アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

キツネと共生していたとは…

2020年11月30日 | Weblog
 7年前になりますが、北海道で、堆肥用コンポストの中から老夫婦が遺体で見つかるという事件(事故?)がありました。夫婦の死因は窒息。生ゴミを捨てに行った妻が、誤ってコンポストに頭から転落。助けに行った夫も頭から落ちて狭い場所で身動きできない状態になって窒息…。事件に巻き込まれての死や、事故死に、「いい死に方」も「悪い死に方」もありませんが…お気の毒すぎます…。

 我が家にもコンポストがあります。生ゴミを入れておくと、良質の堆肥ができます。難点は、ネズミが地下道を掘ってコンポストの底から進入し、生ゴミ食い放題。我が家のコンポスト、蓋の蝶番(ちょうつがい)が壊れたので、蓋が飛ばされないように石を乗っけてあるのですが…
 この度全貌が解明されたのですが…大人のキツネの場合は、石を飛ばして蓋を開け、心ゆくまで生ゴミを食べ、蓋を元に戻さず去る…どしょーもない奴です。
 若いキツネは、蓋を開けるところまでは学習しています。が、コンポストの中に入り込むことについては、「(中が深いので)入ったら出られない」と、本能的に危険を察知するのか、中を覗くだけでおしまい。キツネは悔しいのですが、「あの生ゴミは、まずいから食べないんだ!」と、捨て台詞を残して去ります。なぬ?「イソップ物語か」って?懐かしいでしょ!

 で、我が家のコンポスト、円筒の裾を広げた形状。直径(口径)およそ60センチメートル、高さは、70センチメートルほど。前述のように、蝶番が壊れた蓋がついている。

 そして先日・・・。外でガタガタと賑やかな音が…。しばらく止んで、またガタガタ。裏に住む90歳を超えるご婦人がなにやら始めたのか?このご婦人、救急車で運ばれた翌日、元気に畑仕事をしておりました…。ガタガタと音を立てるぐらいは、朝飯前?
 次の日、午前中で仕事を終えて帰宅したカミサン…緊張の面持ち…。

 「あ、あの、昨日ガタガタと音がしたよね。今、家の周りを一回りしてみたら、コンポストの蓋が飛んでいて…。中を覗いたら…キツネがうずくまって…」
 「ええ~っ!生きてるの?死んでるの?コンポストに入り込んで、もがいても出られずに一晩経ったんだから、死んでるねきっと」
 「死体は、どこかに穴を掘って埋めようか?」
 「市役所に連絡したら、引き取ってもらえないかなあ?『暮らし支援課キツネ係』とかあるんじゃないの。とりあえず、生死の確認してみるから」…私は外に出た。

 「うおぉ~っ!」と、大声を上げてしまいました。なんと、コンポストから、子ギツネが顔を出していたのです!死んでいるとばかり思っていたので、それはそれは驚きました。顔は出せても、出られない。私は、子ギツネを逃がすために、スコップでコンポストを横倒しにしました。当然子ギツネは、自由の身になりまして…ヨタヨタと歩きましたが、逃げない。子ギツネは社会経験が乏しいので、人間を怖いとは思っていない様子。私の顔をしげしげと見て、「遊ぼうよ」と…。目と目で会話しているうちに情が移って…一瞬ですが、「飼ってあげようかな」と、思いました。エキノコックスの心配があるので、飼えるはずもなく…。

 子ギツネにとって、命に係わる大変な経験だったわけでぇ…。私どもも、田舎暮らしながらぁ…なかなかない「野生との距離1m」に、興奮させていただきました。思えば、共生していたんだよねえ。

施策の根幹に、「人権と平和」を掲げる市!

