アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

算数が得意な鳥

2019年05月05日 | Weblog
 「カッコウが鳴いたら豆を蒔け」その通りにしていますので、いつも「豆」の栽培は成功しております。
 「カッコウが、なぜ豆の蒔き時に鳴くか?」
「蒔き時を教える鳥」なら、「時鳥」という漢字にするべきではなかったのか?カッコウは、漢字で書くと「郭公」。しかし、「郭公」は「ホトトギス」とも読む(元々は誤読でしたが、定着してしまっております)。となると、「カッコウ=ホトトギス」なのか?「時鳥」は、「ホトトギス」と読む。ホトトギスも、蒔き時を教えるのか?
 これはぁ?カッコウとホトトギスごちゃごちゃですね。少しずつ解決していきたいと思います。
 まず、カッコウとホトトギスは、別の鳥です。なぬ?鳴き声が違うから、別の鳥であることはみんな知ってるって?ハイハイ、カッコウは「カッコー、カッコー」と鳴きます。ホトトギスは、皆さんご存じ、「テッペンカケタカ」とか「東京特許許可局」と、鳴きます。ただ、両方とも「カッコウ目カッコウ科の鳥に分類」されているとのこと。同族ってことですかね。
 共通点は、「初夏に南アジアから飛来する渡り鳥」であること。そして、「託卵」すること。この「託卵」も感心するほどおもしろい。
 カッコウは、ホオジロ、ウグイス、モズなどの巣に托卵する。托卵の際、「カッコウが算数が出来るのか!」と驚くのですが、「(托卵する鳥の)巣の中にあった卵をひとつ持ち去って、自分の卵を産む。つまり、数を合わせる」。「トリ頭」という諺がありますが、どうしてどうして、カッコウは、計算が出来る!
 カッコウのヒナも賢い。残酷なほど賢い。どういう意味か?カッコウの卵は、托卵された鳥の卵より早く孵化する。そして、後から孵化したヒナや、卵を巣の外に放り出してしまい、自分だけを育てさせる。すごいですよねぇーっ!

 閑話休題。豆を蒔く話でした。
 なぜ、豆の蒔き時に鳴くかですが…托卵するためには、托卵先の鳥の巣に卵が入る時期に合わせて日本へ渡って来ればよい。巣作りの時期から日本へ来て、待っている必要はない。
 カッコウが満を持して日本へ渡ってくる時期が、たまたま豆を蒔くのに適した時期と一致した。それで、「カッコウが鳴いたら豆を蒔け」という諺が出来た。というわけ。なぬ?農林水産省がそのように発表したのかって?た、たぶん…。

 ホトトギスについては補足はないのかって?「時鳥」と書いて「ホトトギス」。田植え時期を教えてくれるところから「時」の「鳥」。「不如帰」がポピュラーだって?」それは、徳富蘆花が小説の題名で使ったからでしょう。「子規」もホトトギスと読む。ホトトギスの子規と正岡子規、関係があるのかって?正岡さんが、喀血して、「鳴いて血を吐く」といわれているホトトギスと自分の境遇を重ね合わた。そして、ホトトギスの漢字表記のひとつである「子規」を自分の俳号としたのです。(ホトトギスの漢字表記は、およそ20種類ある)「ホトトギス」も書き始めるとまだまだ出てきます。信長、秀吉、家康、清正、さらには松下幸之助さんまで…。暮らしに身近な鳥ということなのでしょうか。

 私のさしせまった課題…豆をいつ蒔くか?カッコウが鳴いたら蒔けばいいって?実は、自分の耳でカッコウの鳴き声を聞いたことがない。近所の人に、「カッコウ鳴いたよ」と、教えられて豆を蒔いていました。で、その、いつもカッコウが鳴いたことを教えて下さっていた方が、昨年暮れにお亡くなりになった。葬儀は、「無宗教葬」だったんですがね。
 どうやってカッコウとコンタクトをとったらいいか?「托卵大歓迎」という看板でも掲げておこうかな。算数は得意なようですが、漢字はぁ…読めないんじゃないかなぁ?

「野生」と「野良」、捕食していいのはどちら?

