アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「万引き家族」に、もの申す

2018年07月30日 | Weblog
ようやく、「万引き家族」を、観ました。遅いって?映画館がない「田舎」に住んでいるもんで…。
 第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いた、是枝裕和監督による人間ドラマ。なぬ?そうゆう有名作品だから観たんだろう!まったくミーハーなんだからだって?それ以外に何がありますか!と、いうのはジョーキングです。「万引き家族」…この強烈な題名が、私を、映画館へ向かわせました。こんな題名…まあ、そのまんま。
 祖母の年金を頼りに、足りないものを万引きで賄っている一家。拉致のような状態で、5歳の女児を一家に迎え入れた。女児の名前を「りん」とした。りんちゃんを迎え入れたのを機に、一家はバラバラになっていく。一家の主は、樹木希林なのかリリー・フランキーなのか。リリーの妻役が、安藤サクラ。・・・濃い!是枝さんのお気に入り勢揃い。いつものことだって?いつものことですね、ハイ。

 何か問題があるのかって?
 大ありです。虐待を受け、体中に多数の傷があった「りんちゃん」。万引き家族の一員となってからは、虐待を受けませんでした。
 りんちゃん、万引き家族が崩壊してしまいまして、「元の家に戻された」のです。これは、「ライオンの檻に少女を投げ入れる」ような行為です。

 是枝さんに、言いたい。
「虐待の親を処分して映画を終わらせていただきたかった」

自分は動けない 母さんはおかしい

2018年07月24日 | Weblog
 2泊3日の入院、患者密度濃厚な6人部屋。
 「6人部屋が今もあるのか?信じられない。だけど、なぜ、個室にしなかったんだ?」って?
 田舎の病院なので個室の料金は安いです。義兄が入院していた準典道病院(仮名)の個室の「五分の一」の料金。長く入院するのであれば、個室にしましたが、2泊ですから6人部屋で十分かと思いましてね。なお、準典道病院の個室というと、豪華な印象ですが、実際は普通の病室を壁で仕切ったような造りで、細長く狭っ苦しい部屋。あれで、1泊「○万8000円」ですから…。3か月の入院で、乗用車が買えます。

 6人部屋ですから、私を除く5人の情報が引きも切らず、私に入ってくる。仕切りはカーテン1枚ですよってに。
 なぬ?「6人部屋にした理由は、野次馬という趣味を生かすためだったんだろう」って?あのね、こちとら、「下半身不随」という危険を冒しての入院だったんですよ。野次馬で情報収集しようなど考えもしませんでしたよ。少ししか。
 
 で、同室の小寺さん(仮名)。80歳代の男性。歩行が困難で、オシッコのたび、看護師を呼ぶ。自前の車いすを所有。奥様が病室へやってきて何時間か一緒に過ごし帰っていく。
 奥様が帰られた後、小寺さんは息子(50歳代か?)に電話する。なんと、80を過ぎておられるのに、スマホを操る。私など、スマホは、カミサンに買ってもらったが、これまでにかかってきた電話は数回。孫のランドくんが小学校に入学し、キッズケータイを買ってもらって、私に電話をくれたときなど…話し終わって電話を切ろうとしましたがどうやったら切れるのか分からない。その時ランドくんの声が…
 「もしもし、おじいちゃん!どうしたの?」
 「で、で、電話の切り方が分からないの…」
 「じゃあ、ぼくのほうで切るからね。バイバイ」なんとも優しく、聡明な孫です。

 おっと、小寺さんでした。息子への電話の内容は…。100%私に聞こえてしまう。だいたいやねぇ、病室で電話で話をすること自体間違い。(私を除く全員が、病室で平気で電話で話していますがね)。聞かれたくなかったら別の場所へ…あっ!そうでした、小寺さんは歩行困難。電話の度に看護師を呼ぶのは…。だから、看護師も、病室からの電話を見て見ぬふりしてたのか…。今、分かった。
 これからが本論(前置き長っ!)。小寺さんから息子への電話の内容は、「自分の妻」「息子の母」「さっきまで病室に来ていたあのご婦人」のこと。
 認知症の進み具合を、息子に報告するのです。小寺さん本人は、ベッドで身動きできない状態。だけど、頭はしっかりしている。奥さんは歩行できるが、認知症。奇異な行動をとり、会話がかみ合わない。病院に来ることができるのですから、まだどうにかなりそう。しかし、時間の問題か。この夫婦どうなっていくのでしょうか。こういう夫婦、日本中に100万組はいるんでしょうねえ。もっと、多いかな。
 熱中症で、高齢の二人暮らしが亡くなったなどのニュースも。…辛いです。自分たちも、その方向へまっしぐらなんです。何とかしなければ。でも、何ともならない…。今日の話題、別の終末を考えていましたが、このような寂しい終わり方。
 う~ん、もう~以上で終わりっ。本論、短っ!  

