アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

30億人はぁ…ないっ!

2017年01月29日 | Weblog
 日本のテレビも新聞も、「中国春節30億人が移動」と、平気で報道しておりますが…。
 中国政府が発表したとのことですが、「2月21日までの春運期間中に(春運は、変換ミスじゃないのかって?春節期間中の特別な輸送体制のことを、春運とよんでいるようですよ)交通機関などを利用する人は、のべ30億人ほどになると見込んでいる」。

 何か問題があるのかって?「のべ30億人」の意味が…。
 1人が、「自転車に乗って、バスに乗って、電車に乗って、荷馬車に乗って移動したとする」…これで「交通機関を利用した人、のべ4人」なのか?カミサンは、中国政府の肩を持って、「1人で4つの交通機関を利用すれば、のべ4人で間違いなかろう」と、上から目線で主張する。
 私は、「1人が移動した」と思うのですがね。そもそも、自転車や荷馬車に何人乗るかを中国政府はどうやって計算するのか?
 南京大虐殺の人数が合わないのと似てませんか?白髪三千丈じゃないのかぁ!
 
 中国の人口は、13億7千万人。30億人が移動という発表には、納得できませ~ん。それを真に受けて、鬼の首でも獲ったように(30億人だぞ、凄いだろう)流す日本のメディア。中国の全人口を知っているのか?!
 交通機関を幾つ使うかですよって?そんなもん、何の足しにもならないでしょうがぁ!だからなんなんだって?せ、せめて、「中国春節6億5千万人が移動」なら、許してあげても良いのですがね。のべ30億人…おかしいっ!

呵々大笑

2017年01月28日 | Weblog
 「イッツ ゴーイング ツービー オンリー アメリカ ファースト」なんと解かりやすい英語であることか!「この日から、アメリカはファーストベースに出塁するだけになる」という意味。ボケている場合じゃないだろうって?「この日からアメリカ第一だけになる」だろうって?マアマア興奮せずに。

 その昔、ジョン万次郎の足跡をたずねて、ボストンの南、フェアヘーブンという町へ行ったことがありました。フェアヘーブンは日本が江戸時代の頃、捕鯨基地でした。そこで、佐山和夫さんの「野球とクジラ」に繋がるんですがね。それと、トランプさんの就任演説と、どう繋げる気かって?マアマア、今、繋げますから。

 佐山和夫さん…初代タイガーマスクかって?そ、それは、佐山聡。和夫さんは、ノンフィクション作家です。
 「野球とクジラ : カートライト・万次郎・ベースボール(河出書房新社1993年)」に、アメリカで生まれた野球が、なぜ、捕鯨の基地だったボストンとその近郊から発展したのかという疑問に明快に答えています。
 「野球はファーストに出塁し、セカンド、サードを回って初めてホームにたどり着く。そこでようやく1点だ。一塁に出てもホームに到達しなければ意味がない。このルールがたとえクジラを捕っても、母港に帰り着かなければ成功とはいえないと考えるアメリカ人の共感を呼んだ…」

 佐山さんの作品、野球をテーマにしたものが殆どで、実におもしろい。中には、「松井秀喜の大リーグ革命」「レッドソックスはなぜ松坂投手をとったのか」、桑田真澄と共著「野球道」「スポーツの品格」などという作品もある。「箱根駅伝に賭けた夢『消えたオリンピック走者』金栗四三がおこした奇跡」もある。
 アンティークマンが、佐山作品を推薦する理由がよく解るって?ボストン(野球とクジラ)、レッドソックス、箱根駅伝、金栗四三…好きですねえ!これらをテーマに、人権教室の教材を作っているくらいですから!タイトルの、「呵々大笑」は、このことかって?そうなんです!大好物ばかりで呵々大笑。

 閑話休題。ようやくトランプさんの、「イッツ ゴーイング ツービー オンリー アメリカ ファースト」に近づいてきました。
 「この日からアメリカ第一だけになる」…早速、環太平洋連携協定(TPP)からの永久離脱。壁も公約通り。この調子で、すべての決定は、アメリカ国民の利益にって所へ持って行くのでしょうねえ。安全保障だって、ホント危ないよ。安閑としていられない。