2019年05月04日 | Weblog
「LINE」というのは、便利なもので…外国からでも送受信できる。お陰様で、「我が家の子どもたち家族」の連休中の動きがよくわかりました。
 長女は夫と、イタリアからドイツを旅行中。ヨーロッパ好きで、毎年1~2回行っています。ドイツへは、長女が小学生の頃連れて行きました。その時のことを30年近くも経った今でも覚えており、行く度に小学生の頃行った場所を訪問するのを習わしとしています。この度も、ザルツブルク、ミュンヘンから見覚えのある風景の写真をLINEで送ってくれています。
 二男一家は、ハワイ。生後5か月の長女ストリングちゃんもハワイへ行っております。長男ランドくんと、二男ストリームくんが、ホテルのプールで楽しそうに遊ぶ姿が、LINEで送られてきました。二男一家は、子どもがまだ小さいということもあり、長期休暇はハワイが多いです。
 さて、長男一家なんですが、今回は夫婦別行動。奥さんは、息子(プレジャーくん)と、実家へ。長男は、「いい波」を求めて中国・四国へサーフィン旅行。東京オリンピックの種目に、サーフィンがある。オリンピック出場のためには、今の時期にどれだけ頑張れるかが、「カギ」らしい。

 さて、長男からLINEで送られてきた写真…「鍋料理」。添えられた文章は…
「今、高知県の北川村です。夕食は、阿波尾鶏(あわおどり)の水炊きです」。
 「阿波踊り」の他に、同じ「あわおどり」という発音で、「阿波尾鶏」なる鶏がいたとは!名古屋コーチン、比内地鶏、薩摩地鶏なら名前ぐらいは知っていました。阿波尾鶏は、知りませんでしたあ!私の中では、無名でしたが、生産量は日本一なのだそうで…阿波尾鶏様、大変失礼いたしました。
 で、徳島県との県境にある高知県の北川村ですが、なんと「モネの庭」がある。「モネの庭」の写真も数枚送ってくれました。
 そして、「駐車場を散歩する『野良ニワトリ』」の写真もっ!

 「野良」といえば、猫か犬と決まっていると思い込んでいる「固い頭」に衝撃が!インドでは、「野良牛」「野良山羊」がいました。これは、驚きもしませんでしたが、日本の高知県で「野良ニワトリ」とは!
 ・・・ところが、野良ニワトリは、高知県では、「普通」なんだと!どうして?
 庭先でニワトリを放し飼いするのは、日本の田舎ならどこでも同じ。で、お正月には、「絞めて食べる」。ところが、時代が移りかわり、「絞め方が解らない人たち」の世代になってきた。こうなると、老いたニワトリは、山へ連れて行かれて放置される…姥捨てならぬ、「老鷄捨て」。
 そこまで話を聴いての疑問…高知には野良ニワトリの天敵はいないのか?例えば「犬」「キツネ」「イタチ」。…それらの動物は居るには居るが、野良ニワトリは、用心しているから襲われることはないらしい。夜は、木の上で寝るので、犬も、キツネも木登りができない。
 なぬ?「ニワトリは木の上では寝ないやろ!」やて?その疑問には、私が自信を持ってお答えできます。もともとニワトリは空を飛んでいたようです。それが、人に飼われるようになると、肉食動物に襲われる危険がなくなり、飛ぶ必要がなくなった。だから、「ニワトリは飛ばない」と、思われているようですが、練習すれば、木から木へ飛び移る程度はすぐに出来ます。私は、実際に犬に追われた鶏が幅20mの川を飛び越えたのを目撃しております。野良ニワトリは、筋力が発達しているでしょうから、木に飛び乗って寝る事ぐらいなんの不自由もないと考えられます。
 野良ニワトリのエサは、ミミズや昆虫類。十分、自活していけるという。

 長男からLINEで、「明日、石鎚山に登る」と。野良ニワトリの高知県北川村から、愛媛県西条市に移動していた。石鎚山は1982m。彼の場合、トレイルランニング(Trail running:早い話が、「走る登山」。舗装路以外の山野を走るマラソン)なので、サーフィンのための体作りにもなるらしい。

