないようにお断りしておりますように、私は右翼ではありません。左翼でもない。いわゆる、リベラリスト。直訳すると、自由主義者ということになる。私としては、単に、左右どちらでもないという意味で使っています。「利己主義者」「個人主義者」と、いう人たちもおられるが、好きなように解釈していただいて結構。

 それで…今まで、「いまいましい主張をしていた人たち」が、大人しくなってきたので、溜飲を下げています。
 まず、自衛隊です。仙谷由人官房長官(当時)が、自衛隊を「暴力装置」と発言しました。それについて、「フザケルナ!」という意見の他に、「暴力装置に違いないから、暴力装置でいいんじゃないか!」という意見も。あの頃は平和でした。好き勝手なことを言い合っていた。
 そして、東日本大震災。被災者が口を揃えて言っています。「一番頼りになるのが自衛隊です」「自衛隊が我が身を顧みず助けてくれた。ありがたいです」
 今や、「自衛隊が日本を救った」と言う人はいても、「あんなもの暴力装置じゃないか」などと言う人はいない。いたら国賊として、かの国へ追いやりましょう。
 江田五月法相が、(衆院法務委員会 4月13日)で、東日本大震災の被災地や福島第一原発での自衛隊活動を踏まえ、仙谷由人官房副長官の「暴力装置発言は、あまり適切ではなかった」と!自衛隊反対の江田さんがこう言ったのは大きいです。さらに、「自衛隊には、ただただ頭が下がるばかり。命懸けで努力してくれている。本当に頼りになる皆さんだ」と述べた。江田さんも、ようやくまともなモノの見方・考え方が出来るようになってきました。

 もう一つ、米軍です。条約があって日本に駐留しているのに、米軍を追い出そうとしていた人たちも考えを少しはあらためましたね。
 米軍が東日本大震災で自衛隊と連携し、空前の規模の支援活動をしてくれている。米国は、同盟国の日本の各地に米軍を駐留させているとはいえ、災害時に日本を救援する条約上の義務などない。
 それにもかかわらず、「トモダチ作戦」と称して、最大2万人を動員し、空港・港や学校などの復旧や救援物資の輸送を行ってくれている。自衛隊などと共同で、沿岸部の行方不明者の集中捜索もしてくれた。
 私が、びっくりしたのは、救援物資を積んだヘリコプターで避難所にいきなり着陸し、被災者に物資を渡していたこと。居合わせたテレビクルーが、「どうしてここに?」と米兵に尋ねた。救援物資が届いていないその場所に、ようやくの思いでたどり着いたテレビクルーは、いとも簡単に手続きなしでやって来た米軍ヘリに度肝を抜かれたのでした。米兵は、どうしてそんな分かり切った質問をするのかと言った表情で、「救援物資を届けに来たのさ」と答えていた。避難所の人たちは、泣きながら米兵の手を握り礼を言っていた。臨機応変の行動って、いかにも米軍らしい。「困っている人たちがいたから助けた」ただそれだけ…。砂浜に、(米軍ヘリへの)ARIGATOの文字が…。これには米兵も泣いたという。
 米軍の活動は、防衛省、在日米軍司令部、仙台市の陸上自衛隊東北方面総監部の3か所で連日行われる自衛隊幹部との綿密な調整作業に基づき、実施されています。ですから、「パイロットの自主判断で、降りられそうな被災地を見つけて降りた」と、いうのではないかも知れません。その日の活動の中の、「即応パトロール部隊」としての行動だったと考えるのが妥当な線かも。私としては、米軍ヘリが、「てんでんこに支援活動をしている」と、思いたいですがね。その方が、素人っぽくて好感が持てる。 
 ともあれ、自衛隊と、米軍を目の敵にしている、わけの分からない連中がしばらく大人しくしてくれそうなので気分がいいです。
 ありがとう自衛隊、警察、消防。ありがとう米軍。ありがとう日本の心ある…いや、世界の心あるみなさん!

ACのCMに採用していただきたい「世界の国へありがとう」

2011年04月22日 | Weblog
 新しいことが覚えられない私まで覚えてしまいましたよ。

 こんにちは(こんにちワン)
 ありがとう(ありがとウサギ)
 こんばんは(こんばんワニ)
 さようなら(さよなライオン)
 まほうのことばで たのしいなかまがポポポポ~ン

 世界中から支援していただいているので、世界の言葉で、「ありがとう」の部分を作詞してみました。

 ゾンカ語・・・カディン・チェ(カディン・チェゲバラ)
 タイ語・・・コップクン・クラッ(コップクン・クラッカー)
 韓国語・・・カムサハムニダ(カムサハムニダイエット)
 フランス語・・・メルシー(メルシーラカンス)
 ロシア語・・・スパシー(スパシークレット)
 アラビア語・・・シュクラン(シュクランドセル)
スペイン語・・・グラシアス(グラシアスリート)
英語・・・サンキュー(サンキューイクキュー)
 中国語・・・シェシェ(シェシェークスピア)
 スワヒリ語・・・アサンテ(アサンテンプラ)

 いかがでしょうか?ACの「あいさつの魔法」の次は、アンティークマン作詞、「世界の国へありがとう」ということで、上記の詩を採用していただきたい。「サンキューイクキュー」って何だって?「産休」の次は「育休」でしょうがぁ!