 その不安は、日本国民の全て(赤ちゃんを除く)が持っていることだって?そうでしょう、そう思います。だけど手も足も出ない。大統領令だもんね。で、せめてもの…遠吠え…
 「アメリカ第一?国益優先?」だったら、鎖国をお勧めしますよ。地球人は、共存共栄でなければならないのに、自国だけで勝手にやりたいというなら鎖国が一番です。(…実は、「地球人は、共存共栄」これも私の自作教材にあります。今日は自慢が多いかな)
 トランプさんの演説を、「この日から、アメリカはファーストベースに出塁するだけになる」という意味でとらえましょうや!
 ツイッターおじさんは、変身しない限りホームに生還することなど出来やしない。そのことに気づくかなあ?気づかないうちに4年経っちゃうね、きっと。私にとってのトランプさんのホーム生還は、「円安、株高」なんですけどね。そうなったら、呵々大笑でホームに迎え入れますよ。

 このまとめでは、フェアヘーブンへ行ったという自慢めいたことはことは書かなくても良かったんじゃないかって?フェアヘーブンへ行った日本人は、ジョン万次郎と私だけかと思ってね。なぬ?土佐清水市と姉妹都市なので、日本人も少しは行っているって?そうっだったのかぁ、自慢にならないってことね…。

お土産をくれたラーメン屋

2017年01月26日 | Weblog
昔の話ですがね。大学2年生のとき、全共闘が校舎を占拠してストライキをしました。大学3年になって、機動隊が突入して校舎を取り戻してロックアウト。つまり、ほぼ2年間、満足な講義を受けられませんでした。4年生になって、普通の大学生生活に戻ったのですがね。
 えっ?それなら「キセル卒業」だろうって?いえいえ、とんでもない!「ウイッツ青山学園」のマネをするわけではありませんが、大学へ通わなかった2・3年生の2年間、大変貴重な経験を積み重ねていましたから空白ではなかったのです。単位にして卒業単位の数倍は取得しましたよ。

 時間はたっぷりあったので、こともあろうに「九州を2周」しました。九州は意外に小さいのです。国鉄(当時)に乗って好きな駅で降りて…予算ですか?アルバイトをしておりましたから、貯まったら旅行です。
 で、どうして今それを思い出したかですが、ニュースの片隅に、「鹿児島ラーメンの老舗『のぼる屋』を継いだ店が開業」というのを見つけたのです。
 正しく、ちょうど50年前、鹿児島で降りて、当時から有名だった「のぼる屋」でラーメンを食べたのです。50年前のことなのに、「のぼる屋」でピンと来て、テーブルの様子、店員のおばさん達のサービスぶりを思い出しました。私の脳、昔のことを鮮明に思い出す…これが老化って事かも知れませんがね。

 昼食の時間帯を外れていたので、客は私一人。赤いハットで麻袋(旅行鞄の代用)を担いだ19歳の私が珍しかったらしく、店員のおばさん達が世間話をしに寄ってきた。1分も経たないうちに旧知の仲。私の旅行談に、おばさん達はイスから転げ落ちて、「腹痛い!」と言いながら大笑いしてくれました。
 帰りがけに、「団扇」やら「菓子」やら「なんかよくわからないもの(物置を捜せば出てくるかも知れない。捨てずに持ち帰ったので)」やらを持たせてくれました。ラーメン屋でお土産をもらったのは、後にも先にもこれっきりです。

 「のぼる屋」、3年前に67年の歴史に幕を下ろしたという。で、いま、「のぼる屋」を継いだ店が鹿児島市に開業したのだそう。開業5カ月。行列ができるほど好評なんですと。
 えっ?食べに行くのかって?御菓子や、団扇をくれそうもないから行かないけどね。

パーかバーか?

2017年01月22日 | Weblog
 小田原市生活支援課同課、2007年7月に窓口で職員3人が生活保護を打ち切られた男に切りつけられる事件が発生!
 これ、切りつけられることはまれでしょうが、窓口でそのスジに人たちに恫喝されることは…茶飯事と言ってもいいほど多いらしい。知りもしないでいい加減なことを言うなって?実は、私が住む市は、そのスジの人に恫喝され、に、に、2億円を支給してしまった市なのです。当時の部長に、高校時代の同級生が3人もいたものですから、何故「2億円」も支給したかの経緯をつぶさに聞いておりました。

 で、小田原市生活支援課では、業務量が多く、切りつけられるなど…職員のやる気が低下していたことから、気分を高揚させ、連帯感を高めようと…ジャンパーを作成した!ジャンパーを着ると気分が高揚するのかって?そ、それはぁ、薬物よりいいんじゃないのぉ。
 ジャンパーの胸には漢字の「悪」を描いたエンブレムがあり(悪に×)、ローマ字で「HOGO NAMENNA」(保護なめんな)と記されていた!背中には「不正を発見した場合は、追及し正しく指導する」「不正受給するような人はクズ」という趣旨の英語の文章を書いたぁ!