2020年11月29日 | Weblog
 コロナ禍の中でも、選挙はあるもので、町議選、市議選、市長選・・・。大統領選もあっただろうって?あれは酷い。トランプさんは、史上最も惨めな敗者になりました。結果論ですが、トランプさんも悪いけど、「取り巻きが悪い」よね。身内のIQの低さにも驚きますが、ポンペイオさんには失望しました。「トランプ政権二期目の移行はしっかり進めている…」そんな奴だったのです。今はもう、そんなこと言えないでしょうけどね。

 さて、日本で最も人口が少ない市の一つに数えられるんじゃないかと思われるA市の市長選がありました。知人の息子さんが、堂々の立候補。経歴は、「自転車で世界一周した」という輝かしいもの。B市の市議会議員だったのですが、任期途中でとっとと辞めて、A市の市長に立候補。まだ30歳代。
 どの選挙でもそうなのですが、「選挙公約」というか「マニフェクト」というか「スローガン」というかが…お話にならない。
 「少子高齢化をなくします」・・・そんなこと、できるわけないでしょう!
 「過疎に歯止めをかけます」・・・ハイハイ、どうぞどうぞ!策などないのに言うなっ!
 「企業を誘致し、雇用を生み出します」・・・夢は寝て見るものです。目が覚めると同時に消えるものです。
 A市の市長に立候補した30歳代は、「若い力で頑張ります」…何を頑張るのかねえ?で、選挙の結果、若い力は惨敗。田舎の選挙は、「親類の多さ」で決まるのです。
 国会議員なら…「コロナ」「年金・社会保障」「消費税・経済」「憲法」などを掲げなければなりません。立候補者ご本人は、念仏のようにそれらを唱えておればよいわけで…。間違って大臣になってしまったら、満足な答弁ができない…。法務大臣、短期間に何回代わった?
 
 私は、立候補者には、「人権を守る街、○○市、にしなさい」と助言しています。現職の議員さんたちにも、「人権が尊重される○○市を謳えよ」と、話すのですが…。「暖簾に腕押し」「糠に釘」「豚に小判」。そもそも、「人権」が分かっちゃいない。

 ジャカジャ~ン!全集中ぅ~!パンパカパ~ン!
 このほど、「市のあらゆる施策の根幹に、人権と平和の尊重を掲げる」という市を発見!まさかと思いました!人権を根幹に据える市があったとは!
 「人権を尊重し、多様性を認め合う平和なまち」…これは、素晴らしいです。東京都の国立市なんですがね。
 国立市の条例の主な特徴は…
1 人間を大切にする・・・これですよ!これだけで十分なのにまだあるのです…
2 市民の人権を尊重し、多様性を認め合う平和なまちづくり・・・「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)運動」も、多様性を認め合おうというもの。違いを知り認めることにより、人権は尊重されるのです。凄いぞ国立市!
3 女性と男性及び多様な性の平等参画の推進・・・私も最近書いた書類の性別欄に「男・女・男女に該当しない」というのがあり、「日本もここまで来たか!」と、多少の驚きを感じたものです。「性は、男と女だけじゃない」という意識を持っている市民は、すでに多様性を認めていますよね。

 国立市、私が考えていた理想の市町村の姿です。このような条例の施行は、全国初!
 日本中の市町村が追随してくれたらいいなあ!

蛍の光トイレの明かり

2020年11月28日 | Weblog
 入院の同室に、高校2年生が部屋替えで入ってきました。退院するとすぐに試験があるのだそうで、病室でも懸命に勉強していました。ルックスは、どこから見ても「のび太くん」。ところがこの「のび太くん」、立ち上がると身長180cmを超える。良く伸びたもんです。「ドラえもん」の「のび太くん」との身長のアンバランスさに慣れるまで、数日を要しましたよ。高2の「のび太くん」学業成績は上位らしく、「数学さえやっておけば、あとは大丈夫」とか。ドラえもんの力を借りなくてもいいらしい。
 ベッドサイドテーブルの上には、「数ⅡB」の教科書が。思わず、開けて見たくなりました。「数ⅡB」の教科書…懐かしかったです。このように、入院中もしっかり勉強する高校生がいる。いいぞ日本!

 比較しちゃ悪いが、同室に同じく高校2年生の子が。バスケットボール部。入院に際し、教科書は持ってきていない。髪は、金髪を刈り上げている。見る度、寝ている。部屋頭(へやがしら)の私に、挨拶もしない。こんな高校生もいるのです。これじゃダメだろう、日本!

