リフォーム徒然なるままに Reform turezure naru-mamani

我が家のリフォーム日記です。忘れないように記録していきます。参考になれば幸いです。

「掃き出す」ことができる贅沢・・・究極のエコ

2007-10-09 05:57:43 | Weblog
和箒のことを書いて思い出したことがある。

前にも書いたが、父の実家で一夏を過ごしたときのこと。
父の実家は農家。
田んぼと畑と鶏で生計を立てていた。

建物は、古い柱や梁が永年の「すす」で黒光りしていた。
屋根は茅葺き。
座敷は、廊下の中にある。

私が好きだったのは、何よりも「自然な香り」である。
わらの臭い、いろりの回りの板の間の木の香り、畳の香り・・・
もちろん、いい臭いだけではない。
くみ取り式のトイレでは、ほんとうに「自然な香り」もある(笑)

しかし、家の中にいるだけで不思議と安心する。



家の中はいつもきれい。
朝になれば、雨戸と障子を開け、家の中は全開状態。

そこを和箒で、さっと掃除。
もちろん、農家の朝は早いので、一仕事終わったあとの話。

早いのは「ちりとり」を使わないから。
掃除したゴミはどうするのかというと、全部廊下から外へ掃き出してしまう。
外は、土間へはいるための土の通路になっている。
そこへ、すべて掃き出してしまう。

ゴミはすべて畳などの天然素材。
そのため、いずれは土に還るのでまったく問題ない。

雨戸も木製、その下の雨戸が通る通路?も木製で幅が広く、底が浅いのでアルミサッシのようにレールの間にひっかかるということがない。



そのときは、当たり前のことだったので何とも思わなかった。
掃除も、電気掃除機を使ってするのが当たり前だと思っていた。
そして、家事をほとんどしない(できない?)生活を何十年と続けたので忘れていた。

しかし、リフォームして改めて箒の良さに気づいて、「掃き出し」を思い出した。

家が自然の中にあると、そして家の素材がすべて天然素材だと、家の掃除が実に簡単にできる。
すべては、循環している。



アルミサッシのレールの間の隙間につまったゴミを掃き出すのにも、和箒は便利。
「柔よく豪を制す」
天然素材の微妙なしなり(弾力)が、細かいゴミまで取り去ることができる。

もっと、すごいのはフローリングの間の細いみぞ。
この溝につまった小さなゴミまで、和箒は取り出してしまう。

絨毯でも和箒を使う。
天然素材のもつ弾力が、大きなゴミだけならじゅうぶん取り除くことができる。