 まっ、この段階になるまでに、「これはまずいよねぇーっ」と、気づかなければならないのですが、ジャンパーは作られ、着用されていた。
 小田原市長さんは「理由はどうあれ、配慮を欠いた不適切な表現。市民に誤解を与えることのないよう指導を徹底したい」とのコメントを出した。まあ、それで決着を見ればそれでいいですがね。

 け、決着はしたのでしょうが、世の中、暇な人が多いようで、小田原市のジャンパーにつて、「ジャンパーじゃなくて、ジャンバーじゃないの?」…!
 そ、そ、そういう問題じゃないだろうがぁ!世の中が、いかに「生活保護費」にかかわる問題に無頓着かが分かります。「いいふり」りするわけではありませんが、呆れます。1人あたり、2億円の大問題なのにっ!本質とはかけ離れた、パーか、バーかを問題にする。
 話の本質を巧みにずらす作戦なのかぁ!ジャンパーだろうが、ジャンバーだろうが、どっちでもいいのに!
 そもそも、英語表記では「jumper」。ジャンパーが、ジャンバーより、より英語に近い発音かも知れない。だとしても、どうでもいいことです。些末なことです。
 もっとも、ジャンパーもジャンバーもすでに死語。「ジャンパーとは、なんのことか分からない子どもたち」が多い、なぜなら、「ブルゾン(フランス語)」と呼ぶことが主流になっているから。私ども世代(プレミアムシニア)は、ブルゾンと聞くと、「犬の仲間かぁ?」ってとこ。意味が分からんって?「ブルドッグの仲間かなってこと」。

 スキーのジャンプ選手が着用する服を、「ジャンパースーツ」って言いますよね。それは、それで納得。空を飛ぶ人のスーツですから。
 女子中高生の袖の無いワンピース状の制服を、「ジャンバースカート」ってのがありますよね。えっ?アレも、ジャンパースカート!?アレで、空を飛ぶのか?!
 うーん!結局「パー」か「バー」かは、「ジャンバー」と、言い出した人に責任を取ってもらわなければなりません。責任者出てこーいっ!

 なお、ジャンパースカートは、和製英語。女子中高生のアレは、ジムスリップ(gymslip)と呼ぶのがよりよいらしい。
 ・・・やれやれ、生活保護費問題がジムスリップか。オチが付かず、スリップしてしまいました。

好きな言葉

2017年01月20日 | Weblog
 ペンネームが、小檜山博(こひやま はく)という作家がおられる。何人かの作家の講演を聴きましたがぁ…一様に、貧乏時代がおありの様子。そんな作家の皆さんの中で、突出して「貧乏くさい」のが、小檜山さんでした。「貧乏とは何か?」等と面倒なことを言うつもりはありません。単純に「お金がない」。そういう人が作家として大成した。何故か嬉しい。仲間って感じ。貧乏が共通項かな。私の場合、大成はしていませんがね。
 仲間という目で見ていたのに、「毎日新聞の読者投稿からの盗用が発覚し謝罪。大学の特任教授も辞退した」という事件がありました。らしくないよなあ!数行が酷似していた。それでもパクリは、パクリですから…貧乏経験者がパクリはいけません。罪は軽いと、世論に判断されたのか、現在も作家活動を続けておられる。良かった良かった。

 JRの車内誌に、小檜山さんのエッセイが載っています。その100号のタイトルは、「好きな言葉」。
 どれどれ、小檜山さんの好きな言葉は何かな?と、ページを繰ってみると。
 ・・・年を取ってから嫌いだと意識しだした言葉
 「傲慢」「妄想」「猜疑」「うぬぼれ」「怠惰」「嫉妬」
 ・・・年寄りになった現在のぼく(小檜山さん)の好きな言葉
 「謙虚」「自制心」「高潔」「誠実」「知性」「寛容」「上品」

 まず、私の考えているものと酷似しているなあ!と、いうこと。パクルつもりだなって?ホント、ホント、貧乏連合は思考回路に共通のモノがあるのかも知れません。
 では、私の好きな言葉はなにかなあと考えをまとめてみると…
 「上品」「見栄(虚飾)」「ギリギリ(生きてるだけでも儲けもの)」「瞬く間の心の共有」。えっ?小檜山さんとはぜんぜん酷似していないって?思考の底流にあるものは同じですよ。