 病棟の消灯時刻は、午後9時。消灯後も、トイレの照明は点けっぱなし。私の苦悩は、この消灯後から始まるのでありまして、90分~120分ごとにトイレに起きる夜も。
 午後9時半頃、トイレへ行ったのですが、怪しい動きをしている人を発見。「のぞき」ではない様子。手には、なんと参考書を持っている!私は、全てを理解しました。消灯の病室を抜け出し、明かりがついているトイレへ来て、参考書を暗記しようとしていた。学年は、不明ですが高校生。
 私は、にこやかに教えてあげました。「デイルームは、消灯後も23時まで使えますよ。音量を抑えれば、テレビもOKだよ」
 参考書の高校生は、「ありがとうございます」と、挨拶してくれました。きちんとした高校生は、挨拶がしっかりできるんだよねえーっ!

 翌朝、彼に会いました。満面の笑みで、「おはようございます!牢名主様」と。牢名主様はぁ…言ってなかったかもしれません。
 夜間も点灯しているトイレから漏れてくる明かりで、勉強しようとする高校生がいる。いいぞ日本!
 ♪蛍の光 トイレの明かりぃー♪(字余り)

全裸の宗派

2020年11月27日 | Weblog
 修業僧は、「一生全裸で暮らす宗派」があるって知ってましたぁ?
 まあ、有名ですから知ってる人は多いでしょうが、その宗派の修業僧と会ったことがある人は少ないんじゃないかな。

 で、自慢ですが、私はその宗派の一糸まとわぬ修業僧に遭遇したことがあります。なぬ?「それがどうした」って?凄いでしょう!ってことで…。その様子を描写しますと…。
 場所は、インド。デリーの街はずれ。70歳ぐらいの男性。痩せこけていました。ほぼ白髪の頭髪は、足下まで伸びていました。推測ですが、生まれてから一度も髪を切ったことがないんじゃないかな。その長い髪を巧妙に体に巻き付け、局部が見えないようにしていました。もちろん裸足。病気なのか、足取りがおぼつかない。

 なんで?どうして裸で生涯を過ごすの?それには、深~い、深~い訳があるのでしょうが、アンティークマン流に解釈しますと…
 一遍上人を彷彿とさせられますね。
 なぜ一遍上人かと言いますと、「すべてを捨てよ」と説いておられます。

 私など、学生時代は一遍上人のお教え「すべてを捨てよ」に従い。どんどん捨てましたね。もともと、「頭は悪い、スタイルは悪い、お金もあるわけではない…」ないないずくし。捨てるものさえあまりなかったのですがね。
 知識も捨てる(これ、勉強しなくても済む)、見栄も捨てる(捨てたくなかったけど)、お金も捨てる(早い話が競馬とかぁ)、教科書も捨てる(教科書はぁ…買った記憶がぁなかったりなどして。ウフ)、学生証は紛失する…。社会人になってからは、一遍上人を捨ててしまいましたがね。

 インドと日本ではありますが、全裸の宗派と一遍上人、求めるものは同じ。 なぬ?「バカなこと考えてるんじゃないよ」って?まあ、このようなことに気づく人って、日本中探しても私ぐらいなものかな?
 何もかも捨てて、「衣服まで捨ててしまった」素晴らしいと思います。ただ一つ捨てないものは「命」。
 一遍上人は、「捨ててこそ見るべかりけれ世の中をすつるもすてぬならひありとは」…ですから。何もかも捨てると、その先に本当に大切なものを見つけることができる…。
 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ですかね。

日本は、「♪兎追いし」の国なんだよね

2020年11月25日 | Weblog
   北海道の高速道路、よく通行止めになります。理由は「動物が侵入したため」。ほとんどが「鹿」。たま~に、「熊(北海道は、ひぐま)」。兎、狐、狸の侵入で高速道路が止まったという話は聞いたことがない。鹿にぶつかると、車どころか人も危ないけど、小動物なら蹴散らせるてことね。

 一般道にももちろん、鹿、熊、兎、狐、狸は出てきます。私は、熊以外には遭遇しております。兎など、道を逸れて逃げると良いのに、道なりに逃げるものですから、こちらが追いかけていじめているようでちょっと困ります。