 長男は、奥さんと息子のプレジャーくんへLINEで、「阿波尾鳥の水炊き」と「野良ニワトリ」の写真を送ったという。奥さんもプレジャーくんも、(長男が)「野生の鶏を絞めて、水炊きにして食べちゃった」と、思い込んでいるという。「警察に捕まらないの?」と心配しているとのこと。
 「野生」を捉まえて食べちゃうと罪になりますが、「野良」の場合は、絞めて食べてもいいじゃないかなあ。西表山猫を食べると、罪になりますが、近所をうろつく野良猫は食べても罪にならないのと同じでしょう。
 なぬ?猫は食べないだろうって?あ、あ、あのね、「猫食文化」は、世界中にあります。日本でも私が子どもの頃は、猫は食材でした。現代は、「鳥獣保護法」「動物愛護管理法」「器物損壊罪(他人の飼い猫を殺した場合)」があり、国内で猫肉を食べるのはなかなか大変。
 「ジャコウネコ」など、中華料理の最高峰食材でしょう。テーブルに、料理と一緒に「猫の頭」が飾られます。4千年の歴史に育まれた文化ですから、「気持ちが悪い」などと言ってはいけません。日本では、マグロ料理のテーブルに「マグロの頭」が飾られることがありますが、それと同じです。
 今日も長々と書いてしまいました。連休なもんで、つい…。

プロ野球の応援 知らない自分が目覚める

2019年05月03日 | Weblog
 この度の御退位、御即位に係わる10連休、当たり前の顔で楽しませていただいております。毎日、お出かけ。
 で、プロ野球を観に行きました。「プロ野球は、テレビで観るほうがいい」と、思っております。しかし、「球場に行ったこともないのに、よく言うわ」という陰口をたたかれないためには、たまには球場へ足を運ぶ必要があります。
 なぬ?そんなことを気にするのなら、「テレビで観るほうがいいなどと、言わなきゃいいのに」って?は~い、今後気をつけま~す。ここまでが、前置き。「前置き、いつもより短っ!」たまには短いこともありま~す。

 ゲームは、「日本ハムvsソフトバンク」。ここで、バトルが繰り広げられたのですがね。誰が戦ったのかって?10連休になり、頻繁にアンティークマンブログに登場している「カミサン(日本ハムファン)」と、ソフトバンクファンの女性の戦い。この女性、「俳優の遠藤憲一さん(エンケン)」に、よく似ておられる。
 その女性と、彼女の夫と見られる男性の2人以外は、日本ハムファンが占める座席。例えるなら、「大雪原に降り立った2羽のカラス」のような状態。女性とカミサンさんが隣同士。これが間違いだったのですがね。

 女性(早い話がエンケン)は、ソフトバンクの選手が好プレーをすると、拍手喝采、大声で、「いいぞいいぞぉー!」。周囲の日本ハムファンが、がっかりしているところへ冷水を浴びせかける。四面楚歌のロケーションで、よくもまあこれだけ「楚」の感情を逆撫でできるものだと感心!
 その都度、カミサンが、私に耳打ちしました。
 「腹立つぅーっ…」
 「嫌みな女だーっ…」

 私は、真面目になだめました。
 「自分たちの楽しみで野球見物に来ているのだから、隣の女性の言動を気にして嫌な思いをしたのでは、来ない方が良かったことになるよ。気にしないのっ!」

 試合が、3回あたりまで進んだところで・・・
 エンケン:イイヨー、ナイスコントロール!
 カミサン:ピッチャー疲れてきてるよ。打てる、打てる!
 エンケン:打てない、打てるわけない!ストレートで勝負。
 (このとき、適時打)
 カミサン:(勝ち誇って)よぉーし!よくやったぁー!
 エンケン:まぐれ、まぐれ!

 な、なんと、口喧嘩状態に!どちらが先に暴力に出るか?カミサンを戒めました。するとカミサンが、耳打ちしてきました。
 「私に口喧嘩する力があったって事に驚きだわ!私が、対抗心とか抗争心を持っていたんだぁ!」と、むしろ喜々としている。口喧嘩状態の「自分に対して興奮する」くらいだから、先に手を出すことはないだろうとふみました。警戒しなければならないのは、エンケンの左からの「裏拳」が、カミサンの顔面に炸裂する事態。鼻骨骨折は必至。