 「瞬く間の心の共有」が、よく分からんって?人は、暮らしの中で人と目が合います。知らない人とでも、狭い場所であれば一瞬目が合います。その一瞬で、「人を判断」します。信頼できる人なのか?注意しなければならない人なのか?その一瞬で、心が通じ合う社会になるといいなあ…そんな言葉です。
 えっ?誰かのフレーズをパクッタんじゃないのかって?それはないっ!見栄をはりたいし、何より上品でありたい。

返す気などサラサラないね

2017年01月18日 | Weblog
 玄関のチャイムが鳴った。来客である。玄関を開けようか、ドア越しに、「どちら様ですか?」と聞こうか。
 えっ?「玄関のモニターで、来客の映像が見られないのか」って?あ、あ、あのね、築50年の木造住宅ですよ!そのようなもの、あるわけないでしょ!
 えっ?築50年の木造なら、今にも崩れ落ちそうだろうって?そ、それが、自分で言うのもなんですがぁ、まだまだ崩れそうもない。我が家のあとから建てられた家々の老朽化から比べると、「御天道様と番頭さん」ほどの違いが。ありがたいことです。玄関のモニターも、付けようと思えばすぐに取り付けられますが、カミサンが、「そんなもの必要ない」と、猛反対するでしょうし…。金銭がからむとカミサンが決定権を持つ。こっちはまだ、ビックリ(ギックリ)腰。しばらくは勝負になりません。高級な杖を2本買ったので、10mぐらいの移動は可能になりましたがね。杖ってものは、普通は1本だろうって?そのような法令も条令もないと思いますよ。私は、2本ある方が歩きやすいので。価格ですか?一本およそ13,000円のものもありましたがぁ…もう1ランク下げました。

 閑話休題。ドア越しに、「どちら様で?」と、尋ねると、「明永乳業(仮名)の・・・」。言葉遣いが丁寧なので、ドアを開けてしまいました。言葉は、「きれい」でなければなりません。
 用件は、「牛乳、ヨーグルト等を、宅配契約してほしい」でした。我が家の場合、ビックリ腰の私ですが、杖を2本買いましたので牛乳を買いに行くことができるし、ヨーグルトはご存じのように、2種類を自分で作っている。明永乳業さんに、そういう言い訳をする必要もないので、「ウチは、宅配は…必要ありません…」と。

 「ではこれ、サンプル商品ですので味見して下さい」と、牛乳1本とR3ヨーグルト(仮名)を2本私に渡そうとしました。
 「あ、あ、頂戴する謂われはありません。御期待には添えられませんので」
 「いえいえ、皆さんにお配りしているものです。お気遣いなく受け取って下さい」
 「いらないです!」
 「本当に、味見していただくだけで結構ですから」
 このやりとり、玄関ドアを開けたまま。つまり、寒気が住宅に入り込みっぱなし。そのほかに、私はビックリ腰。強烈な痛みをこらえて、「いりません」と言っている。早く帰ってほしいのに、「サンプル飲料の押し売りならぬ、押しつけ」。実力行使で追い返すわけにもいかず、サンプルを受け取ってしまいました。やはり、玄関モニターをつけなければダメだね。

 その点、新聞勧誘は態度がハッキリしている。景品のようなものを、「これ使ってぇ!」と、景気よく置いて、「さあ、朝売新聞をとれ!」と、すごむ。これは、無理だなと判断すると、景品をもって帰って行く。それにしても、あいつらをのさばらせておくのは良くない。脅されてトラウマになっている身内もおります。

 私の経験談ではありませんが、モスクワで日本人旅行者が、ボールペンを子ども(ロシア人)にあげた。そこで子どもの父親(ドスト:仮名)が、子どもからペンをとりあげて日本人に突き返した。大声を上げていたという。おそらく、「イポンスキーから、ボールペンをもらう謂われはない。ロシアをなめんなよ。ロシア国民は、ボールペンには不自由してない。リンゴには刺さないけどね」と、言っていたらしい。