 金子みずずさんの、「こだまでしょうか」も、ACのCMで、幼児が暗記するほど流れました。反抗盛りの幼児に流行っている詩は…

  「遊ぼう」っていうと
  「遊ぼうていわない」
  「ばか」っていうと
  「ばかっていわない」
  「もう遊ばない」っていうと
  「もう遊ばないっていわない」
  「ごめんね」っていうと
  「ごめんねっていわない」

 幼児の皆さんもなかなか工夫しておられる。

反原発と高円寺純情商店街

2011年04月21日 | Weblog
 「東京・高円寺で反原発を訴える大規模デモ」…なんで高円寺なんだぁ?「おやすみアンモナイト」じゃあるまし。
 東京で好きな町はいくつかあるが、やはり高円寺が一番。南口へ降りると、広場のようなものがあって、高円寺純情商店街が続いていた。いつの話かって?…し、昭和40年代…(古すぎるかぁ…)。おもしろかったのは、商店街の新入社員。中学を出て東北から出てきた男の子、高卒で宮崎から出てきた女の子…「高円寺純情商店街」は、「お国訛りストリート」と化していたことですねえ。

 「ねじめ商店(乾物屋)もあったか」って?ありました。私が知っている「ねじめ正一さん」は、日大二高から青山学院大学の経済学部へ入ったあたり。商店街では、有名人でした。お父さんが俳句界で名が売れた人だったせいか…。

 閑話休題。なんで高円寺で反原発のデモ?やはり、「おやすみアンモナイト」でした。「素人の乱」…説明は長くなるが…さわりだけでも書かなければ先へ進めない…
「素人の乱」…元々は、マツモトさんという人が始めたリサイクルショップ。(マツモトキヨシとは関係ない…。以下、Mさんとします)Mさんの信奉者(?)が、素人の乱の暖簾分けのような形で、様々な業種で商店経営。それがたまたま高円寺周辺。

 Mさんの輝かしい経歴等…(時間的経緯、順番不同)
1 「貧乏人大反乱集団」の主宰。
2 「法政大学の貧乏くささを守る会」を結成して闘争!
(1) 飲酒闘争…ひたすら酒を飲む
(2) 焼肉闘争…(大学の事務室前で)焼肉
(3) くさや闘争…(事務室前で)くさやを焼く
(4) 学食闘争…(味や値段への不満を訴えて)学生食堂に突入。結果は、値下げに成功したらしい。
3 「全日本貧乏学生総連合」(全貧連)を結成。全貧連は、 日本各地の13大学に支部をもっていた時代もあった(最近の組織状況は不明)。
4 「高円寺ニート組合」設立。なぜか、放置自転車の撤去反対を訴えるデモを行なった。(放置自転車反対ではなく、撤去反対ですから!)
 まだまだあるが、ありすぎて書ききれない。

 さて、高円寺の原発反対デモ。Mさんとそのグループである「素人の乱」が発起人。ロック、ちんどん屋などの生演奏とともに、デモ行進。主催者発表では約1万5千人が参加したという。ま、まじっすかぁ?その数は、ないと思うが
 動画サービスでもこのデモは生中継されて、閲覧者数は1万人以上になった…この数は、信用できる。

 「原発反対」のデモであったことは分かるが、それに至るまでの、「日本の電力」をどうしようとしているのかの主張は見えない。良かったこととしては、当日集まった義捐金を、南相馬市(高円寺と姉妹関係があるという)へ送ったことかな。

 「素人の乱」を、もっと高く評価しろって?「おもしろい」という点では評価しています。なぜなら、私と同じ考え方だから。「全学連」ならぬ、「全貧連」…パロディーです。Mさんは、「(全学連のような)既存の学生運動は、立派な主張があるが、学生の心には響いていない。主張するならおもしろさを追求しなければね」(これが私と同じ考え方)
 「原発反対」については、もっと内容に踏み込んでデモを考えてほしいね。ロック、ちんどん屋などの生演奏でのお祭りデモは、デモのためのデモであって、原発反対の訴えは弱い。おもしろくないもの!それから、高円寺純情商店街を壊さないでね。