 なぬ?「どんな田舎に住んでいるんだ」って?
1 我が家の縁の下にイタチが住みつこうとしたことがありました。
2 我が家の周囲が狐の(餌探しの)パトロールコースになっています。
3 交通信号は、あります。電話は、「糸電話」ではありません。

 なぬ?「前置きでそれとなく『兎』と『逸』を出したな」って?ハイハイ、見え見えですね。
 「逸」という漢字を教える時の国語の先生の決まり文句…捕らえようとした兎(ウサギ)が逃げて「逸」という字になった。もっともその前に、「しんにょう」の意味を教えておかなければ、「兎が逃げて逸」と説明したところで何のことやら分からないけどね。

 何度か書きましたが、子どもの時分の冬の楽しみは、「カケス捕り」と、「兎捕り」でした。カケスは肉が少ないので、食用にせず、飼って楽しみました。九官鳥のように、声マネ、音マネをします。
 兎はもちろん食用。もっとも、仕掛けたワナを見に行って、「おっ!かかってるぞ!」となったときは、大半はすでに死んでいます。死んだ兎は飼いようがない。ワナの近くまで足跡はあるのですが、なぜか罠にかかってくれないケースが多い。ワナを察知され逃げられてしまう…正しく「逸」。

 逸材、逸足、逸品、逸楽、逸話、散逸、秀逸…みな、兎に関係がある。兎ではなく、狐でも、狸でもよかったんじゃないかって?無理無理。兎でなければつじつまが合わない。日本人にとって、最も身近な動物だったからです。
 古事記に、狸が出てきますかぁ?!狸も狐も出てきませんよね。兎なら出てきます。「因幡の白兎」などは、古事記の代表的な話です。「因幡の白兎」は、フィリピンの古い話が起源です。そのころの日本とフィリピンの交流…楽しかったでしょうねぇ…。

 逃げた兎は、「逸」。なぬ?「では、捕まえた兎はどうなるんだ」って?
 捕まえたら(生きている場合)どうしますか?囲いへ入れます。囲いをあらわすのは、「冂(けい)」。冂の中へ兎を入れます。できあがる漢字は、「冤」。冤罪は、「囲いに閉じこめられて動けない。(本当は潔白でも)ウソの自白をして、なんとか囲いから出たい」…冤罪一丁上がり!

 兎は、月にも住んでいるし(ボケですから)、古事記にも登場する。兎に角(「とにかく」も、漢字を使うとこうなる)、日本人に最も身近な動物は、「兎」ということで…(どういう締めじゃっ?!)

独居で病気あり…どんな最期

2020年11月25日 | Weblog
 入院中の病室で「ボリボリと、お菓子を食う奴」に、抵抗を感じている私ではありますが、「もう、降参!好きなだけ食べてぇ!」と、私が裸足で逃げ出す剛の者が同室になりました!

 70歳代後半で、性別は、♂と思われる。下顎のガンで、「下顎を骨ごと削り取る予定」を、「ガンを小さくしてから、切除する」ことにしたのだと。だったら、はじめからそうすればよかったのに…。
 下顎のガンですから、食べ物をかみ砕くことが出来ずぅ…痩せる一方だった。最近ガンが小さくなり、食べられるようになった。
 医師も状況を判断して、「何でも、買って食べなさい」と。「何でも盗って食べなさい」のほうが面白いが、病院で盗って食べられるのは、誰かが食事の時に残したバナナぐらいのもの。

 この爺様、夕食直後に、カップヌードルを食べ、小さめのシュークリームを4個食べ、ポップコーンに何かの加工をしたものを食べ、さらに、「間食警察」である私の目を盗んでなにやら食べている。「トゥンカロン」は、食べていなかった。2Fのファミマでは、「トゥンカロン」は売っていないから。
 私が標榜している、「病室で、食事として提供されるもの以外を食べちゃいかんぞなもし」など、踏みにじられ、街角の落ち葉と共に秋の風にもてあそばされました。