 上海へ行く人はおそらく皆さんが立ち寄るであろう、「緑波廊酒楼」。共産主義の名残で、従業員が働かない。ビールを持ってこいと言っても持ってくるもんじゃない。あまりにもビールが遅いので、厨房をのぞきに言ったら、従業員が口喧嘩している。「オレは持って行きたくない」「今度は、オマエの番だべ」「小日本にビールを出さなくてもいいんじゃないか」・・・。
 ロシアのレストランも、同じだという。昼食に行ったら、客1人いない。従業員(シャラたち:仮名)は、手持ちぶさたに談笑。それなのに、「食事はだめ」と、断られたという。理由は、「予約がないとダメあるよ、イポンスキー。ルールは守らないとダメだよ。イポンスキーは、ルールを守らないのかい?ワッチたちは、仕事をしなくても給料が出るんだよ!」

 あらら、いいんじゃないのと思えるのは、「明永乳業とドスト」。いい加減にしろと言いたいのは、「新聞拡張員とシャラたち」。牛乳と新聞でもこの違い。ドストとシャラでもこの違い。
 となると…ロシア人のプーチンは…謂われのないボールペンを突き返す派?それとも、ルールを守って客を追い返す派?
 ルールを破って奪った領土なのだから、ルールを守って返還…それならシャラ派かぁ?やはり、社会主義が有利かなあ。
 「イポンスキーに、領土を返す謂われはない。ロシアをなめんなよ」…ドスト派なのか?

 結局、ドスト派も、シャラたちも、プーチンも偕老同穴。偕老同穴は、2人じゃないのかって?そういう揚げ足を取らないのっ!

差別問題に、どっちもどっちはぁ…ないっ!

2017年01月15日 | Weblog
カミサンが、ベス(ジム仲間)に頼まれて、「ケーキ作りのにわか(俄)講習会」を開催しました。参加者は、講師を含めて2人だけでしたけどね。ベスは、知的障害者施設勤務。利用者さんの相談から給食から…なんでもしている。
 「大丈夫かぁ?」と、声をかけたくなるようなぁ…信じられないほど真面目すぎる人。66歳になっても、「ケーキ作りを習いたい」という向学心に燃えていることからも、尋常な人ではないことがうかがえる。人種ですか?エリザベスが本名で、通称ベス。名字は、四反田(したんだ:もちろん仮名です)。日本国籍でしょうから、日本人であることは分かる。だけど、「ベスさんは、人種的には、なに人ですか?」と聞けませんよ。人種差別的な質問と思われてしまいます。私たちが差別をしないことを知っているから、時々来てくれるわけで。

 さて、できあがったケーキの試食、私も御相伴にあずかった。コーヒーは、高島屋さん(新宿)のものを淹れました。旨いのかって?私には、味など分かりません。口に入るもの全てが、旨いし、美味しい!私の知覚、味覚はまだあるが、嗅覚は殆どない。これが、老化ってことか?

 試食中の話題は、当然ながらベスの勤務先である「知的障害者施設のこと」。ベスから出てきた言葉は、「私は、知的障害者は・・・」。これには、少々驚きました。
 今、障害者への差別や虐待が問題になっていますから、言葉には十分注意している様子ですが…きれい事を並べていられないということ…。気を許して本音を吐いた。日常的に、障害者と接している人の言葉…あらためて、「障害を持つ人と差別」について考えさせられました。

 もちろん、ベスは、バカを冠してもいい真面目な人で、障害者を「差別」するような人ではない。その点で、問題はないのですが、「障害者に対する本音」の部分に、世の中にある障害者に対する「差別」の根本的な問題を感じましたね。

 昨秋、ヘリパッドの大阪府警の警察官の、「どこつかんどるんじゃ、ぼけ、土人が」の問題。映像で見る限り、明らかに、「侮蔑の意味」で発したもの。ところが、大阪府知事の松井一郎さんは、「相手もむちゃくちゃ言っているんだから、どっちもどっち」と、警察官を擁護しています。これ、ダメですよ!
 このように、「土人」で、賛否が別れる。学者さんまで登場して、「土着の人」「土地の人」…短くして、「土人」、いいじゃないですか!と、なってしまう。ダメだってば!
 差別発言だったのに、どっちもどっち論で、曖昧模糊に。あれから半年も経たない今、世論も「土人」を問題にしなくなっている。しょうがないけどね。