神経ブロック注射

2018年07月23日 | Weblog
 2泊3日の手術(神経ブロック注射)から、無事生還いたしました。痛みには耐えられます。何しろ、「戦後のどさくさ」の生まれですから、「痛い」などという言葉を「口に出してはならない」と、擦り込まれていますから。

 手術終了・・・だけど・・・脊柱管狭窄症の痛みは治まらない。むしろ、増幅されている。なんなんだ!
 徐々に効き目が出てくるんじゃないかって?実は、私もそれを期待しました。看護師さんに、質問してみました。
 「手術前より痛みが強いのですが、これから薬が効いて痛みが和らぐってことはありますかねえ?」
 「それはありません。神経ブロック注射ですよっ!」(この老人は何を考えてるのか!だから老人は困るといった表情)

 そんなにキッパリ言わなくても…私の2泊3日の寿命を返してほしい。お金も使ったし、「痛み」という代償も支払った。返してほしい。嗚呼。

 と、ところが、退院2日後、家族が、「歩く格好が良くなったよっ!」と。手術前は、「トピカル老人(早い話が、典型的な老人。カタカナを使わなくても良いだろうって?そ、そりゃあ、たまにはカッコつけなきゃね)」の歩行姿勢(頭を前に突き出し、背を丸め、腰を引き、ガニ股)でした。もう、痛くて痛くて、恥も外聞も、夜間頻尿も、心房細動もあったもんじゃなかった。
 今は、背筋を伸ばしても身体が痛くない。ひょっとしたら、神経ブロック注射が効き始めたのかも。
 誰だ!「あとから、効いてくることはないっ。わかったかコラ、ボケ老人!」などと言ったのは!(「わかったか」以降は言ってないけどね)

 ともあれ、入院前の痛みを10とすると、今は8ぐらい。

漢字に濁点?ありでしょう!

2018年07月15日 | Weblog
 子どもの発想って、時として素晴らしいモノがあると、つくづく思います。
 前回の、「『ぴ』がない!」も、感心しました。
 で、今日は、小2女児(Tentenちゃん:仮名 ご参考までに、御両親は日本人)の漢字の読みに係わってなのですがね。

 漢字の小テスト。
 1 あおぞら
 2 がっこう
 3 じ-をかく
 4 じょし
 5 ぶん-しょう

 Tentenちゃんの回答は…
 「青空゙」「学゙校」「字゙をかく」「女゙子」「文゙しょう」

 本人は自信満々、小声で「ちゃんとれんしゅうしてきたから、みんなできた」と。
 果たして、先生が「まる」をくれるかどうか?
 私が採点者なら、花まるを書いて、「100点!!」なのですがね。

「『ぴ』がない!」

2018年07月14日 | Weblog
 小1の算数の問題…
 「犬が3びきいます。2ひきかえりました。のこりは、なんびきでしょ」
 この問題には、式を書く欄と、答えを書く欄があります。
 式の欄は、「しき」と書いてあるだけですが、答えの欄には、「こたえあああぴき」と、ありました。

 男の子がパニックになっていました。すぐに私がかけつけ…
 「どうしたの?」
 「『ぴ』がない!」
 「(なにを言ってるんだこの子は?)『ぴ』がないのか?そうかそうか、『ぴ』は、どこへ行ってしまったんだろうねえ?お~い、『ぴぃ』」
 「『ぴ』がない!『ぴ』がない!」

 問題文を読んで、理解しました。この男の子は、問題文には、「3びき」と、「2ひき」しか出てこないのに、求められている答えが、「ぴき」。そりゃあ、パニックになりますよね。「ぴき」がないのに、答えに「ぴき」をつけなければならない。ドリルを作成した出版社は、子どもがそういうことでパニックになることがあるということを考えなければね。考えるはずないかぁ。
 なぬ?そんなドリルを採用した学校の責任?ドリル採用の際、「ひき、びき、ぴき」までチェックするはずないでしょ。