 「医師のお墨付き」という大義名分があるので、蝉の唐揚げを食べようが、カンガルーのステーキを食べようがいいのですが・・・カップヌードルは、自重してほしかったなあ。食事制限で、空きっ腹を抱えて「のたうち回っている小太りの爺様」も同室におられたんだよなあ。私のことじゃないですよ。私は、痩せオヤジですから。カップヌードルって、臭いが強烈。6人部屋全体を覆うのです。

 カップヌードル爺様、「医師団が退院日」を示したのに…入院の延長を希望したのです。ガンが小さくなるまで自宅にいられるというのに…。
 Why?退院しても一人暮らし。病院にいると、三食ついて、カップヌードル、シュークリーム、その他病院の二階にあるファミリーマートで売っているものは、食べ放題。入院費用は、国民年金で済む。大学病院なので、看護師は若い人が多い。一人暮らしの、暗くて寒い家へ帰るより、病院にいるほうがいい・・・。

「そんな考えは、だめだ」とは、言えませんね。
 なぬ?「病院は長く入院させておくと、経営に響くんじゃないか」って?公立の大学病院では、それは関係ないというか、ゆるくしているみたい。患者の治療優先という名目で。私など、たいした手術もなく、治療らしい治療もないのに、4週間もの入院だったんですよ。「退院させてください」と、申し出なかったら、まだまだ入院させられていたでしょう。

 カップヌードル爺様…どんな死に方をするのでしょうか?これって、「誰かのことじゃない」…ですよね。後期高齢者になってからの「病気を持っての一人暮らし」…これは、人間の想像力の外にある苦悩です。

バナナの盗み食い

2020年11月23日 | Weblog
 前回のバナナの続きなんですがね・・・確かな筋の話では、「老化の問題点は、腸の弾力性が落ちて便秘がちになり、腸内のビフィズス菌の数も減ってくること。バナナは、善玉菌を増やす食物繊維とフラクトオリゴ糖、整腸作用のある難消化性でんぷんも含んでいるのでこの問題の対策としてはベスト。胃への負担も少ない」…素晴らしいね。

 さらに、「抗酸化作用が期待されるポリフェノールや、美容ビタミンと呼ばれるビタミンB群も豊富に含んでいる」そうだったのかぁ、つまり、老人はバナナを食べなければならないし、若い人の老化防止にバナナが良いということですね。

 と、いうわけで、我が家は、バナナなしでは暮らせない。あきれられましたが、「台湾バナナを食べるのが目的」で台湾へ行ったことがありました。その昔は、スーパーで、台湾バナナを売っていましたが、近年はフィリピンかエクアドルのバナナしか売っていない。あの、口の中でとろける台湾バナナを食べたい!その一心での台湾行き。

 台湾のバナナ農園、「おおらかなバナナ栽培」を、しておりました。というか「ほったらかし農法」ですね。その農園だけなのかもしれませんが。
 「社長さん!バナナ農園で仕事をしているところを観てもいいですか?」
 「仕事?バナナ農家の仕事はぁ、収穫だけ。今日の分はもう終わり。ほかの仕事はぁ…ない!勝手に芽が出てくるし(バナナは、1年草)、肥料は今年の『木や葉が枯れたやつ』で十分。消毒?必要ないね」
 バナナ農家は、収穫さえすれば良い!私でも十分やっていけそう。

 なぬ?「農園で木になっているバナナを盗み食いしたんじゃないの」って?当然その醍醐味を経験しようと思って行ったのですが、盗み食いする前に5~6本くれました。まったく、社長さん太っ腹なんだからぁ。(超メタボでした)

 台湾のバナナ農園はぁ…素朴だぁ-!だから、収量が少ない。でも、「やたら美味しい」から輸入業者は高値で買いあさる。当然高値で売れる。日本に入ってくるバナナは、安価なエクアドル産、フィリピン産が主流となる。日本のスーパーに台湾バナナが並ぶことはぁ…まずないですね。全く輸入されていないわけじゃないので、果物専門店に予約すると入手できますがね。台湾バナナをたくさん食べたい方は、台湾のバナナ農園へ行ってくださ~い。