 土人問題と同じ頃・・・「日本人の乗客の皆さまにおわびします。本日は多数の外人(外国人ではなく、外人とアナウンス)のお客さまにお乗りいただいており、大変ご迷惑をおかけしております」という、南海電鉄の車掌のアナウンスが話題になりました。
 「外国人が乗っていたから、日本人の乗客さんがたゴメンナサイ」ってことのように受け止められます。外国人が乗っちゃあ悪いのか?
 南海電鉄は、「差別の意図はない」と釈明していました。外国人客に「邪魔だ」と罵声を浴びせる乗客がいたため、トラブルを避けようとしたのだと。それなら、 「日本人の乗客の皆様、外国人に邪魔だと言わないでください」と、アナウンスすべきでしょうがぁ!ボケてる場合じゃないだろうって?そうなんですけどね…。
 確かに、かの国からの観光客は、「気になる言動」をとるかも知れません。そのため、「どっちもどっち論」となり、曖昧模糊となる。これが悪いってばっ!

 「どっちもどっち論」では、「いじめられる側にも責任がある」ってことになるわけです。いじめられる側には、なんの責任もない。このことが基礎基本になってさえおれば、「どっちもどっち」は出てこないはず。

 ベスは、「表面的にも内心も、障害者への差別はしない。差別はしないが、内心には忸怩たるものがある」と、いうことのよう。
 世の中にある唯一の自由は、「内心の自由」ですから、ベスには何の問題もない。
 障害者でも、外国人でも、高齢者でも…差別問題にかかわって重要なのことは、「どっちもどっち論」にしないということでしょう。
 かといって、「難しい問題」で、片付けてしまうと、また曖昧模糊。

 ベスは、試食の残り半分のチョコレートケーキと、カミサンが焼いておいたチーズケーキを大事そうに持って帰って行きました。一緒に暮らす老母に食べさせるのだと。

ドナルドを黙らせられる人は?

2017年01月13日 | Weblog
 ゴミを出して、ものの数分も経たないうちに、烏どもにばらまかれてしまいました。ゴミ収集車が来る時間に合わせて出したので、烏には見つからないだろうと思ったのですが…。
 烏の賢さと執念深さ、親として子を守る姿…さすが、「人の魂を運ぶ霊鳥」とされたり、「太陽の象徴や神の使い」として扱われてきただけのことはあります。
 それなのに、「烏」。「鳥から一画引かれてしまって…鳥より劣る」ということらしい。本当は賢いのに。

 なぬ?烏にゴミを散らかされたのに、褒めてどうするって?そういうのをチグハグというんだって?
 チグハグを漢字で書くと、「鎮具、破具」。鎮具(ちぐ)は、金づち。破具(はぐ)は、くぎ抜き。チグハグは、「くぎを打っては、抜く」。こんなことをやっていては、何も進まない。私のカラス談義も、チグハグなので何も進まない。

 今日は、これで終わりかって?
 …烏談義のチグハグは、社会に影響など与えないんだけど。トランプさんの、のチグハグさには、血圧が上がってしょうがないんですよねえ。トランプさんの場合のチグハグは、「鎮具、破具」というよりは、「痴愚、破愚」。それにしても、就任前からすでに、「世界の独裁者」。誰も、トランプさんを諫めることができない。
 エルドアンがいるし、北朝鮮の将軍もいるし、プーさんじゃなくてプーチンもいるだろうって?…彼らは、ハナッから相手にされませんよ。

 世界の首脳達は、「烏合の衆」なのかって?
 まだそうは言ってませんよ。
 烏は、「知能や視力が高く、世界中の神話で偵察役として活躍」しています。世界の首脳達も、烏のように強く、賢くトランプさんに対応してほしい。
 「烏合の衆」には、ならないでいただきたい。

鯨のヒゲの物差し

2017年01月10日 | Weblog
 松が明けたので、誘われるがままに居酒屋へ。松が明けなくたって、居酒屋ぐらい行ってもいいだろうって?服喪中だったもんで、松の内は自重していました。ボランティア以外に肩書きがないので、飲みに誘われることが貴重。大変ありがたいことなのです。
 この日は、2年間期限付き教諭を頑張って、とうとう採用試験に合格した若者のお祝い。なぜ、アンティークマンが誘われたかって?日頃の蘊蓄が、「何でも分かっているオジサン」という評価になって、フレンドリーに接してくれるのです。ビックリ腰はどうなったのかって?そ、それがいっこうに痛みがひけない。席に着くまでが無様。席についてしまえばこっちのもの。酒は、普通に飲めるし、ホラもふき放題。

