春の午後
コーヒーの下
ビルドミノ
はるのごご ha ru no go go
こーひーのした ko - hi - no shi ta
びるどみの bi ru do mi no
スカイツリーの展望台から下界を眺めると、日頃あんなに大きく感じていたビルがまるでドミノの駒。
手をさしのべて、押せばころっと倒せそう。
押せば、次々に倒れていきそう。
そんな感じを句にした。
おそらく、スカイツリーの展望デッキの高さ、350mがちょうどいいのだと思う。
これより高くても低くても肉眼で見たとき、ドミノのようには見えないだろう。
手が届くとは思えないだろう。
一つ一つのビルが、大きな影を伴っているのですごく立体的に見えるのだ!
スカイツリーは東京の下町にある。
俳句の巨星芭蕉が、奥の細道へと旅だった道も手にとるように分かる。
おそらく駒形橋あたりから舟で隅田川を上り、千住まで行き、そこから東北へと歩を進めたのだ。
その行程が、スカイツリーから一目瞭然である。
東京へいらしたら、まずスカイツリーへ行き、東京の概観をつかむといいかもしれない。
スカイツリーが基準になり、ここはどの辺と言うことが分かる。
我々も千住の駄菓子屋を訪れたが、そこまでの隅田川の様子が展望デッキから見るとよく分かった。
もちろん、千住からもスカイツリーが見える。
人気の雷門や浅草寺もよく見える。
上野公園も見える。
だから、最後にもう一度スカイツリーへ上り、行った箇所をみんなで再確認するととても盛り上がるだろう。
スカイツリーの展望デッキには、コーヒーをいただくコーナーもあるので、そこからゆっくり下界をご覧になることをお勧めする。
我々も、展望デッキとコーヒーでたっぷり2時間スカイツリーからの東京の景色を楽しみ、訪れたところを再確認して盛り上がった。
(^J^)
冒頭の俳句はそのとき出来た句である。
あなたは、どんな句を作りますか?
まさか、江戸(東京にお殿様が住んでいた時代)にお城より高いタワー(東京スカイツリー)が建って、そこに俳句を詠む人間が訪れるとは、芭蕉も想像だにしなかっただろう。
(^J^)