近づく執行の日

2018年07月14日 | Weblog
 執行まで、あと5日。手術を決断したのかって?一旦は決断し、医師の前に立ったのですが…
 「気休めにしかならないけど、神経ブロック注射をしますか!」
 「気休めにしかならないなら、脊髄に注射針を打ち込むなよっ!なめてんのか、こら!」と、言いたかったけど、とりあえず背骨をクラインダーで削られて、背割りにされて、脊柱管を削って広げる…という手術を回避できるというので…
 「は、はいっ!そ、そ、その注射で御願いいたしつかまつります。ところで、気休めってことはぁ、注射の効き目がキレたら、またこの激痛が戻るということでしょうか?」
 「そうですよぉーっ!だから、一時的な気休め」

 「(もう気休めでもいい)そ、その注射今やっていただけませんか?」
 「(あんたマジか?という表情で)いえいえ、入院していただいて、その翌日手術(神経ブロック注射の場合、手術と呼んでいるらしい)つぎの日、退院」
 「ということは、2泊3日ですか!」
 「そだねーぇ」

 そんな経緯で、神経ブロック注射という大手術の執行まで、あと5日。麻酔から覚めなかったら…。点滴に消毒液…それはないと思いますが、実際にあったのですから次がいつ起こるか分からない。不安ばかり…。
 密かな期待として、「気休めのつもりが、完治してしまう」。そういう妄想がよく生まれるもんだって?実は、テニス肘で、神経ブロック注射をしたとき、一発で完治した経験がアルのです。神経ブロック注射と、相性がいい体質だったりして。

大人の犠牲になるのが子ども…

2018年07月08日 | Weblog
 「子どもが犠牲になる」これは、日本の大人たちが、なにがなんでも阻止しなければならないことだと思いますが…。
 「虐待」は、言葉だけでも気分が悪くなる。「子どもが犠牲…」これは、「児童虐待」「児童ポルノ」だけではありません。このところ、高校・大学の部活動にかかわり「子どもが犠牲になる」問題が起こっています。

 直近では、ハンドボール男子の全国高校総体大阪府予選決勝で、大体大浪商の選手の肘が桃山学院の選手のみぞおちに当たったという事が報道されました。
 肘が当たることぐらい普通にあるだろうって?それが、私の検証では、故意ですねえ。理由としましては、浪商選手の後ろに桃山の選手。ボールは、浪商選手の左前方7メートルの所にありました。浪商選手と桃山の選手は接触していました。そのとき浪商選手は、いきなり右に身体をひねり、肘でみぞおちを刺すかのように強打したのです。右ですよっ!左前方にボールがあるのに、味方が誰もいない右に身体をひねる必要がありますか?桃山の選手は、身体を「くの字」に曲げ倒れました。
 こんなの、スポーツじゃない、「ケンカ」ですよ。犠牲者は、桃山の選手と、これから社会的制裁を受ける浪商の選手。浪商側の記者会見は、態度が横柄で憤りを感じました。

 ビックリしたのは、全九州高校体育大会のバスケットボール男子準決勝で延岡学園(宮崎)1年の留学生が審判を殴ったことですねえ。留学生はアフリカのコンゴ民主共和国から2月に日本へ来たという。
 高校1年生とはいえ、204cm、86kg。その大男が、審判の笛にキレて、試合中に審判にフックぎみの右ストレートを放った。殴られた審判は、2メートル程吹っ飛び、病院へ送られた。口の中を20針ほど縫ったという。
 子どもの犠牲者としては、殴ったコンゴからの留学生ですね。15歳(平成14年12月1日生)で、コンゴから日本へ来ての暮らし。身近にフランス語を話す人がいたら、状況は変わっていたかも知れないが…。コンゴからの彼、15歳です、重度のホームシックになってもなんの不思議もない。審判殴打の背景には、彼のやり場のない精神状態が有ったことは間違いない。事件後、自主退学し早々に帰国したという。

 アメリカンフットボールの日本大学と関西学院大学の定期戦で、日大の選手が関学大のクオーターバックに危険なタックルをして負傷させた問題。これも子どもが犠牲者。日大の内田前監督と井上前コーチを、関東学生アメリカンフットボール連盟が除名処分とした。と、ところが、週刊新潮の記事では、「内田前監督など可愛いもので、黒幕がいた」という。理事長かって?理事長ではなく…くわばらくわばら、その先を書くのが恐ろしい。週刊新潮ですら、「週刊慎重」と化している。この黒幕さん、今は辞任している。小賢しくも、名前が出るとまずいので逃げたわけ。この人達の傲慢きわまりない学校運営が、子ども達の犠牲の上にあったと思うと、「日本の性根には、まだまだ腐ったモノがあるんだなあ」と、途方に暮れます。