五郎も言った…「子供がまだ食ってる途中でしょうが!」

2020年11月23日 | Weblog
 入院中、何が辛かったか?それは、食事です。私は、ゆっくり食べたいのに、10分ほどで食器を回収に来る。私は、半分も食べていない。
 「ゆっくりでいいですよ」と、口では言ってくれるが、目は、「とっと喰えや!早く片付けて帰りたいんだ。おまえのおかげで帰宅が遅れるんだぜ、こら」と、おっしゃっている(ように感じる)。
 そのため、猛スピードで食べるようになり、胃痛が起こった。こんなストレスを抱えての食事…辛かったです。
 あと、食事にランクがあって、1600カロリーから2400カロリーまで、数段階ある。さらに主食は、「米飯」「おかゆ」「おにぎり」「パン」など選択できる。さらにさらに、2400カロリーでも、「エネルギー食」とかを選べる。選ぶのは主に医師。私は、1600カロリーの糖尿病食があてがわれた。不満だったのは、「もやしのナムル」を食べる私と、「分厚いポークステーキ」を食べる「2400カロリー、エネルギー食」の人の食事代が同じってところ。おかしいでしょ!こういう不公平な現実があるのです。

 閑話休題。入院中、週に一回、「バナナが半分」出ました。これが楽しみでした。ところが、「1800カロリー***食」の人にはバナナが一本出る。そ、そ、そのバナナを丸ごと残すやつがいる。盗んで食ってやろうかと何度思ったことか。残したものだから、たいした罪には問われないんじゃないかと…。でも、我慢しました。病人が残したバナナを盗み食いしたのでは、ご先祖様および子孫に顔向けができません。末代までの恥さらし…。

 我が家での私のバナナ消費量は、「1日2本」。カミサンも同じに食べるので、1日4本なければなりません。朝食の「ハイクオリティスムージー」と「ハイクオリティヨーグルト」の両方にバナナを入れます。夕刻、プールへ行く前には、バナナをハイクオリティーにせず、そのまま食べます。

 日本バナナ輸入組合などが、バナナの効果を謳っています。
 1 整腸作用が高い…実は私はこの数十年お腹をこわしたことがない。
 2 免疫力が高まる…実は私は免疫力が弱い。ステロイド剤を15年半にわたって服用しているから免疫力は、ほぼゼロ。それがなければ強いはず。
 3 肌のコンディションを整える…実は私は、肌の弾力、油分値、水分値が普通のオジサンの3~5倍!嘘で~す。そんなもん計測したことがな~い。

 おっと、バナナの話を続けると長くなってしまいます。勤労感謝の日、本日の呼びかけをして締めます。
 本日の呼びかけ→日本全国の入院病棟を持つ病院さーん!患者の食事時間は、最低でも20分間を基本にしてくださ~い。とっとと食器をかたづけようと、食事中の患者の周りをうろつくのもやめてくださ~い!
 黒板五郎も、ラーメンどんぶりを片付けようとした店員に言いましたよね。
 「子供がまだ食ってる途中でしょうが!」
 なぬ?知らない?ここ、笑うとこですが、知らないなら笑えませんね。
 退院から3週間。胃の調子は、もとに戻りました。我が家では、ゆっくり食べられますから。食前酒、食中酒、食後酒…ゆっくり飲めますし。

東京五輪マラソンは棄権者なしか?

2020年11月22日 | Weblog
 東京五輪のマラソン、いかにもあっさりと、東京から札幌に会場が変更になりましたよね。これ、不思議に思われませんでしたか?完璧なまでに準備した東京都、楽しみにしていた東京都民…反発の大規模デモが繰り広げられるのではないかと思いきや、「仕方ないね~」といった程度。
 この裏に何があったか?「東京五輪・パラリンピック組織委員会会長」の森喜朗さんの機転と、俊敏な行動があった…と、私は考えています。
 なぬ?「また出たのか森喜朗さん」って?はい、また登場していただきました。なにしろ、「東京五輪・パラリンピック組織委員会会長」ですからね。

 報道で皆さんご存じの通り、マラソン会場を、東京から札幌に変更すると言い出したのは、IOCなのです。
 「ドーハ世界陸上の女子マラソンは、選手の4割30人近くが棄権した。東京をドーハの二の舞にはしたくない。30人どころか一人倒れても世論は、森会長や、小池都知事を許さないだろう。だから、札幌に移転する」
 IOCがこう決めたのです。判断は、素晴らしい。バッハ会長、コーツ調整委員長やるじゃないか!