 さて、ホラじゃなくて、蘊蓄の絶好の機会が仕込んだかのようにやってきました。壁に、「春夏冬二升五合」と書かれた紙が貼ってあったのです。
 参加者は6人でしたが、私以外だーれも目に留めない。しょうがないので、こちらから仕掛けました。
 「春夏冬二升五合の意味知ってる?」
 「えっ?アレに意味があるの?メニューかと思ったぁ(20代女性)」
 「秋以外は、二升五合飲むってこと?(40代女性)」

 しょうがないので、説明しました。春夏冬…秋がない、つまり「商い」。「二升」は「升(ます)が二つ」だから、「ますます」。「五合」は、「一升の半分」、つまり「半升(はんじょう)」なので、「繁盛」。「商いますます繁盛」という意味。
 皆さん教職に携わっているせいか理解が早く、すぐさま全員が納得。

 合格祝いが、その昔の計量単位談義に。もっとも、それで良かったのです。なぜなら、合格者のほかに、教員採用試験を受けて落ちてしまった若者もこの会に参加していたから。
 鯨尺(くじらじゃく)の話をしたら、だれも信じない。そんな時代なんですねえ。どんな話をしたのかって?
 「鯨のヒゲで作られた、鯨尺というのがあってね。鯨尺の一尺は約38cmなんだよ」。
 鯨のヒゲで、物差しを作ったなんて、信じてもらえるはずがないだろうって?ホントなんだけどなあ…初めのころ鯨のヒゲを使ったから、鯨尺と呼ばれるようになったのに…。
 40代女性が鼻の穴をめいっぱい広げ、「一尺は、30センチメートルでしょ、一尺が38センチメートル…、それはないワ」
 数人がすぐさまスマホで検索して、「ホントだぁ!鯨尺ってのがあるぅ!」と、なって、ホラフキの汚名をを免れましたがね。ホント、スマホって便利です。そのうちお金を儲けたら、買うことにします。

一貫5000円の寿司

2017年01月08日 | Weblog
 ニュースで何度も扱っていましたが、築地市場の初競りで、212キログラムの大間産クロマグロが、7420万円で競り落とされた。最高値かって?ニュースによると、記録のある1999年以降、2013年の1億5540万円に次いで2番目の高値なのだそう。だけどさあ、マグロ一匹が、1億5540万円は…。まあ、私がお金を出すわけじゃないから、好きにしたらいいけどね。今年のマグロは、1キログラム当たりにすると、35万円。2013年のは、70万円ですから、ちょうど2倍。勝手にしやがれ。

 これまでがマクラで、豊洲移転のことを書きたいんだろうって? まあ、そうなんですがね。田山花袋のエッセイに、「日本橋付近」というのがあります。東京日日新聞に、15回連載されたのですが、その第一話のまん中あたりに…

 それにしても魚河岸の移転がどんなにこのあたりを荒凉たるものにしてしまったろう。それは或はその荒凉という二字は、今でも賑かであるそのあたりを形容するのに余り相応しくないというのもあるかも知れないが、しかもそこにはもはやその昔の空気がうずを巻いていないことだけは確かであった。

 まだまだ惹きつけられる文章が続きますがね。田山花袋、凄いわ。真面目に読んだのは、お約束の、「蒲団」「田舎教師」ぐらいですがね。エッセイのほうがおもしろくて結構斜め読みしました。自然主義派として有名ですが、エッセイ(紀行文、随筆)にも心に響くモノがあります。
 「日本橋付近」の魚河岸は、江戸初期にできたもの。300年続き、大正12年の関東大震災で焼失した。それで、今の築地市場へ移転したわけ。ですから築地市場も、94年間続いた計算になります。

 田山花袋が生きていたら、「築地から豊洲へ」をどう書きますかねえ。
 「それにしても築地から豊洲への移転が、どんなに市場関係者の心を荒凉たるものにしてしまったろう。それは或はその荒凉という二字は(中略)豊洲にはもはや築地にあった空気がうずを巻いていないことだけは確かであった。」

 こう書かれないように、築地の心と空気をしっかりと豊洲へ移転してほしい。
 それにしても、築地市場の食堂で食べた穴子の天ぷら、旨かったなあ!あの食堂街も豊洲の場外市場へ移転するかなあ?

 で、今年の7420万円のまぐろ、誰が計算したか知らないけど、通常のにぎり寿司に換算すると「一貫5000円」なんだってぇ!・・・なんも言えねえ。