 そうこうしているうち、また子どもの犠牲者が…
 文科省のお偉いさんが、東京医科大から便宜供与の謝礼として、自分の息子を(東京医科大に)合格させてもらったという。収賄の文科省のお偉いさんは、悪事をはたらいたのですから失脚してもしょうがない。可哀想なのは、「(賄賂の)点数で東京医大に合格し入学したお偉いさんの息子さん」。優秀な父親に、人生を狂わされてしまいました。

 子どもを犠牲者にしているのは、「大人たち」…。

性別などないのです

2018年07月07日 | Weblog
 LGBTQの講演拝聴は、二度目です。一度目の講師は、ストレートの弁護士さん。二度目の今回は、ゲイの会社社長。ゲイの会社ってあるのかって?そんなのあるはずもない。ゲイであることを公言しておられる会社社長ということ。
 弁護士さんの講演は、LGBTQを理解し、人権を守ろうというものでした。
 ゲイの社長さんの講演は、用語の説明と、LGBTQが抱える困難事例。…長かったぁ!「マツコ・デラックス」と友だちだって言ってましたが、自慢かっ!

 講師先生がたに、私から言いたいのは、「セクシャル マイノリティ」という言葉を使うなってことです(弁護士さんも、社長さんも使っておられた)。高飛車に出たなってかぁ。LGBTQは、13人に一人なんですよ。最近いわれているように、血液型AB型の人や、左利きの人たちと同じ割合です。AB型の人たちを、「ブラッドタイプ マイノリティ」と呼びますか? 左利きの人を、「ドミナントハンド マイノリティ」と呼びますか?もっとも、米国の場合、右利きと左利きは半々ですから、マイノリティもマジョリティもヘチマもない。私が、LGBTQの講演を依頼されたら、まず、この「性的少数者でもセクシャルマイノリテイでもない」と、いうところからはじめますねえ。どんな分野でも講演するんだなあって?その通り、専門分野などありゃしない。知ったかぶりの権化。頼まれたら、ホイホイと行きます。LGBTQの講演でも、弁護士さんや、ゲイの社長さんより「笑わせられる」かも。笑わせるテーマじゃないだろうって?「講演=笑わせる」これが、アンティークマン流の仕事の流儀。NHKからのオファーは、今のところありません。

 米国では、「ジェンダー ニュートラル」が浸透しはじめています。「性別という意識がない」のです。分かりやすい例としましては、「トイレ」。ジェンダー ニュートラルですから、「男子トイレ」「女子トイレ」の区別がない。誰が使ってもいいのです。頭が混乱している人もおられるでしょう。まだ一部ですが、現実にそうなってきているのです。
 日本の場合、「男湯」「女湯」があります。市町村条例で、「12歳以上の女児は男湯に入ってはならない」と、なっています。銭湯組合側が現状を分析し、独自に、「9歳以上の女児は男湯に入ってはならない」と決めたりしています。確かに、12歳の女児はぁ…発達の差異は有りますがぁ…男湯へ入れてはいけません。男児はどうなんだって?ある市の条例に、「女児」とあるので、女児と書きました。男児も年齢については同じでしょう。12歳の男児が、女湯に入る…これもないよね。
 で、「ジェンダー ニュートラル」…と、いうことは…。「ストレートであろうが、LGBTQであろうが、誰がどの風呂に入っても良い」と、なります。
「男湯」「女湯」の暖簾はどうなるんだって?廃棄に決まってるじゃないですか!
ジェンダー ニュートラルなんですよっ!そもそも、男とか女とかが「ない」のです。性別など「ない」のです。
 ねっ!こういう話の方が、品を保ちながら笑えるでしょ!

ゲイはOK、レズはダメ

2018年07月06日 | Weblog
 LGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クエッショニング)の講演会に出席しました。
 アンティークマンはどれに属するのかって?私は、「ストレート」です。「カーブ」は使わないのかって?あ、あのね、「ストレ-ト」というのは、「LGBTQ」にも、「Xジェンダー」にも「パンセクシュアル」にも属さない人たちのことなのっ!野球の話じゃないんですぅ。
 「普通の人が、ストレートなのね」って?そ、それは禁句です。普通などと言うと、LGBTQやその系列の人たちが、「普通じゃない人」つまり、「異常な人」ということになってしまいますから。「普通」は、使ってはいけない言葉です。
 「LGBTQって、『言葉』にうるさいんだね」って?…そ、そうなんです。100分を越える講演でしたが、私も、「LGBTQ関連は、ことばの使い方が難しいなあ」と、つくつく感じました。その為、講師先生が訴えたかったのはなんだったのか、失礼ながら全く分かりませんでした。ちなみに講師先生は、「G」。つまり、「ゲイ」。
 「ゲイ」という言葉は、使ってもよいのだそう。しかし、BUT、「ホモ」は使ってはいけない。「オカマ」はどうなんだって? あ、あのね、私はLGBTQの用語専門家ではありませんので…詳しい事など分かりませんがぁ…「オカマ」は、タブーのようです。「ストレートなのに、お金の為にオカマを営業する輩がいる」と、講師先生が憎々しげに話してました。
 「レズ」が差別用語だってこと知ってましたか?「ビアン」とか「レズビアン」なら良いのだそう。ホント、用語が難しい。それにしても、「ビアン」は、初耳。
 前述の「普通」ですが、「普通」は、ダメで、「ストレート」とか「ノンケ」が良いらしい。「性転換手術」も、アウト!正しいのは、「性別適合手術」。LGBTQを理解する道は、用語を理解する道だね。