 だけど、IOCが決めたからといって、「了解、札幌でやります」とはならない。そこで森会長!出番です!森さんでなければ出来ないこと。小池の百合子ちゃんでは無理。五輪担当大臣の橋本聖子ちゃん…無理ですね。
 森さんは、猛スピードで総理、官房長官に話を通し、札幌移転で了承を得た。そして札幌へ飛んだ。北海道知事と、札幌市長に挨拶した。スピードが凄い!
 会長が森さんでなければ、ここまでで終わり。とっとと、東京へ帰って、「全部話を付けたぁー!マラソンは、札幌できまり。嗚呼、いい仕事をした。私って迅速な動き、能力あるなあ」と、ビールでも飲むところ。
 ところが森さんは、違うのです。
 「北海道がマラソンを受けてくれるかどうかは、30年以上にわたって北海道マラソンを主導してきた北海道新聞社の意向にある。北海道新聞が、NOといったら、札幌でのマラソンなど出来やしない」

 どうですか!私が自慢するのもおかしいが、森さんでなければ考えつかないこと。札幌へ飛んだ一番の目的は、道知事や札幌市長に会うためじゃなかったのです。北海道新聞社の社長に会うためだったのです。森さんに協力を要請されて断る人はいない。プーチンだって断りません。北海道新聞は、全面協力を約束した。
 こうして、東京五輪マラソンは、札幌移転で決定したのでありました。
 なぬ?「楽しみにしていた都民がかわいそうだ」って?都民は寛大です。東京会場でごり押しして競技終了後、「東京が暑くて選手が棄権した。だから、札幌会場案が出たのに。東京の人間は血も涙もない!」とか言われては、都民の名誉にも傷がつく訳で…。

間食警察

2020年11月21日 | Weblog
    入院する度、必ずいるのが病室で「ボリボリと、お菓子を食う入院患者」。このたびのように入退院の入れ替わりが激しいと、6人部屋にボリボリ野郎が私以外全員という期間があったりしました。どうしてそんなに「お菓子」を食べたいのでしょうか?

 私が考えるに、貧しい幼少期・少年期・青年期を過ごしてきたんじゃないかなあ。
 「いつかお菓子を食うどっ!」こう誓って働いてきた。そして今。入院し、時間が出来…そうだっ!お菓子を食べよう!長年の夢を今、叶えよう!「アンティークマン」は、「夢が叶うのは1%未満」と、いっていたが、『夢は叶う』ということを、菓子を食いまくって見せつけよう!アンティークマンに、夢はみんなが叶うというところを見せつけるのだぁ~~!
 このような理由で、病室で菓子を食うんだよなあ…!気に入らないんだよなあ!

 なぬ?「どうしてそれほど病室で菓子を食うことが気にいらないの」だって?大きく次の2点ですかね。
1 卑しい・・・「食べる」って崇高なもの。病室のベッドで菓子を食べるのは下品きわまりない。一般家庭で、布団(ベッド)の上で菓子を食べますか?
 「オヤツの時間ですよ!みんなぁ、寝室へ行って、ベッドの上でトゥンカロン食べなさ~い」…こんな家庭、ありますか?
 なぬ?「トゥンカロンが分からん」って?早い話が、「韓国マカロン」。大きめでカラフル。タピオカに代わって、「トゥンカロン」がブームになっています。糖尿の人でもぉ…食べたくなる代物。
2 食い意地が汚い・・・基本的に病院では、「食事で供されたもの以外は食べてはならない」。食事制限がある患者はもとより、制限がない患者も病院の決まりを守るべき。

 なぬ?「食事制限がない患者が、どうしても南部せんべいを食べたいときはどうしたらいいの」って?そういう場合は、「デイルーム」なる休憩室・面会室があるからそこで好きなだけ食べてね。歯を折らないように。トゥンカロンなら、歯は折れないけどね。
 とにかく「病床で菓子食うな~~~~~っ!」。
 ほとんど、間食警察だね。