 9回の表、あと1つアウトを取れば日本ハムの勝利。内野にゴロが飛んだ。内野手の送球が逸れたが、1塁手の中田翔が掬い上げてゲームセット。ところが、「中田の足がベースから離れたのではないかと、ホークスの工藤監督からリクエスト」。 敗色濃厚で元気をなくしていたエンケンが、ここで息を吹き返したぁ!
 エンケン:足、離れた!セーフだ!
 カミサン:アウト、アウト!足、ついてたよ。
 エンケン:セーフ、セーフだ!
 カミサン:アウト、アウトだ!
 ドーム球場内の大型スクリーンに、リクエストのシーンの映像が映し出されているんだから黙って観ておればいいのに。目を合わせずに、「アウト」「セーフ」の言い合い。乱闘必至。
 そもそもカミサンは自分でも言っているように、「人と言い合いをする」なんて事が出来ない性格でした。大声で叫ぶ事も、この日が人生で初めて。それが、大声どころか、品の欠片もない口喧嘩…!さらにつかみ合いの喧嘩にまで進むか!
 乱闘が起ころうとしています。
 エンケン:(裏拳をカミサンの顔面に見舞った。顔面を押さえてうずくまるカミサンに)どしたの?私は何もしていませんよ。
 カミサン:おのれぇ、エンケン!(左半身でつかみかかる。エンケンは右組み。文字通り、喧嘩四つ!)
 エンケン:なんだクソババア!
 カミサン:ク、クソババアだとぉ!オマエは、大クソババアだあ!
 こうなると、大変な騒ぎ。幸か不幸か、乱闘は起こりませんでしたがね。

 リクエストの結果は…主審がホーム付近へ出てきて、1塁を指さし、「アウト」。エンケンさん、捨て台詞もなく、夫を促してそそくさと帰っていきました。その時のカミサンの顔、「勝ったぞー!」と、満ち足りた表情でした。彼女の人生で、一番の笑顔だったかも知れません。
 プロ野球見物に限らず、非日常の体験には、「自分でも気づいていなかった能力を掘り起こしてくれる力がある」ということが解りました。10連休自体が、非日常…日本中で、「知らない自分が目覚めた人」たくさんおられるんだろうなあ。

「格安パフェ」に、何分待てるか

2019年05月02日 | Weblog
 4月28日のことです。「よつば乳業」という会社がありまして、乳製品の販売の他に、「パーラー」も国内に3箇所経営しております。
 で、4月28日の語呂合わせが、「よつば」だそうで…少々無理がありますがね。それで、この日だけ、「よつばパーラー」のパフェを、「428円」で提供してくれる。通常の価格は、「780円」。2,000個限定。カミサンが、この情報を見逃すはずがありません。

 正午過ぎ、よつばパーラーに到着。つづら折りに並んだ100人ほどの一団が見えました。最後尾と思われるところをうろうろしていたら、「最後尾は向こうです」と。指示された方を見て愕然!更に100人ほどが並んでいる。その後方にも人がいるような…。
 スタッフに待ち時間を尋ねたら、こともなげに…
 「120分です」
 
 最後尾の人は、120分後に、「通常780円のパフェを、428円で食べる」。通常より、352円お安い。352円のためなのか、他の理由なのか、120分待つ…!時給に換算すると176円。時給としては最低賃金よりはるかに安い。
 120分待っても、なんとしても「428円のパフェ」が食べたい人がおられるわけで、なんの問題もないのですが…。
 私の中では…通常より352円安い「パフェ」を食べるのに、120分待つかぁ?
 私どもは、即座にパフェを断念しました。60分でも待てません。30分待ちならぁ…それでも、並ぶ気にはなりませんねぇ。

 夕刻、用事を済ませてたまたま、よつばパーラーの前を通りかかりました。待っている人は、20人程度。それをカミサンは見逃さなかった。
 「パフェ、食べようか?」。有無を言わせぬ強い言葉。実は、「ヘモグロビンA1C(1か月の血糖値)」の関係で、パフェはご遠慮申しあげたかった。健康を管理をしたい。しかし、ご機嫌を損ねたくない。
 「食べよう、食べよう、パフェって20年前に食べた記憶があるけど…いい経験だ。食べよう。なぬ?15分待ち?い、いいんじゃない」

 カミサンは、「よつ葉の白いパフェ」。私は、「チーズムースと3種のベリーの極みモンブラン」。パフェの名前、長っ!
 美味しかったけど、次の機会に120分待つかと問われれば、もちろん「No」ですね。貧乏性って事なのでしょうか?120分間、何もせずにひたすら待つって事が出来ない。パフェの待ち時間は、15分が限度でしょう。

 だけど…通常より352円安い「パフェ」を食べるのに、120分待つ人が相当数おられる。なぜだろう?忍耐強さを競う要素などありゃしない。生活苦だから、少しでも安いパフェを食べる?生活苦なら、パフェじゃなくて幕の内弁当にすればいいのに。
 たぶん皆さん、前回パフェを食べたのは、20年以上も前。で、428円で提供されるこのチャンスに、「何時間並んでも、食べよう」という、決死の決意。そうじゃなければ、120分は待ちませんよ。

料理が遅いレストラン、お詫びがぁ?