 で、「アライ」って知ってました?「荒い」でも「洗い」でも「粗い」でもない、心理学科1年2組にいた「新井君」も関係ない(50年前の同級生なんですけどね)。「鯉のあらい」…酢味噌で食べるあれか?!無、無関係です。
 「アライ」…。LGBTQを理解し、権利回復に賛同する人のことを「アライ」というのだそう。つまり、私は「アライ」です。どうすれば、「アライ」になれるかって?「自分は、アライです」と、思えばそれでいい。試験も資格もコネも…なんにもない。
 だけどさあ、用語の殆どが所謂「隠語」なんだよね。不満はないのですが、「隠語」ってのが「怪しさ」を醸し出している。例えば、「ノンケ」。同性愛者から見て、同性愛の「ケ(その気)」がない人を指す。「ノン」は、英語の「non」。これって、ノンケの庶民が理解出来ますか?
 「アライ」は、英語の「同盟、支援」を意味する「ally」のよう。このように、語源が多岐にわたる。換言すると、無秩序。無秩序も使用禁止用語になるかな?
 L、G、Bの人たち・・・どうぞご随意に。好きなようにやってください。
 大変なのは、「T」の人たちです。Tの人たちが、「楽しく、安心して暮らすことができる社会」にしなければなりません。その為には、ストレート、ノンケの人を、「アライ」にしなければなりません。もっとも、自分から進んで行動を起こすことはありませんがね。酢味噌をかけられちゃいやなので。

「こり」ってなに?

2018年07月05日 | Weblog
 小1の算数の問題。「…それぞれ のこりは なんこ…」。
 担任の先生が、「はい、みんな声を合わせて読んでください」。
 子ども達が読みました、「…それぞれの こりは なんこ…」。
 担任の先生、苦笑いし、「もう一度読んでください」。
 子ども達は1度目よりも大きな声で、「…それぞれの こりは なんこ…」。
 担任の先生が叫びました。「『こり』ってなにっ!」

 私としましては、おもしろいやりとりをみせていただきよかったです。今回書きたかったのは以上です。以下は、ご託宣で~す。

 この「こり問題」がなぜ勃発したか?それは、「算数の問題を学級で声を合わせて読んだ」からです。国語であれば、「声を合わせての一斉読み」は、必要な場合があります。算数の問題文の場合、短い文章ですから、一斉に読ませると、何にも考えずに、「こりはなんこ」と惰性で読んでしまう。意味がないどころか、式も答えも出やしない。「答え:こりは5個」…ありえない。
 算数の問題文は、個人に読み取らせなければなりません。
 一斉に声を合わせて読ませるのが、「思考が伴わず、惰性に流されるので意味がないというのであれば、国語だって同じじゃないか?」って?いいえ、違います。
 国語の一斉読みは、「学級全体の読み取りを均質に近づける」という大きな意味があるのです。35人の児童がいたら、読解力の差が35通りある。漢字が読めず、個別の読みでは漢字を飛ばして読み進める子でも、一斉に読む場合は、自分が読めない漢字の読みが耳に入ってくる。それが何度か続くうちに、読めるようになる。

 社会や理科はどうなんだって?国語以外の教科は、「一斉読み」は、なじまない。意味がないので、時間の無駄です。
 なんの疑問も持たずに「はい、みんなで声を合わせて読みましょう」という先生、悪気がないのは分かりますがぁ…ね。
 なぬ?そんなに悪し様に言うなって?ではお聞きしますが、黒板の右端に、「七月五日 木曜日」と書いてある。「さあ、みんなで声を合わせて読みましょう!」「はい、もう一度」「もう一回」・・・認知症の検査じゃないんだから!