2019年05月01日 | Weblog
 カミサンと外出。夕食を済ませてから帰宅することになりました。
 私は、「ビアホール」で黒ビールを飲みたかったぁ…。しかし、私が飲んでしまうと帰りの夜道を「およそ100km」運転するのは、カミサン。カミサンに機嫌良く帰りの運転をしていただくためには、作戦が必要。
カミサンのご機嫌を損ねないようにぃ…、レストランはカミサンの意見を尊重しなければなりません。「ビアホール」という言葉を飲み込みました。
 で、カミサンがはじめに選んだレストランは、「鶴○のビュッフェ」。鶴○の料理には興味がありましたが、これは、私が強く反対。なぜなら、4,000円のビュッフェ…4000円分は、食べられません。それに、ビールとワインを飲むと…6000円以上はぁ、かかる。2人で10,000超のディナー…。記念日でも何でもない、単なる買い物帰りの夕食代としてはぁそぐわない。ただ、カミサンに、「ここでけちってどーすんの?」とは、言われたくない。よって、「(沢山は食べられないので)元が、とれない(無駄なお金を使う必要はないでしょ)」を強調して、鶴○のビュッフェを断念していただきました。
 なぬ?夫婦でそんなに気を遣うのかって?遣いますよっ!面倒な病気になり、カミサンには世話になりっぱなし。病気は次々と発見され、今後、恩返しが出来そうにない。せめて、出来ることをさせていただこう、「茶碗洗い、車の運転、ご機嫌を損ねない努力、布団敷き、法螺吹き、酒飲み・・・」。

 さて、結局「ここ」と、決めたレストランは、「ビーフステーキとハンバーグの店」。無駄なほど高い天井と、ゆったりしたスペース。さて、料理の注文…。カミサンに切り出しました。
 「カ、カミサン!帰りぃ、運転…いいかなぁ…」
 「いいですよぉ。何飲むの?」
 やったぁー!首尾良くビールにありつけることに…!
 ここまでが、前置き。前置き、長っ!

 カミサンは、「和風ハンバーグセット」。私は、カットステーキ。で、ビールなんですが、黒ビールは、「ありません」でした。しょうがないので、黒じゃない生ビール。これも、1種類しかない。550円。とりあえず、注文しました。このレストラン、ビールを飲む客は少ないって事なのかなあ?そして、その後、衝撃の光景がっ!

 ビールが運ばれてきました。泣きました・・・。脚のついた小さなタンブラーに入って運ばれてきたビールは、「な、な、なんと180mlっ!」。怒りを通り越して、茫然自失。がっかりしている私を見て、カミサンがこらえきれずに声を上げて笑い出しました。
 「おかわりすれば、いいでしょう。ワハハ、可笑しいっ!」

 私の人生で、550円のビールが、180mlだったことはかってありませんでした。550円なら、360~400mlだと、信じて疑いませんでしたので、衝撃は大きかった。ここまで「ナメラレタ」ことはありません。
 180mlを、一気に飲み干し「おかわり!」。カットステーキも来まして、ビール3杯目。ステーキも食べおわり、さあ、4杯目飲もうかな…ありゃ?私が飲み始めて20分経過しているのに、カミサンの「和風ハンバーグセット」が、まだ出てこない?ウエイターにたずねると、もう少々待てと。遅いよね?
 手持ちぶさたなので、ビール4杯目。1杯目から、30分経過。和風ハンバーグセットは、まだ出てこない。ウエーターが、困り顔で近づいてきた。
 「もう少しお待ちいただいてもよろしいでしょうか?」
 「どしたの?(どうしたの?)」
 「こ、焦がしてしまいまして…」
 
 そして、とうとう「和風ハンバーグセット」が登場!カミサン、破顔一笑。このとき、信じられない光景がっ!
 「遅くなりまして、申し訳ございませんでした。ビール、サービスさせていただきます」
 私、呵々大笑!550円儲かったという話じゃないんです。思いもよらぬところで、嬉しいオチがついたことで楽しい気持ちになれました。いがったいがった(よかったよかった)。